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リュビチッチ氏、コーチとしての考え。

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36歳にして世界の頂点へ返り咲いたロジャー・フェデラーだけど、現在そのフェデラーのコーチをしているのが元世界ランク3位のイヴァン・リュビチッチ氏なの。

リュビチッチ氏はフェデラーが歴史を塗り替えた先週のオランダはロッテルダム大会に帯同していて、そこでのインタビューでトップ選手のコーチとしての自身の思いを語っていたので紹介しましょう。

2012年4月に引退したリュビチッチ氏は、直後にはテレビでコメンテーターとしてテニス解説などをしていたんだけど、2013年から2015年までミロス・ラオニッチのコーチをして、その後2016年からフェデラーのコーチとしてチームに参加したの。

「自分の見解はテニスに関して何かしたいのなら、世界を飛び回る準備が必要。スポーツそのものがそうであり、ただ家にじっとしてはいられない。家にいるなら、練習やトレーニングは必要ないし、だから妻や子供と有意義な時間を過ごせる。」

「世界のトップレベルでのコーチングについて語るとしたら、選手の声を良く聞かなければならない。最も大切なことは、選手自身について理解しなければならないと言う事。最初は良く話を聞き、その後は理解するために、そして最終的に選手の手助けになるために、常に話を聞かなければならない。」

「ラオニッチの時のようにシーズン途中からコーチをする時などは、ずかずか入り込んで、“全てを変えたい。なぜなら、これが自分のやり方だから”、などとは言えない。それでは上手く行くはずがない。」

「既にプロとしてキャリアを積んでいる選手をコーチするのなら、その選手はその選手なりのやり方や考えがあるもの。色々な事に対して彼なりの考えがあるし、プレーや結果に多大な影響があるであろうと思う事を取り上げて話し合う必要がある。」

「コーチと選手の最大の違いは、選手がボスである事。選手は精神的に強く、リーダーでなければならない。コートでは彼が全ての決断を下さなければならないから。そしてコーチとしては、自分のエゴは捨てて、選手がより良いプレーをし、より良い選手になるために必要なこと全てを確実にしなければならない。」

「ラオニッチやフェデラーをコーチするに当たって、短かいとか長い影響など考えたことがなかった。選手をどうやって向上させようかを考えていた。どうしたらより良くなるか。何をやらなければならないか。現実的には、すぐに影響が出なければ、長い目標も持てないかも知れない。それが難しいところ。同時に運もかなりある。最初の頃に結果も必要だし、選手からの信頼も必要だから。例え選手がコーチに対して信頼していても、しばらく結果に繋がらなければ、色々な問題が沸き起こってしまうもの。」

「選手としては、やりたい事をすればよい。コーチとしては、多くの時間をサポートしなければならない。コーチングはテニスをプレーしている事に一番近いもの。それが大好きだし、アドレナリンも大好き。時には感情もとても強い。それは、勝ったり負けたりした時の選手が感じるものとは全く違う。比べることも出来ない。」

「いつも言いたいことが何かをはっきりさせて、インパクトを持たせようともしている。あまり多くの話しをせずとも、これまでコーチした選手がそれを確認できている。もし何かを言ったとしたら、それにしっかり責任を持つようにしている。」

「現役時代、有名なコーチであるポール・アナコーン氏と話をしたのを覚えている。その時、コーチと言うのはどんなものかと質問をした。ただ疑問に思っただけだったが、彼は最も大切なことは、選手の声を聞くことだと答えていた。コーチとして成長するには、自分自身に取って何が有益な情報か分からないから、良く聞き、良く学び、周りを良く見ること。」

「コーチとして最も厳しい事は、境界線がどこにあるかを知ること。いつ切り離すか、いつ踏み込むのか。そしていつ何かを言うか。それがコーチの仕事として一番複雑な部分なのではないか。」

「コーチとしてワガママになってはいけない。それでは上手く行かない。理解しなければいけない。自分が思っていた事と反対のことをすることで、間違いを犯すことも選手に取って良いことでもある。選手はコートへ入り試合に勝つ。テニス人生で自分は多くの違う帽子を被った。でも常に思うのは、選手がショーを演じると言う事。」

リュビチッチ自身は15年間のプロテニス人生のほとんどをリカルド・ピアッティ氏にコーチをしてもらっていたから、きっとピアッティ氏からの影響はコーチになった今でも大きいと思うけど、アナコーン氏の話しも影響しているようね。

そのリュビチッチ氏のもと、フェデラーがまた記録を塗り替えてるわ。リュビチッチ氏の手腕も影響がありそうね。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者ピンキー 16:33 | コメントをどうぞ
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