『レフティースタイル』さんからコメントをいただきました
その中に以下の部分があり
なるほどと思ったので
今日はその解説です。
・・・
松原コーチは運動連鎖をする時は、ゆっくりと仰ってます。そしてムチのように。そうした上で、力を入れてというのは、しっくり来ないものがあります。
・・・
レフティースタイル より
私の答えです。
ホント、その通り
とっても矛盾した言い方ですよね
でも
今日は大どんでん返し
めったにない
目から鱗の話かもしれません。
と、自画自賛しておきます。
ムチのように身体がしなって
すごいショットを打つと考える人が多いと思いますが
実は、ちょっと違います。
身体はムチのようにはしなりません
骨や関節があってグギグギです。
それはマイナス面
ですが
一番違っているのは
身体には動力があること。
これは、とてつもないプラス面
ムチの先端は受動的で
手前の動きに動かされるだけです。
それに対し人間の身体は
上半身にも
腕にも手首にも
それを能動的に動かす筋肉があるのです。
人間は腕だけでも打てますが
ムチは先端だけ動かすというわけにはいかないわけです。
だから人間は
ムチのような運動連鎖も利用しつつ
最後は腕力で振り抜くのです。
動力を持たないことはムチの弱点です
人間は動力を持っている。
考えれば当たり前のど真ん中ですが
ついつい、みなさん忘れていませんか?
ムチの要素ばかりを考えすぎると
力は抜けるだけ抜いた方がいいのですが
はたしてそれが一番のスピードをもたらすかは
疑問です
というより
持っている力を使わないわけですから
明らかに遅くなります。
ラケットスピードを最速にするように
感じる力が我々にはあります
ですから
ラケットを最速で振り抜こうとすると
何度もトライするうちに
最速の力加減がマスターされるのです。
それが
「腕に力を入れて振り抜け」
というアドバイスなのです。
それと
最速で振れたとしても
コントロール抜きでは
テニスとしては失格です
面を保ち
感じ取れなくてはいけない
その方面でも
しっかり力を入れる必要があるのです。
動力付きの腕は
ムチよりも優れているのです。