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昨日発表になった最新の男子世界ランクで、錦織圭選手はアンディ・マレーと入れ代わって、錦織選手が5位でマレーが4位となりました。先週はATP大会は行われず、週末に男子国別対抗戦のデビスカップだけしか行われなかったのに、一体なぜ???って思った人もいるかと思います。
なので、Pinkyが分かる範囲で解説してみようと思います。
ランキングは過去一年間で出場した大会のポイントで争います。しかし、それにはルールがあるのです。
トップ選手は出場してもしなくても、グランドスラムの4大会、マスターズ1000大会の8大会の合計12大会は必ずポイントに換算されます。(出場しなかったら0ポイントとして換算されます)ちなみにマスターズ1000大会は年間9大会あり、全てに出場した場合と、出場を予定した場合は、9大会分が加算されるようです。
それ以外の大会(ATP500大会とATP250大会)の上位ポイント6大会の合計18大会(マスターズ1000大会が8大会の場合)の合計ポイントでランキングが算出されます。
錦織選手はそのグランドスラムとマスターズ1000大会を除いた6大会での詳細は以下です。
去年のバルセロナの優勝(500ポイント)
去年の東京の優勝(500ポイント)
今年のアカプルコの準優勝(300ポイント)
クアラルンプールの優勝(250ポイント)
今年のメンフィスの優勝(250ポイント)
去年のハーレのベスト4(90ポイント)
以上の6大会のポイントがランキングに反映されています。
ですから、デビスカップで2勝して80ポイントを獲得しても、ランキングには反映されないのです。ちなみに、反映されない大会のポイントも、ATPの公式ホームページの錦織選手のページにある「ランキング・ブレークダウン」を見ると一番下に「ノン・カウンタブル・トーナメント」として記載されています。
(ATP公式ホームページを見ると、各選手のページに「ランキング・ヒストリー」や「ランキング・ブレークダウン」があります。ヒストリーは過去のランキングの推移で、ブレークダウンは現在のランキングの詳細です)
ちなみに6大会中、ATP500は4大会までと決められています。だからATP500大会に6大会出場して優勝しても、そのトータルの3,000ポイントは反映されず、4大会分の2,000ポイントしかランキングには反映されません。ちなみに、デビスカップはATP500大会に区分されています。
マレーは昨シーズンからデビスカップに出場していて、今回の勝利のポイント80ポイントを加えて145ポイントになるので、それ以前にカウントされていた去年のロッテルダムのベスト8での90ポイントを抜いたので、その差である55ポイントが加算されてATP500大会枠としてランキングに反映されたわけです。
こんな感じで今週のランキングになりましたが、お分かり頂けましたか?
実は昨日、ランキングのシステムを紹介しようと思ったのですが、昨日の時点では錦織選手のATPの公式ホームページの「ランキング・ブレークダウン」にデビスカップのポイントが記載されていなかったので、一体なぜ?と思っていたのです。今日見たら、しっかり「ノン・カウンタブル・トーナメント」の所にデビスカップの80ポイントが記載されてました。
噂によると、来年からデビスカップにはポイントが付かないとか。そうなるともうちょっとランキングが分かりやすくなりそうですね。
通常言われている世界ランクとは別に、ツアー最終戦へ向けてのポイント・レースがあります。それは今シーズン中に獲得した全てのポイントなので、世界ランクとはちょっと違う事があります。
まだシーズンは序盤だけど現在のポイント・レースは、全豪オープンを制したノヴァーク・ジョコビッチが1位で、以外2位がスタン・ワウリンカ、3位がマレー、4位がダビド・フェレール、5位がトマス・ベルディヒ、6位が錦織選手、7位がロジャー・フェデラー、8位がラフォエル・ナダルとなっています。
今週から行われるマスターズ1000大会2大会が終わるとまた世界ランクもポイント・レースにも変動がありそうね。