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ジョコビッチ、クレイチコワが優勝

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全仏オープン2021は、男子シングルスでは、第1シードのノヴァーク・ジョコビッチが、女子シングルスではノーシードのバーボラ・クレイチコワが優勝して幕を閉じました。

ジョコビッチは決勝戦で、第5シードのステファノス・チチパスをフルセットの死闘の末破っての優勝となりました。

しかも第1、第2セットはチチパスのプレーが素晴らしかった。ジョコビッチもラリー戦ではかなり押される場面があって、本人の表情を見てもうなだれるシーンが何度もありましたね。

特にチチパスのフォアハンドが強烈でした。第2セットは、そんなフォアハンドもほぼノーミスで、ジョコビッチを圧倒しましたね。

5セットマッチのグランドスラムは、2セット連取しても分からないのが怖いところ。ジョコビッチは、トイレット・ブレークで気持ちを切り替えたようで、第3セットは出だしから良いプレーをしてました。

セットを取られたり、徐々にジョコビッチのプレーのレベルが上がって来るとプレッシャーがかかるのはチチパス。

チチパスのレベルがそこまで下がったかって言うと、それほどではなかったけど、第1、第2セットのような勢いのようなものはちょっと薄れてしまった感じでしたね。

第5セットは第3ゲームで先にブレークされてしまったチチパスは、第7ゲームでもブレークされるピンチに立たされるも、最後まで諦めずに戦い抜いたこと、集中力を維持して戦ったのは、素晴らしかった。

ただ、やっぱり最後の数ポイントでは、肉体的に厳しかったの、ボールを追えなくなったようなポイントもありましたね。序盤で見せた強烈なフォアハンドも、スピンを効かせてミスをしないようなショットしか打てなくなってしまったチチパスの初優勝は、もうしばらくお預けとなってしまいました。

ジョコビッチは今年の全豪オープンも制しているから、年間グランドスラムの可能性が残されました。加えて、オリンピックも開催されることから、テニス史上では唯一女子でシュテフィ・グラフさんしか成し遂げていないゴールデン・スラムの可能性も浮上。

本人もそれについて言及しているようだから、ウィンブルドンの結果次第では、オリンピックへ正式に出場表明となるかも知れないわね。

でも、やっぱりこんな大舞台での試合を見ていても、テニスの技術にここまで来ている選手に差などほとんどないはず。勝敗を分けるのは、最後まで接戦を戦い抜けるフィジカルと、どんな状況でも負けない、そして耐えられるメンタルが鍵だってこと。

優勝したジョコビッチも試合後の会見に、メンタル面について語ってました。

「テニスは一対一の戦い。チームのサポートはあるものの全ては自分しだい。2セットダウンから自力で抜け出せないならそれでおしまい。だから、メンタル・トレーニングがフィジカル・トレーニングと同じくらい大事だと思っている。それに多くの時間をかけてきた。それが報われてとても嬉しい。」

ジョコビッチも体を鍛えることと同じようにメンタル面もしっかりトレーニングしているのよね。

ジョコビッチはキャリア・グランドスラムを2度達成したこととなり、これはオープン化以降男子選手では初のこと。

そしてジョコビッチが試合直後に使っていた自身のラケットを、コートサイドの観客席にいた少年にプレゼントしていたの。

WOWOWさんの映像には残念ながらそれが映っていなかったけど、それについてジョコビッチは、その子が試合中ずっとジョコビッチを応援してくれていて、加えて戦術的なこともコーチングしていたんだとか。

もちろん、ジョコビッチがその少年の言うようにプレーしたとは思わないけど、こうして試合を通してずっとコートサイドから応援していてくれたことは、ジョコビッチのエネルギーになったのは確からしく、だからその彼へラケットをプレゼントしたんだって。美しい光景ですね。

チチパスは試合前に祖母が他界していたことを試合後に知らされたようで、その後に本人から祖母へむけたメッセージが送られているみたいね。

本当なら優勝を祖母へ送りたかったかも知れないけど、ここまで勝ち上がれただけでも、お婆さんはきっと喜んでるはずよね。

明日は、全仏オープン2021の女子シングルスなどを振り返ってみます。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者ピンキー 20:01 | コメントをどうぞ
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