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全仏オープン2020女子シングルスは、再び新たなグランドスラム・チャンピオンが誕生しました。
ノーシードで勝ち上がる快進撃を見せていた19歳のイガ・シュフィオンテクが第4シードのソフィア・ケニンをまたしてもストレートで退けての勝利でした。
グランドスラム自身初めての決勝戦の舞台だったけど、そのことを全く感じさせないプレーで、ストローク戦では終始ケニンを圧倒!
ウィナーはシュフィオンテクの25本に対してケニンは10本。イージーミスもシュフィオンテクの17本に対してケニンは23本と、このスタッツを見るだけでもシュフィオンテクの圧倒ぶりが伺えるわね。
ケニンは準決勝でもしていた左太もものテープがより広範囲になっていて、疲労の蓄積があった感じね。第2セットではトレーナーを呼んで、より一層のテーピングを施していたけど、結局それ以降1ゲームも取れず敗退しちゃいました。
シュフィオンテクは、ちょっと独特のストロークをしていて、特にフォアハンドはテイクバックがあまりないところからヘッドスピードの早いスウィングでボールを打ってくるから、対戦相手はボールのコースが読みずらいのかなって印象。
そしてドロップショットの精度の高さは、かなりの武器になってましたね。それを取ろうととっさに走り出す動きも、もしかしたらケニンの足へ負担を増やしたのかも知れないわ。
今後はシュフィオンテクがクレーコート以外でどんなテニスを見せてくれるかが楽しみね。
ケニンも今年の全豪オープンで優勝したあとは、ドバイ、カタールと2大会連続で初戦敗退だったり、大坂なおみ選手も世界ランク1位になってからしばらく勝てなかったりと、大きな結果を達成したあとって何かとプレッシャーや、外部からの雑音に苦労することもあるわ。
シュフィオンテクも、故郷のポーランドではかなり大々的に報じられているようだし、これからのプレッシャーに19歳の彼女がどう対処して行くか、それも気になるところね。
そして今夜は、いよいよ男子シングルスの決勝戦が行われます。
ラファエル・ナダルとノヴァーク・ジョコビッチの対決と、女子とは裏腹に大会前からの大方の予想通りの決勝戦のカードとなりました。
色んな記録がかかったナダルが、そのプレッシャーとも戦わなければならない状況の中、ジョコビッチがどんなプレーを見せてくれるか。楽しみね!