カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

指2本でフォア

こんなグリップでもフォアハンドは打てる。

手のひらの向きから言うと、イースタングリップかな。

CIMG1994

昨日のお話しのように

振り子を使い、ゆっくり引いて、ゆっくり振り出してヒット。

滑らかなスウィングをすれば

相手コートにゆるいボールを打ち込む程度のことはいつでもできる。

 

ただし、コーチの球出しボールのように

一定テンポで、予定通り、飛んできたボールなら、という前提が必要。

CIMG1995

画面手前の方角に引っ張ってくれば

ラケットはついてくるわけで

ついでに

テイクバックから凹型に、振り子のように振れば

結構な勢いで振ることもできるのだ。

 

それくらいだから

われわれコーチレベルの人間にとって

中級くらいの人を相手に

ラケットを握り締めないで

完全脱力状態で打つくらいは朝飯前。

 

だからといって、中級者相手に

「君ももっと無駄な力を抜いて打ってごらん」

というのが合っているかどうかはちょっと ・・・

 

完全にボールを捕まえ

完璧タイミングで打てば

余計な力は一切要らない。

でもそんなこと、いつならできるのか?

 

自分よりレベルが下の人

しかもパワーもあまりない人が相手ならできるかも。

それともコーチが正確に打ってあげた場合か。

 

 そんな理想どうりではなく

同格のハードヒッターが相手なら、まして試合なら

たまにはタイミングや面のセンターからずれるのもあり

そんな時もミスしないためには

それなりの力が必要なのだ。

 

いつも言うけど

完璧フォーム、完璧タイミングを目指しつつ

常に、最低限の力以上を入れる必要があるのだ。

 

最低限の力以上の以上分、ちょっとでもいいが

不安なら、多過ぎで行くしかないのだ。

 

もちろん美しい、滑らかなフォームにこしたことは無い。

その上に必要最低限以上の力で支えていれば完璧なのだ。 獅子座

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:50 | 1件のコメント

フォアとボールの出会い

スウィングは滑らかで美しいにこしたことはない。

スピードだけでなく

何度でも同じタイミングで振り出されてくることで

ラケット面が安定し

正確なボールが打てるのだ。

 

滑らかに振り出せなければ

腕のスウィングに対し、ラケットヘッドがばたつき

安定した面をインパクトで作ることが難しくなる。

それに、振り子のパワーも利用できないので、スピードでも損をしてしまう。

 

特にラケットヘッドが立ち気味な薄いグリップほどその傾向が強いが

実は厚いグリップでも打球方向に関しては同じ現象が起きるわけで

鋭いながらも滑らかな振り出しが求められる。

 

一般に、初級者ほど遅めに引き、急いで振る人が多い。

これはタイミングをつかんでないためで

ボールが来るタイミングが分かってくれば

だれでもそれにシンクロさせることができるはずなのだ。

 

 

さて、ゆっくりと、滑らかに振り出すためには

早めに引き始めるのだが

早すぎても、引いたところで停止時間ができて、滑らかさが失われる。

早く引いておけばいい、ということではないのだ

むしろ早めに始めて、ゆっくり引いたほうが合わせやすい。

 

実際に、私のフォームを例に

どの辺で引きはじめるか、振り出すのかを

ゆるいボールが飛んできたものとして解説してみる。

面の動きの流れも参考にしてほしい。

ボールを見ているつもりで、フォームを自分に当てはめるといいのだが。

 

さて、もうすぐ、引き終わり

ボールはちょうどバウンドするところ。

 í0ó0°03ÿ7ÿ

引き終わった頂点、ボールはバウンドの頂点前。

í0ó0°03ÿ7ÿ

振り出し

 í0ó0°03ÿ7ÿ

もうじき

 í0ó0°03ÿ7ÿ

 í0ó0°03ÿ7ÿ

インパクト

 í0ó0°03ÿ7ÿ

í0ó0°03ÿ7ÿ

振り続け

 í0ó0°03ÿ7ÿ

フィニッシュ。

 í0ó0°03ÿ7ÿ

 

これが早めに引いていって、止めずにヒットと、滑らかに続いていきたいのだ。

くれぐれもボールを想像しながら見てほしい。

 

3年前の若い自分と東戸塚校改修前のクレーコートの写真に酔う。

もしかしたら、自分のフォームに感心しただけだった鴨。

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:36 | コメントは受け付けていません。

伊藤竜馬のフォアハンド

『ヒゲおやじ』 さんから伊藤竜馬のフォアハンドについて、質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   お世話になります
先日の全日本シングルス決勝の伊藤選手と西岡選手の
試合を見て感じたのですが・・・。

伊藤選手が得意のはずのフォアで、アンフォーストエラーを
連発していたのが気になりました。

威力はあるが、少しズレると入るかどうか心配になる感じ。

逆に、西岡選手は一発目から入る安心のフォア。
ナダルを彷彿させる軌道のフォアハンドでした。

伊藤選手の問題点を松原フォアハンド理論から解説
いただけませんか?

