日別アーカイブ:

リーナのトップスピン

『sin-rosewall』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原コーチ さま

はじめまして、いつも拝見させていただいております。早速ですが、最近 Li Na 選手のフォアハンドがとても好きで、コーチがいつもおっしゃる「肩を支点にした振り子運動」の理論を実践している女子選手と勝手に思っています。(間違っていたらすいません)

じつはいつも見ているリ・ナ選手のプラクティス画像でコーチが彼女に細かくアドバイスしているシーンがあります。声がなくアクションだけなので何を指導しているのかとても気になっています。(声入りでもわからないですが・・・)

そこで、訳のわからない質問、お願いで大変申し訳ありませんが、「松原コーチならどのように言う」で結構ですので解説していただけないでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=vlmL0H1MxC8
Li Na Groundstroke Practice – US Open 2013

とくに 1:40~/2:50~/4:10~ のシーンです。

うまくリンクが貼れません。お忙しいのに大変申し訳ございませんが宜しくお願いします。

                          sin-rosewall

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

リーナは私も好きな選手で

フォアハンドの打ち方も、教科書にしていい人だと思います。

そして、東アジアの人でも

世界で勝てることを実証している偉大なプレーヤーです。

ご質問はユーチューブ、2013年USオープンの練習シーンですね。

言葉に関しては、私も

(声入りでもわからないですが・・・) のほうですが

私はテニス語が分かるので

今回の質問については多分、私の理解で合っていると思います。

 

さて、1回目にコーチが要求したのは

トップスピンをかけろということ。

特に、手首を積極的に使い

ラケットヘッドをテイクバックから振り出すときに

下に落とし、振り上げる。

腕の軌道はフラット性のショットとあまり変えない。

そうするとインパクト後こうなる。

1403nisikorifor

2回目のアドバイスは

その補足

バックならこんなふうに出きているじゃないか

なんて言ったかも。

 

最初のアドバイス前はフラットぽく打っていたのが

その後、トップスピン性に変わっていることからも

間違いないと思います。

重要な点は縦方向の動きに手首を使うことにより

腕のスウィングはそれほど変わらないこと。

つまり

スウィングスピードの前方向成分はあまり変わらず

縦方向、スピンの成分が加わったこと。

だから、打球スピードは落ちないで

トップスピンがかかるようになったこと。

オーストラリアンオープンで

解説のどなたかが、リーナのフォアハンドについて

「トップスピンが増えて威力が増している」

というようなことを言っていた記憶があります。

USオープンのころからトライしていたようですね。

 

そしてこの手首を使った技術ですが

松原さんにも新たな発見があり

この質問、大変感謝しています。

 

最後に、3つ目のアドバイス。

これは

リーナに、男の子になれと言っているのです。

rinaimp1403

ちょっと分かりにくいのですが左のひざが開いていない。

女の子の典型

一方、こちらは純粋な男の子。

1311djousiro

先ほどの錦織写真もそうですが

左ひざが開き、腰が開く。

そして、上体が回って腕力でバシッ

男の子っぽい打ち方です。

左ひざが開かないと

全身が、フウッと回ってパーン

女の子っぽい打ち方になるのです。

下半身の筋力、腰の中の筋力、もちろん腕力も

けっこう男女差があるので

リーナも、すぐにはできていないようですね。

リーナは、まだ女の子かも。

Henin1403

ちなみに、この腰使いに関して

エナンはスカートをはいていても男の子です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:27 | 1件のコメント