アンダースピンは
斜め上から切り下すと思っている人が多いようだ
しかも直線的に
だがプロがやっているのは下に弧を描く
ラケット面は徐々に上向きに変化させる
これにより
面の向きが必要なだけ上を向くところで
ボールをとらえられる
低ければやや上向きで
高ければ垂直で
直線的なスウィングでは不可能
凹型に弧を描いて振るので
刃物が刺身をそぎ取るように動く
だからスライスというのだ。
中級者へのアドバイスなのだが
先日、ボレーは高めから切り下して
スライスボレーにした方が易しいですよというと
怪訝な顔をされた
彼に言わせると
真っ直ぐ当てることができないのに
切って当てるなんて ・・・
だそうなのだが
実は真っ直ぐ当てる方が難しい
特に向こうに入れるには
真っ直ぐ当てるためには
ボールがどこへ来るか完璧にわかっていなければならない
違っていたら
真ん中を外すし
ボールに合わせて動かしたら、そちらに方角がずれる
中級者には難易度がとても高い
「真っ直ぐ合わせる方が簡単」 は上級者のセリフなのだ
それに対しスライスボレーなら
高さを最初から動かして合わせるので
むしろ
合わせるのが楽
それも
弧を描いて振るとさらに易しい
まあ
だまされたと思ってやってみること鴨。
冬のオリンピックが終わった
スピードスケート好きな松原さんとしては
メダルをたくさん取ったのでとっても満足
で
その中からテニスに役立つ話を一つ
女子500mで優勝した小平奈緒さん
顔がいい、頭もいいそうだ
もちろん美人だが
ここでは違う観点で言う
頭が垂直に立っている
だから状況をしっかり見られるし
バランスもとれる
スノーボードの竹内智香さん
やはり顔がいい
スケート以上に不安定なゲレンデの上
こうでなければコントロールできない
さてテニス
鈴木貴男のスライスアプローチ
そして
錦織圭のランニングショット
上体が傾いたショットでも
頭を立てている
そして傾いた時は上体を回転させない
ネットのそばで
ローボレーの苦手な人は特に気を付けてほしい
頭を傾けないことを
ローボレーは顔が命なのだ
ネットのそばで
上体を傾けて
ネットの向こうを見てみるといい
頭を斜めにすると
ここはどこ私はダレ?
頭を立てたとたんに
ボールを打つ角度、距離感まで
見事にわかるようになるのだ。
今日はトミーインドアでの
塾生は女性1名のみ
寸前まで、お二人だったが
ペアーの方はお子さんがインフルエンザのため
急きょリタイア
一人だけなのでほぼすべての技術をプライベートレッスン
次々にうまくした (と思う)
写真タイムは一瞬なので
ボレーのものしかない
だけど
特にフォアハンドが印象深かったので
その話
いつものように
高い打点で、右から左にスウィングするワイパー
これでアウトサイドインを感じてから
だんだんと打点を下げていき
最後は膝の高さでも
ワイパーフルスウィングトップスピン
で
ものすごくうまくなっている
その後
バックやボレー、スマッシュにサーブ
最後に復習のフォアハンド
アウトサイドインはしっかり抜けている
再度
高いボールをワイパーで3本くらい打ってもらい
アウトサイドインのトップスピンをイメージしてもらい
ものすごいフォアハンドが復活
このアドバイスを覚えておいてくださいね
ということで終了した
そうそうボレーのスライス
大きくゆっくり
インパクトでブレーキ
これもかなりうまくなってきた。
あっという間にうまく打てるようにしますので
たくさんの皆様
生の松原コーチに会いに来てください。
引き込んでそぐように打つ
これがボレーの秘訣
だから肩を中心に凹型の弧を描く
スジガネ君の肩関節、その軸をイメージして
振り子、ふりこ、フリコ
上体を斜め前に向けておいて
腕がだんだん身体に近づいていき
すなわち
アウトサイドインでボールを捕える
手首の角度は変えないので
ラケットヘッドの絶対位置は下がる
それでいいのだ
上から下の成分が勿論多いのだが
外から手前
引き切って打ちスライス
そのためには
横向きになりすぎると自分が邪魔
打点の方に向く、くらいの意識で充分
ボールが遠くに来れば
踏み込んでいけば自然に横向きになる
暇がなかったら
前向きのままでもいい
「横向きに構える」 が先にあると
ボレーを難かしくしてしまう
インパクト後はコンパクトに止める。
東戸塚屈指のストローカー
ボレーが苦手と公言する女性プレーヤー
フォアボレーを上手にさせてしまった
ホントはバックもだが、どちらも同じ話なので
今日はフォアを例に
