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アメリカはカリフォルニア州サンノゼで行われているWTA500大会、大坂なおみ選手は2回戦敗退でしたね。
オフコートでも親交の深いココ・ガウフにストレートで敗戦。それでも土壇場で見せた粘りは素晴らしく、観客を沸かせていたわ。
勝敗を決める第3セットでは、2度のブレークを許して1ー5とかなり苦しい展開に。そして次の大坂選手のサービスゲームでは、0ー40とガウフにマッチポイントが。
そこからの大坂選手が凄かった。3ポイント連取してデュースにするも、次のポイントを落として4度目のマッチポイントがガウフへ。それも凌いでそのゲームをキープ。
次のガウフのサービング・フォー・マッチでは、ここまでガウフのサービスゲームを攻略できずにいた大坂選手が、初めてガウフからブレークを奪い簡単にガウフに勝利を渡さなかったの。
でも次の大坂選手のサービスゲームで、またしても0ー40のピンチに。それでも諦めない大坂選手が5ポイント連取でそのゲームもキープすると、会場は大盛り上がりに。
そして迎えたガウフの2度目のサービング・フォー・マッチでは、40ー30とこの日8度目のマッチポイントをサービスで決めてゲームセット。
大坂選手はメンタルの弱さを指摘されることが多かったけど、フルセットでも勝率の高さや、この日見せたような崖っぷちからの粘り強さを見ると、コート上では少なくともメンタルよ弱さは感じられないわ。
試合後に大坂選手は会見でこんな風に語っていたの。
「さっきの試合をしていて、気付いたの。あまりにも長い間メンタルが弱いと言われていて自分が誰なのか忘れていたことを。自分がすることを気付かされた。今日は試合に負けてしまったけど、自分が誰なのかと言うことに本当に自信を感じている。プレッシャーに負けてはいないと感じている。自分自身がプレッシャーなの。それには本当に嬉しく思っている。」
ガウフに最後の最後までプレッシャーをかけ続けた自分自身に、自信のようなものを感じていたようね。
怪我からの復帰戦だった大坂選手。USオープンへ向けて徐々に調子を上げて欲しいわね。
試合を見ていて大坂選手との違いは、ガウフのコートカバー力。そして大坂選手が左右にウィナー級のショットを何本打ってもそれをしっかり返球してくるし、その返球するボールもガウフはしっかりハードヒットして返して来ていたわ。
あそこまで拾われると、大坂選手も苦しい展開を余儀なくされてしまうわね。
そんな18歳のガウフは、現在自己最高位の世界ランク11位と、初のトップ10入り目前。
ガウフはこの大会でベスト4入りすると10位へとランキングを上げることが確定するわ。もし準々決勝で負けても、この大会に第7シードで出場してるダリア・カサキナが優勝しない限りガウフの10位が確定。
そこからどれくらい上に行けるかは、ワシントンDCのシティ・オープンに出場してるエマ・ラドゥカニュの結果と、ガウフ自身のこの大会の結果次第ね。
今後も恐らくずっと大坂選手とはライバルになるはずのガウフ。これで対戦成績は2勝2敗。次の対戦も楽しみね。