ヒゲおやじ より

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

最初に言っておきますが

大きな欠点があったら、世界の100番には行かないだろうということ。

フォアハンド、かなりすごいです。

でも小さいとはいえ、欠点があるなら

それを修正して、50位以内に入ってほしいのであえて書いてみます。

 

まず、一般的な話で

西岡のグリップはかなり厚く、伊藤のはかなり薄いですね。

1311nishiokaus

1311tatumahiki

2人ともかなり手首を緩めて

ラケットヘッドを走らせ、スピンをかけたりするのに使う。

 

手首を使った場合

薄いグリップのほうが面が乱れやすい。

その上、西岡のほうが、スピン量はかなり多い。

 

西岡のほうが、アンフォースドエラーが少ないのはそのせいだと思います。

 

 

ところで

私がフォアハンドの安定性でいつも言っていることは2つ。

 

1つ目は、ラケット面をインパクトと同じ向きになるよう

構えでラケット面を下向きにし

テイクバックで面が後ろを向いてしまうように引く。

djok1310fr

厚いグリップなら自然にできるが

薄めの人はかなり意識的にやらなければできない。

でもそうじゃないと、時々ふかすカモ。

ここまで下向き後ろ向きなのかがちょっとキニナル部分。

 (この段階で背筋もジョコビッチのほうが ・・・ )

 

2つ目は、スウィング中、姿勢を垂直にすること。

1311nisikorifor

この人には、垂直を作っているカンジが常にする。

特に感じるのが、腹筋の締めかた。

どの写真を見ても、腹筋が締まっている。

これは伊藤

itoh1311naname

1311tatumafr

静止画では分かりにくいかもしれない

ほとんど垂直なんですが

「おう、軸がしっかりしているな、固めたな」 というほどのカンジがない。

 

どちらも、キニナル、カンジが、というレベルの話。

しかし、トップレベルのぎりぎりのところだと

ナダルに勝つかという場合に、もしかしたら ・・・

 

ヒゲおやじさんにはそれが不安感として伝わり

松原さんには姿勢やラケット面として伝わってくるのかもしれませんね。

いつもこんなふうにぶっ飛ばして

1311itohfrok

50位以内に行ってほしいですね。

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:04 | コメントは受け付けていません。

高い構えからの引き方

『makotasu』 さんからテイクバックの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  コーチ提唱の振り子のテイクバックなのですが、確かにコンパクトで素早い引きが可能になると実感しています。一方、当ブログで掲載されている(特に錦織くん)写真などでは、ラケットをいったん立ててからのスイングで一見、無駄な動きのように思えます。

しかし、プロのやることですからこのラケットをいったん立てる動きには意味があると思うのですが、コーチはどう思われますか?お時間のある時によろしくご回答ください。

makotasu より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

私の振り子型のテイクバックは

スウィングの時に、腕をひねらない事により

面を狂わせない、プロの打ち方の原型みたいなものです。

 

この構えから、青い線のように

 a00002000333

振り子型に、ここへ引きます。

 a00002000334

腕をひねらないので、面が真後ろをむきます。

 

振り子型ですので

その経路は凹型の曲線です。

 

曲線は直線より手間と時間がかかります。

ですから、実はコンパクトではありません。

 

私のテイクバック写真は最終位置がずいぶん高いと思います。

低い打点しか打たないのであれば

低い位置で終わりでいいのですが

それなりのストローカーを相手にすると

ボールが胸の高さ以上に来ます。

そこで打つためには高いテイクバックがほしいのです。

もちろん私の、大きな物が好きと言う要素もあるのですが。

 

だから、男子プロはもっと高めに構え

a00002000331

面を外側に向けていくように

腕をひねらないで引いて行き

2枚目の写真と同じところに

コンパクトにテイクバックするのです。

a00002000334

こうしないとリターンなどで降り遅れたり

低い位置から打ってフカスという事がおきやすいのです。

 

スペインのカルロス・モヤがやり始め

瞬く間に世界中の男子プロはこうなりました。

もちろん、錦織圭もそうです。

 

 

気をつけてほしいのは

いちばんコンパクトに

腕を直線的に外旋して引くとこうなり

a00002000335

面がばらばらになりますので、くれぐれもご用心を。    テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 20:32 | 3件のコメント