それもスライスで切れのいい奴
何でスライスというのかというと
マグロのスライス
刺身ともいう
この包丁、切れよく使うには
手前に引いていく
それがスライス
刃物を使うコツ
で、よく似ているので
アンダースピンとかカットという代わりにスライス
だからフォアボレーもスライス
刃物を使い外から中へ (アウトサイドインで) 引き切るのだ
ちょっと話がまだるっこしくなった
でそのスライスボレーだが
こんなふうに
遠目から近めに肩を中心に
弧を描いて、引き込む
そぐように打つといいのだ
単純な動きしかできないスジガネ君にやってもらうと
打点より遠めから
引き込んできて
インパクト
さらに内に入って止まる
見事なスライス刺身の完成だ
面が徐々に上向きになるのもわかるだろう
実は、話のきっかけは近めボレーの打ち方
上体を横向きにして (しすぎて) から
上からまっすぐに切ろうとしてぎこちないのを
前向き加減の構えにして
上体の外から前に引き込みながらの見本をやった
これは私よりボレーのうまい鈴木貴男プロの絵
外から引いてくるイメージで見てみるといい
まあ、とにかく
それをまねしてもらったら
うまいこと上手いこと
1本目から上手な人の熟練ボレーだった
前向きにする
近めのボレーを
ラケットを引き込んで振るようにアドバイス
教える方の指導法としても使えそうな話だった。
『キャプ』 さんからボレーの質問も
以下がそのコメントの全文です
ショートクロスについてのアドバイス、種類別にありがとうございました。
こちらを意識して練習します!
この流れでボレーを浅く角度をつけて打つコツについてもアドバイスいただけないでしょうか。
ラケットヘッドを立てた方が浅く打ちやすいなど聞いたこともあるのですが…
立て続けの質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
キャプ より
私の答えです
スウィングして、インパクトで小さく止める
というところはスライスと全く同じ
ノーバウンドでスライスを打てばそれがボレーなので
当たり前といえばそれまで
後はクロス、ショートクロスに打つためには
順クロスの場合
ラケットヘッドを立てる
手首は120度くらいかな
もう一つは先を遅らせない
手首をしならせないことが重要
手首の角度固定でとらえるのだ
ボールの下、少し向こう側を打ってやる
話は基本的にフォアバック共通
そして最後は
フォアだけといっていいと思うが
テイクバックした時から
面を内向きにすること
バックはそれほど気にしなくてもクロスに行く
ここで真っ直ぐに見えるだろうが
打点はもう少し前
このまま振り出せば
面がけっこうクロス側に向くのだ
バックは少し前で打てばクロスに打てる
次に逆クロスだが
ラケットヘッドを少し下げて
先を少し遅らせば簡単に打てる
ボールの下、手前側を切ってやる
大したコツは要らない
ただあまりにも手首を柔らかくしすぎると
不安定になるので
ちょっと注意が必要だ。
質問ありがとうございます
質問してくれると何を話したらいいかわかるので助かります
他の方も是非
こんなこと聞いたら、恥ずかしいかななんて思わないで
コメントください。
ワンデイの月例ダブルスに代わり、先月から始めたイベント
もっぱら、経験を積み、実戦に強くなるため
どんどん試合をする
だから私も見ていて
試合の合間にアドバイスもするし
時間があれば少しだけレッスンも
今日の課題はどうやらボレー
ダブルスで角度をとるボレーや
シングルスで楽に決めるボレーなど
そうそう
シングルスの練習会とダブルスの練習会
並行してやっているのだ
なかなかハード
昼から雨だと思っていたので
急いで、試合をいっぱいやってもらったが
昼を過ぎても、降ってこない
結局すべて予定通り行うことができた
だから3時ころにミニレッスン
まずはフォアボレーをしっかりクロスに
角度をつける練習
ちゃんと面をクロスに向けておくこと
伊達さんの面、正面向きと思うかもしれないが
打点はもう少し前だから
このまま出せば
自然に、面がクロスに向くようになっている
この形から
逆クロス方向にはいつでも変更可能なのだ
逆の変更はできない
バックボレーをそおっと決めるのも
それともう一つ
ネット際で
スライスライジング決め方
ワンバウンドして
上がってくるボールを上から迎えに行くと
楽にスピードが出るし、相手も合わせにくい
コツを覚えれば簡単病みつき
どちらの課題も皆さんに好評で
やってよかった
そうそう
