深いボールとは
ベースライン内に入るボールのこと。
ベースラインを超えたら、深いボールとは言わない。
ボールを深く打つのがいい
というのはテニスの通なら常識
コーチがそう言うと、皆さんうなずいている。
私の同業者にも
いっしょに大学チームを教えている時に
「深く打て、アウトしてもいいから絶対にネットするな」
と叫んでいたコーチがいた。
そんな怖いこと、試合でできる? 思える?
皆さんは
「深く打てなかったので負けた」
という経験をしたことがあるだろうか?
私には覚えが無い。
逆に
「アウトしたから負けた」
という経験ならいっぱいある。
現代のテニスは
トップスピンのストロークが主流。
ソレはアウトしないため。
フラットに打ったほうがスピードは出る
もちろん常識
でも練習の時の話し
それとも机の上で考えた話。
現実に、本番の試合では
アウトが怖くて、こわごわのフラットより
強烈に振りぬいたトップスピンのほうが速いかも。
ナダルがフレンチの打ち合いで
時々サービスライン内に打ち込むのは誰でも知っている。
それでもやっているし
打球が浅くなりがちな彼が、世界のトップに君臨しているのだ。
私はトップスピンに変えてから
(もう、それから30年以上たっているが)
やっと、試合で安心して打てるようになった。
面白いのだが
トップスピンになってから
「松原さんのボールは深いですね」
と言われるようになった。
ソレは安心して打てるようになったから。
ベースラインを超さないという自信があるから。
私自身は
「ベースラインよりも浅く打とう」 と思っているだけなのだ。
深いボールとは
ベースライン内に入るボールのことなのだ。
さてトップスピンとは、どれくらいの量かけるもの?
ソレは次回に ・・・