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フランス・テニス協会は月曜日、デビスカップ監督をこれまでのアーノル・クレマン氏からヤニック・ノア氏へと交代する事を明らかにしたの。
去年のデビスカップでは、スイスに敗れたものの準優勝を飾ったクレマン氏率いるフランスだったけど、今年は7月に行われた準々決勝でイギリスに敗退していたの。クレマン氏は先週、監督から解任されたのよね。
その事について、フランスを代表して戦っているジル・シモンがフランス・テニス協会へ批判する発言をしているの。それは、今回の協会のやり方は、クレマン氏に十分な尊敬の気持ちを表しておらず失礼なやり方だって言うの。
協会が監督の変更の意向を明らかにしたのは約2週間前で、先週の金曜日にクレマン氏を解雇し今週の月曜日にノア氏を任命しているんだけど、それに不満があったみたい。
シモンは他の選手達を代表して話をするとして「今回の交代劇は良くも悪くもとても失礼なやり方です。」って語っているわ。
今年の準々決勝でイギリスに敗れたあたりから、監督交代の噂は出ていて、アンディ・マレーのコーチをしているアメリ・モレスモさんの名前も上がっていたらしいんだけど、それはモレスモさん自身が興味がないと拒否をしていたんだって。
「もしイギリスに負けた事が原因で監督を交代させたいのなら、その敗戦の直後にそれを明らかにするべきなのです。そうすればかなりシンプルなものになったはずです。今回の交代は、最悪な形で行われました。このことで不安が作られた事になりました。」
ジョー=ウィルフリー・ツォンガやリシャール・ガスケは監督を交代して欲しいと願っていると語られているけど、シモンが言うには選手の間でも意見は様々ながら、協会の今回のやり方には批判的な見方で一致していると言うの。
「ある選手は監督を交代して欲しいと意見を述べていますし、ある選手はそのままでとも思っています。そしてある選手はためらいを見せています。選手達の反応は、監督が誰になったかではなく、そのやり方についてなのです。」
そして今のフランスを代表する選手達は、誰が監督になろうともみんなの気持ちは1つで「ゴールはデビスカップの優勝」と、シモンは選手達の気持ちを語ってました。
シモン、ツォンガ、ガスケ、ガエル・モンフィスそしてジュリアン・ベネトーらがここ最近はフランスを代表して戦っているわ。
ノア氏はこのところレゲエ・シンガーとしての活動をメインにしていて、息子のヨアキム・ノアはアメリカのシカゴ・ブルズでプロバスケットボール選手として活躍しているのよね。
ノア氏は監督にはこれが3回目の就任で、かつて1991年と1996年の2回フランスを優勝に導いているの。
ノア氏は1983年の全仏オープンを制して、グランドスラム優勝を飾った最後のフランス人選手なの。今でもフランス国内での人気はかなり高いんだって。
フランスが最後にデビスカップで優勝したのは2001で、それ以降2002年、2010年、2014年と準優勝に終わってるの。
ノア氏は準々決勝でイギリスにフランスが負けた直後から監督への興味を表していたのと同時に、クレマン監督とツォンガの不仲も監督交代に拍車がかかったと見られているのよね。
クレマン氏は「何人かの選手は交代を望んでいますが、ほとんどの選手は私の監督続行を支持しています。来年も監督を続け、共に戦う事を望んでいるのです。」って語っていたけど、ノア氏へと交代することになってしまったの。
ノア氏は選手としても監督としても多くの功績を残してはいるものの、2011年にはその発言から批難を浴びることもあったの。それは当時大きく報道された多数のスペイン人アスリートのドーピング違反問題について、かなり批難する発言を公の場でしていた事を受けて、ラファエル・ナダルを始めとするスペイン人選手達や、フランス・テニス協会からも反感を買ってしまって、そのためにノア氏はしばらくフランス・テニス協会から距離を置いていたのよね。
今回の交代劇、来年のデビスカップまでにはしっかり収まって、チーム一丸となって優勝を目指して欲しいわね。