日別アーカイブ:

腕力でサーブを打つ

レッスンでの私のアドバイス

上級者のサーブで多いのは

 

「少しジャンプして、打ちましょう」

「打点より30cm位上にトスし、ゆっくり打ちましょう」

そして

「腕力だけでいいですよ」

 

いろいろバリエーションがあるみたいだが

実は全部、根っこは同じこと

同じになるように言っているのだ

相手の状態や性格により

言い方を変えているだけ。

tssr1602 (2)

昨日のブログでお話しした通り

良い子の運動連鎖は

「脚が、身体の動きが終わってから、腕」

そうしなければ、身体のパワーは伝わらない。

 

膝が伸びて、身体が上昇すれば

少しジャンプしてしまうのが自然

それから腕を振り出せば

「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。

 

少し高めにトスすれば

腕を遅らせて振る余裕ができ

「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。

 

そして

腕力だけで打つつもりだと

身体は勝手に最適モードで動き

「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。

 

どれも同じ根っこを持つアドバイスなのだが

「腕力だけ」 というのは違う意味も持っている。

 

日本人の価値観? 文化? 小柄人間意識?

腕力に頼らず、技で勝負

力に頼るのは下品

腰の入ったショットは高級

 

そんなわけで

腕力で打つとさげすまれる傾向がある。

 

しかも、そんな背景の中

身体の動きが終わってから

CIMG5460

腕をビュウッと振ると

CIMG5461

腕力だけで振っているように見える。

CIMG5462

このサーブ、200km/h越え。

 

レッスンで

腕と身体を一緒に動かして

頑張って、情けないサーブを打っていると

コーチは、100km/hでも満足してくれる

 

腕だけで打つと (ほんとは身体もうまく使っているのに)

180km/h出ていても

いいサーブじゃないのでなおされて

100km/hに戻される

 

ちょっと言い過ぎたかな ・・・・

 

まあ、そんなわけで

 

「腕力だけで打つといいですよ」

と言って

いったん、だましておいて

スピードが出てから

「いい身体の使い方をしていますね」

という松原さんは

ちょっとずるをしているのかもしれない。

 

ちょっと話がそれた鴨

 

とにかく

腕力だけで打つつもりだと

身体は勝手に最適モードで動き

(50mを8秒台で走れるくらいの運動能力のある人なら・・)

自然に

「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる

CIMG5463

それに

もしもホントに腕だけで打っちゃっても

身体が邪魔しない分だけ

その人にしてみれば

自己最高が出る可能性の方が高いし ・・・    テニス

 

「お前なんか腕力だけじゃないか!!!」

これは最高の褒め言葉なのだ。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:24 | 2件のコメント