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今年の4月に自己最高位となる世界ランク2位に上り詰め、現在女子世界ランク4位のパウラ・バドーサ。24歳の彼女はかつて彼女への高い期待や数々のプレッシャーから、不安な精神状態や鬱状態に陥っていたことを告白しているの。
去年の5月にセルビアのベオグラードのWTA250大会でツアー初優勝を飾り、10月に移行して行われたWTA1000大会のインディアンウェルズでも優勝を飾ってトップ10入りを果たし、ツアー最終戦に初出場しベスト4入りして、シーズンを世界ランク8位で終えるブレークを果たしたバドーサ。
そんな彼女は、2015年には世界ジュニア・ランキングでも8位を記録し、次世代のマリア・シャラポワと呼ばれプロ入りして世界で活躍することを期待されていたの。
「みんな自分のことを次世代のマリア・シャラポワだと言っていた。まだその頃はとても若く、そんなことを聞き入れる準備ができていなかった。体格も大きく、多くの期待とプレッシャーを受けていた。」
「どの試合もたくさんの人が見に来ていて、どんな試合でも勝つであろうと期待されていたことは、自分に取っては大きすぎた。数年間、鬱状態と過度な不安を抱えていたことを覚えている。精神的な問題を幾つも対処しなければならなかった。自分の頭は、そんな数々のことを聞き入れながら戦うことに準備できていなかった。」
そうかつての問題を告白した彼女は、そんな精神的に悪い状態と常に与えられたストレスは、肉体的な問題の引き金にもなっていたみたい。
「あの頃はそんな劣勢の精神状態にどうやって対処するのか分かるほど大人になっていなかったんだと思う。数年間、とても苦労していた。きっと2~3年はとても辛い時を過ごしていた。」
「ランキングさえなかなか上がらず、たくさんの試合に負けていた。気持ち的にも悪い状態で怪我にも悩まされていたから、日々の日課をこなすこともとても辛かった。精神的な問題を抱えていると、肉体的にも良い状態ではないと感じている。」
「日々の普通のことさえ、自分に取ってとてもタフだったと覚えている。家に帰ってまずしたいことは、友達と出掛けたり、映画を観たり、買い物をしたりなど、テニス以外のことがしたい。あの頃はただ家に一人でこもり、自分自身に対処しながらとてもネガティブになっていた。そこから抜け出す方法が見付からなかった。」
そう語る彼女が、成長しそんな精神的な事を対処できるようになって、去年のブレーク・シーズンを迎えることになったのね。
大坂なおみ選手がメンタル・ヘルスを告白してから、現役選手やかつての名選手も自身が抱えていたメンタル・ヘルスを告白するようになったわね。例えプロのアスリートだって、競技を離れたら一人の人間。精神的に強い人もいれば、そうではなく苦悩を続けてしまう人もいるってことよね。
プロになるほどの技術や才能を持っていたからと言って、その全ての人が精神的にも強いとは限らないってこと。
幸いな事にバドーサは、それを乗り越えて今の成功を手にしたけど、今シーズンの獲得ポイントで争うシングルスのレース・ランキングでは現在12位と、去年ほどの成績を出せずにいて、2年連続となるツアー最終戦出場は厳しい状況。
2年連続となるトップ10入りでシーズンを締めくくるには、明日からメキシコはグアダラハラで行われるWTA1000大会で好成績が求められるわ。
第1シードでエントリーしているバドーサ。1回戦は免除されていて、初戦となる2回戦はヴィクトリア・アザレンカとザン・シュアイの勝者と対戦ね。