サーブで
いや、サーブ以外でもなのだが
全身のパワーを腕にラケットに伝えたいとみんなが思っている。
そのため
例えばサーブだと
膝の屈伸のパワーを使って打つということを考える。
ここから腕だけではなく全身のパワーで振り出すのだ
と考えて、間違いに陥る。 (こともある)
何が間違いかというと
膝の伸びとラケットの振り出しを一緒にしようとすること。
実は一緒だと
下半身の動きが腕の振り上げを邪魔する。
うまい運動連鎖は
よくムチの動きにたとえられる
そしてそのムチの動きは
持ち手のグリップ、その動きが止まることにより
波動が加速しながら先端に移動していく。
細くなっていく経路で
重量は軽くなりながら、スピードは増していく
最後は音速を超える。
だから、しなる、曲線を描く。
手前が止まっていくから
最後は直線的に ・・・
サーブでいうと
さっきの写真の後
ラケットを垂らしながら膝が伸びていき
一番垂れたときは
膝の伸ばし、身体の使い部分の動きは終わっている。
後は腕とラケットが一瞬の遅れの後
すさまじい動きで振り上げられる。
最後は直線
ラケットが垂れていくのに、0.4秒かかるのに
最下点からの振り出しには、0.1秒なのだ
身体が止まることにより
パワーが腕に伝達され
何倍ものスピードに代わる
これが運動連鎖なのだ
腕の動きに膝の動きを単純に足したのではないことを
感じ取ってほしい。
何度でも、しつこく言っておく。
良い子の正しい、運動連鎖は
「身体が終わってから腕」 なのだ。
ラオニッチは身体がでかいだけではない
動き方が素晴らしいのだ。