ジュニア選手のお父さんが
時折、お子さんにアドバイスというか
叱り飛ばしたりしているのを見かける。
「ちゃんと振り切れなくてどうする、ミスを恐れず振り抜け」
子供は負けたくないので
エラーを恐れ
振りきれなくなっている。
将来、プロになることまで考えれば
ジュニアの試合で
びゅんびゅんと小気味よく振りきれるようでなくては
将来がない。
ほんとにそうだろうか?
テニスというのは
ラインの外に打ってしまったら
一瞬にしてアウト
アウトしない範囲で
どれだけ相手をやっつけられるかというのが肝。
アウトを気にしないで打てるような
無神経な奴が
いつか、アウトが収まってきて、勝てるようになるスポーツではない。
チャンピオンになるやつは
初心者の時から勝っている。
勝ち方を知っている。
その場、その時の自分のレベルや調子で
簡単にはアウトしないテニスを選択できることが
一番最初に持っていなくてはならない才能なのだ。
初級者のころ
情けないボールをつなぎながらも
何とか勝っているのが
「未完の大器」
プロ並みのフルスウィングをして
いつか入るようになればプロ
と、思ってばかりいると
一生
「未完の大器」 鴨。