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全豪オープン2021、女子シングルスは大坂なおみ選手の優勝で幕を閉じましたね。
正直、セリーナ・ウィリアズとの準決勝ほど調子は良くなかったけど、本人もそれを実感していたのか、それほどの強打はしていなかった印象。
そして助けられたのが、初のグランドスラムの決勝の舞台で緊張があったのか、ジェニファー・ブレイディの調子もあまり良くなかったこと。
大坂選手が丁寧にミスの少ないテニスを心がけている中、ブレイディにもミスが目立ったし、バックハンドにボールを集めていた大坂選手が時折フォアハンドにボールを送ると、ここぞとばかりに得意のフォアハンドをハードヒットしてミスを重ねてましたね。
あれは、大坂陣営の作戦だったのかしら?
大坂選手がチャンスボールでも丁寧に返球していて、そのラリーで相手にポイントを取られても、次のポイントで強打してミスを犯すような展開はなく、ポイントを取られても冷静に次のプレーをしてましたね。
これがグランドスラム4度目の優勝だけど、決めたマッチポイントはこれまでの3度(今回の全豪オープン含め)はファーストサービスが入ってそれがフリーポイントになってのゲームセット。
特に今大会はあまりサービスの確率も高くなかったものの、マッチポイントでしっかりファーストサービスを入れられるのは高い集中力の表れかなって感じました。
セリーナしかり、ブレイディしかり、調子が悪かったのは大坂選手がそうさせていたのかも知れないわね。
大坂選手がリターンが良くなったって何度か会見でも語っていたけど、それはリターンエースが多くなったと言うことではなくて、リターンミスが少なくなっていることでしょう。
以前は、相手のセカンドサービスを叩きに行き過ぎてリターンミスをして相手を助けてしまう場面が多々見られたけど、それはコーチのウィム・フィセッテ氏も1球でも多くコートに返すようにって指導しているんだって。
そう思って見ていると、相手のセカンドサービスでのリターンエースは確かに少なくなったけど、しっかり返球してラリーでポイントが取れるようになっていて、そこも相手にプレッシャーを感じさせていた点なのかも知れないわね。
これまで大坂選手が優勝したのは全てハードコートのグランドスラム。あとは、全仏オープンやウィンブルドンのようなクレーコートや芝のコートでどこまで戦えるかが今後の大きな課題になりそうね。
その後に行われたミックスダブルスの決勝戦では、バーボラ・クライチコワ&ラジーヴ・ラム組が優勝しました。
実はこのペアー、2回戦で柴原瑛菜&マクラクラン勉ペアーとの死闘を制して勝ち上がったペアーなの。
クライチコワ&ラム組は、実は柴原&マクラクラン組以外、この決勝戦含め全てストレート勝利。柴原&マクラクラン組との2回戦ではファイナルセットのスーパー・タイブレークも13ー11と接戦。
1度は柴原&マクラクラン組がマッチポイントさえ握っていたの。
そしてクライチコワはこれで全豪オープンのミックスダブルスでは3連覇を達成するミックスダブルス巧者。ラムとは2年前にも組んで優勝していたの。
そんなペアーを崖っぷちに追い込んだのが、今回初めてペアーを組んで臨んだ柴原&マクラクラン組だったの。
あの試合、ライブで見ていたけど、本当にどちらに転んでもおかしくないハラハラドキドキする好ゲームでした。
今後も柴原&マクラクラン組のミックスダブルスにも期待が高まるわね!