レッスンでの私のアドバイス
上級者のサーブで多いのは
「少しジャンプして、打ちましょう」
「打点より30cm位上にトスし、ゆっくり打ちましょう」
そして
「腕力だけでいいですよ」
いろいろバリエーションがあるみたいだが
実は全部、根っこは同じこと
同じになるように言っているのだ
相手の状態や性格により
言い方を変えているだけ。
昨日のブログでお話しした通り
良い子の運動連鎖は
「脚が、身体の動きが終わってから、腕」
そうしなければ、身体のパワーは伝わらない。
膝が伸びて、身体が上昇すれば
少しジャンプしてしまうのが自然
それから腕を振り出せば
「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。
少し高めにトスすれば
腕を遅らせて振る余裕ができ
「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。
そして
腕力だけで打つつもりだと
身体は勝手に最適モードで動き
「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる。
で
どれも同じ根っこを持つアドバイスなのだが
「腕力だけ」 というのは違う意味も持っている。
日本人の価値観? 文化? 小柄人間意識?
腕力に頼らず、技で勝負
力に頼るのは下品
腰の入ったショットは高級
そんなわけで
腕力で打つとさげすまれる傾向がある。
しかも、そんな背景の中
身体の動きが終わってから
腕をビュウッと振ると
腕力だけで振っているように見える。
このサーブ、200km/h越え。
レッスンで
腕と身体を一緒に動かして
頑張って、情けないサーブを打っていると
コーチは、100km/hでも満足してくれる
腕だけで打つと (ほんとは身体もうまく使っているのに)
180km/h出ていても
いいサーブじゃないのでなおされて
100km/hに戻される
ちょっと言い過ぎたかな ・・・・
まあ、そんなわけで
「腕力だけで打つといいですよ」
と言って
いったん、だましておいて
スピードが出てから
「いい身体の使い方をしていますね」
という松原さんは
ちょっとずるをしているのかもしれない。
ちょっと話がそれた鴨
とにかく
腕力だけで打つつもりだと
身体は勝手に最適モードで動き
(50mを8秒台で走れるくらいの運動能力のある人なら・・)
自然に
「脚が、身体の動きが終わってから、腕」 になる
それに
もしもホントに腕だけで打っちゃっても
身体が邪魔しない分だけ
その人にしてみれば
自己最高が出る可能性の方が高いし ・・・
「お前なんか腕力だけじゃないか!!!」
これは最高の褒め言葉なのだ。