フォアの面がひっくり返る

『ムーディー』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  こんにちは。松原コーチの理論大変参考にさせていただいております。
以前の記事になってしまうのですが、質問させていただいてもよろしいでしょうか。
振り子の周期の話でフォアバンドは滑らかに振り、振り子の周期に逆らわずにスイングすると良いが、フルウエスタンは急加速しても良いという記事があったかと思います。
私のフォアはフルウエスタンのトップスピンで、手首は動かさないようにしています。フルウエスタンですが、急加速させで打つと安定しません。このような場合は滑らかに振り子の周期が逆らわずに打つほうほうが向いているのでしょうか。

投稿者 ムーディー 2013/10/28 23:23

 

 

 

獅子座  私の答えです。

 

なぜフルウェスタンだと急加速していいのかというと

インパクトまでのフォワードスウィング中

ラケットヘッドが下がって

縦方向に手首が立たないからです。

 

nisi1311b

 

つまり、フォワードスウィング中の急加速はOKということです。

 

問題は振り出しのところ。

nisi131101

 

テイクバックが終わり、ラケットが立ち

腕を前に振り出すとき。

 

手首に角度がつきすぎていると

つまり、ラケットヘッドが立っていると

 

ここで腕を急加速したとき

ラケットヘッドが慣性力で振り遅れ

腕が外旋したり、回外したりという力が働き

面が上向きに変化します。

 

この面を変化させる急加速が問題なのです。

 

錦織のように手首の角度が浅くラケットヘッドが

写真の方向で言うと

左のほうに傾いていると

大丈夫の可能性が高いと思います。  手 (チョキ)

 

 

今ふと気づいたのですが

 

女子選手だと立っていてもボールが入る

 

腕力が弱く、急加速しなければ大丈夫なのかもしれませんね。

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:05 | 1件のコメント

腰を入れると早いボールが?

新しいブログの初投稿

元のブログへのリンク設定も上手くできない。

困ったもんだ

 

テニス  さてさて、テニスの話し

何度も言っていることなので 付き合いの長い人は、耳にタコ状態かもしれない。

ボールの状態は 速度と方向、そしてスピンの3つですべて言い表せることができる。

特に速度だが

これはラケットがどれくらいの速度でぶつかるかで決まってしまう。

もちろんぶつかるラケットの重さでも少し違ってくるかもしれない。

重いほうが、当然打撃力が大きくなる。

でも,ラケットの重さ、選手によってそれほどは変わるわけでもない。

ラケットのほうがボールよりも圧倒的に重いからだ。

 

そういえば、昔

「テニスボーイ」という漫画に出てきた、「ツインビーム」 双子の兄弟が、いや姉弟? 兄妹? 

まあいいか

2人の間のボールに対し、ラケットを重ねて打つ。

多分ほとんどスピードは増えないと思う。

 

さて、ラケットのスウィングスピード。

腕だけで振るよりも上体がしっかり回ったり 、腰が入ったり

体重が打球方向にかかったりすれば速くなるかもしれない。

 

しかしこれらは上手くできた場合のこと

下手な体重移動などでは、かえってスウィングを遅くしてしまうこともある。

前を向くのがちょっと遅れただけで一気に遅くなるのだ。

それに、身体を使ったからえらいというわけではないのだ。

ひっぱたかれるボールにすれば

ラケットスピードだけが問題なので

打つときに腰が入っていたとか 気合が乗っていたということは何の関係もない。

しっかり押したボールだから

「初速は遅いが、終速が落ちない」

なんてことは、超能力的にはあっても、物理的にはありえない。

 

「しっかり前向きになり、腕をしっかり振る」  これがスピードボールを打つ、一番のコツ。

そのときにちょっと身体をうまく使えると少しいい。

よく雑誌に 「ジョコビッチのスウィングの秘密」 なんかが書いてある。

そうゆうのは基本的に大切な話であることも多いが

ものによっては、世界の100位に対してのアドバンテージの話しであることも多いのだ。

 

100位くらいというと 添田や伊藤くらいか?

添田や伊藤のフォアハンド 知ってる?

われわれから見たら、神様のように、速い。

こうすれば、添田選手より速いボールが打てるコツ

彼ほどのセンスもなく、動きの遅い 私がやったら、 ・・・・

 

ジョコビッチになるだろうか?

 

最近、スクール生を見たり、大学の後輩を見たりで

腰が入った弊害を見すぎてしまったので ついつい、しょうもない話になってしまった。

かもしれない。  かたつむり

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:33 | 1件のコメント