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今年の全豪オープンの男子シングルス最大の番狂わせと言っても過言ではなかったのが、第5シードのラファエル・ナダルの初戦敗退よね。もちろん、対戦したフェルナンド・ベルタスコもとても良い選手だし、過去にナダルを下した事もあったわ。去年の対戦も1勝1敗だし。
そんなナダルは、2014年の全仏オープン以降グランドスラムでの優勝から遠ざかっているんだけど、グランドスラム優勝はあんまり気にしてはいないようなの。
「グランドスラムでの優勝はあまり気にしてはいない。自分がどんなテニスをしているかに気を配っていて、一年を通してどれくらい練習しているかの方が気になっている。」
そして去年、抱えていた問題について何度も問われる事に関しては、「毎日一緒にいるわけではないから、どうしたのか聞かれるのは仕方のないこと。いつもフェアーでいてくれていると信じているし、スポーツの記憶は短いものだと誰もが知っている。自分の記事を毎日チェックするような人間ではないから、それほど気にしてはいないよ。」って、楽観的にとらえているみたいね。
そして引退について問われると、「引退など考えた事はない。今、29歳で6月で30歳になる。引退の時期はまだ来ていないと思っている。もっと優勝する機会に巡り会えると願っている。」
「誰でもそうだと思うけど、自分も18歳の頃と今とでは同じではないんだ。家族やチームのお陰で、しっかり地に足を着けていられると信じている。」
これまでのテニス人生で最も奇跡と思えた瞬間はと聞かれ、「2008年のウィンブルドンの決勝戦でフェデラーを下して優勝した事かな。」と答えるナダルは、プロテニス選手を終えたらと問われると、「これまでもいつも言ってきたけど、子供が大好きなので、子供が人生でとても大切なものになるだろう。自分に取って家族はとても大切なもの。家族は今後も優先的に考える存在になるだろう。」って将来についても語ってました。
去年の終盤では復活を印象付けるプレーを見せ始めていたナダル。今季最初のグランドスラムである全豪オープンでの活躍に期待が寄せられてたけど、思わぬ形でつまずいてしまいました。でもいつも前向きな彼だけに、ここから巻き返しを起こしてくれそうね。
そんなナダルと同じスペインのマヨルカ島出身なのが、ミロス・ラオニチの新たなコーチとなった元世界ランク1位のカルロス・モヤ氏。ナダルの不調の時期に、コーチを変えるのではとの憶測が流れて、モヤ氏の名前も上がっていたんだけど、モヤ氏はそれを否定しているの。
「その噂はメディアの憶測にすぎない。その事について、一度たりとも話をした事はなかった。ラファはコーチのトニーと、これまでと同じチームのままでテニス人生を終えると確信している。ラファの事はとても良く知っている。たとえ成績が悪くても、トニーから離れるのは正しい事ではないと彼も思っていると思う。彼のチームの一員になろうと思ったこともない。彼とは親しい間柄で、よく食事も一緒にするし、昨年のクリスマスも一緒に練習していたほど。それだけの関係なんだ。」
そして彼がコーチについたラオニチは、今日行われた男子シングルス4回戦で、スタン・ワウリンカをフルセットで下してベスト8入りを決めましたね。
モヤ氏はそんなラオニチに、彼がいつか世界ランク1位に成り得る才能があると感じているんだって。今年は開幕戦の決勝戦でロジャー・フェデラーを下して優勝して、さい先の良いスタートを切ったワウリンカは、全豪オープンでも格上のワウリンカを接戦の末に退けて8強入りを果たしてるわ。
準々決勝では第23シードのガエル・モンフィスと対戦するラオニチ。この勢いだとベスト4入りも見えて来たんじゃないかしら?
錦織圭選手とは同世代のライバルだけに、今後のラオニチのプレーにも注目したいわね。
その錦織選手は、明日のナイトマッチで第1シードのノヴァーク・ジョコビッチと対戦します。去年は他を圧倒する強さを見せていたジョコビッチ。もちろんこれもいつかは陰りを見せるはずだけど、今のジョコビッチはまだまだ手強い相手。
全力でぶつかって、何とか活路を見いだして欲しいわね!