シングルスについては特に
皆さん、やり方がピンと来ていないよう
かなり具体的な試合運びや考え方をお話ししたので
試合をやりながら
どんどんうまくなっていくのが見えるようだった
私も満足のうちに今日の練習会が終了した。
次回は9月11日月曜日
こちらの要項を見てエントリーしてほしい
実は、松原さん、昼ご飯を用意していなかった
東戸塚に帰ってから食べようと思っていたのが
太陽さんさん
4時に御子柴コーチから
おにぎりを1つもらって、飢えをしのいだのはここだけの秘密
明太子マヨはなかなかうまい。
『ジュニパー』 さんからの質問です
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ、こんばんは。
質問です。
ボレーに関してです。
ストロークやサーブに関しては、技術的なお話が、だいたいどのコーチも書籍も動画やネット情報も、似たような結論になっているように感じるのですが。
ボレーに関しては、少しばらつきがあるように感じています。
上から下にスイングする、下にスイングしない、横向きになる、正面を向いたまま、テイクバックするしない、グリップは強くだったり柔らかくだったり。
もちろん、ハイボレー、ローボレー、時間的余裕の有る無いなど、状況によって打ち方も変わるのだとは思いますが、何か分かりやすく整理していただけないでしょうか。
松原コーチのサーブの関しての説明でよく写真で使われている鈴木貴男選手は、ボレーは下にスイングしないと動画でおっしゃっているので、そこが1番気になっています。
ジュニパー より
私の答えです
球質も明確にするため
題名をスライスボレーにしました
これが基本的なスライスボレーのスウィング
凹型に弧を描いたスウィングです
これが基本形だと思ってください
高い打点だと
引き付けて、このスウィングの上の方を使う
上から下に下がる部分です
低い打点だと
打点を前にして、このスウィングの後半部分を使う
つまり、スウィング方向が水平に近くなる
スウィングの大きさは
ヒマがあれば大きくなる
ローボレーでもこのくらい振って大丈夫です
ヒマがなければ
スウィング幅を小さくする
そして腕も手首も固める
つまり、ブロックボレーです
横向き? 前向き?
打点の方に向き、スウィング中なるべく向きを保つ
近くに飛んでくればかなり前向きだし
遠くのボールに飛びつけば横向きですね
鈴木貴男 選手の打ち方ですが
彼は打球方向にフォローすることを強調していますね
つまり
凹型のスウィング弧の後半を感じて
ローボレーからミドルボレーをイメージした発言なのだと思います
でも
ハイボレーであれば当然
切り下さなければアウトしちゃいますよね
プロはハイボレーをフラット気味に打つことが多いので
切り下しイメージはあまりないかもしれません。
ボレーのグリップでは
左右の一貫性が問題になる
単純な要求仕様としては
フォア、バックがどちらもそれなりの強さで打てること
どちら側に来ても瞬時に対応できることが必要になる
普通、特に男子で多いのが
コンチネンタルのワングリップで
持ち替えをせずにどちらも打てるように打つ
ところが時々いるのだが
バックで力が入らないので
バック側に少しずらしている人
バックハンドイースタンに近い形だ
これでは
フォアハンドで力が入らない
実はスライスのスウィングに少し慣れれば
バックは割と簡単になる
だから
それなりのフォアボレーのためには
真っ直ぐの普通コンチネンタルか
むしろ、フォア側に厚くする
これは私のグリップ
ちょっと厚い
もう一つの一貫性グリップは
バック両手打ちのモノ
フォアハンドをイースタンに
バックは左手がフォアハンドイースタン
右手はフォアのままでもいいが
遠目の片手バックに備えて
コンチネンタルにすればいい
両手ともフォアハンドイースタンに持って構え
フォアに来たら右手で引き
バックに来たら左手で引けばいいのだ
左手で引いていきながら右手を持ち替える
フォアとバックの持ち方に一貫性がほしいというお話し
ところで
鈴木貴男はコンチネンタルだが手首を折って
フォアハンドを厚く使う
いざというときはかなりひっぱたく
攻撃力がほしい
ポイントがほしいからネットプレーをする
ボレーは決めたい
そうじゃないボレーは何のために ・・・・
さて
バックは両手なのに
フォアはコンチネンタルという女性がたまにいる
バックはどうにも困って
左手を添えたのだろう
フォアは
きっとコーチに言われた通りなの鴨。