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現在行われているBNPパリバ・オープン(男子はマスターズ1000大会、女子はプレミア・マンダトリー大会)の決勝戦は、男子はロジャー・フェデラーとスタン・ワウリンカのスイス対決に、女子はスベトラーナ・クズネツォワとエレーナ・ヴェスニナのロシア対決となりました。
男子はともかく、女子の決勝戦のカードはあまり予想出来なかったのでは。
クズネツォワは2004年のUSオープン、2009年の全仏オープンを制するなど、トップ10の常連だったけど、グランドスラムでは2014年の全仏オープンのベスト8以降は4回戦の壁を越えられず、ランキングも去年は2009年以来となる世界ランク9位とトップ10で終えるなど、調子を上げているのよね。
一方のヴェスニナは、グランドスラムでは目立った成績がなかったけど、去年のウィンブルドンで初めてベスト4入り。ランキングも2009年と2013年にトップ30入りで終えただけだったの。その傍ら、ダブルスではエカテリーナ・マカロワとのペアーで活躍して、この大会も第2シードで出場しベスト4入りを果たしていたの。
シングルスでは2015年は111位でシーズンを終えるなどスランプに陥っていたけど、去年からブレーク。年初の世界ランク115位から世界ランク16位でシーズンを終える大躍進を果たしたの。そして現在は自己最高位となる15位にいて、もしこの大会で優勝すると13位へ浮上するなど、トップ10間近にいるのよね。
男子では、全豪オープンで見せたようなかつての強さを取り戻したようなプレーを披露しているフェデラーと、ここ数年ビッグ・イベントでの爆発力を見せているワウリンカが、それぞれ好調さを維持して決勝まで勝ち進んでますね。
フェデラーは現時点で世界ランクを10位から7位へ浮上する事が決まっていて、もし優勝するとラファエル・ナダルを抜いて6位へ浮上するのよね。
そんなフェデラーのプレーで特に気になるのがシングル・バックハンドでのウィナーの多さ。実はこれ、フェデラーのお父さんであるロバートさんがアドバイスしたんだって。
一説によると、ラケットの大きさを少し大きくした事からフレーム・ショットなどのミスヒットが減ったって解析されているけど、それに加えてロバートさんはバックハンドをスライスなどは打たずがんがん打ちなさいってフェデラーに伝えていたんだって。それをフェデラーは守っているらしいの。
ナダルとの試合後にフェデラー自身も「これまでの全てのコーチも、もっとバックハンドで戦えと自分に言っていたけど、これまではもっとミスヒットをしていた。だから心の奥では大切なポイントではあまりバックハンドを信用していなかった。でも今はそれが徐々に変わりつつあり、それには自分も嬉しく思っている。」って語っていたほど。
ワウリンカとの決勝戦もシングル・バックハンドの打ち合いをどちらが制するかで勝敗が分かれそうね。
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そして続いて開催されるのがマイアミでのマイアミ・オープン。もちろん男子は今季2度目のマスターズ1000大会なんだけど、世界ランク1位のアンディ・マレーが右肘の痛みのために欠場を表明しましたね。
数日前には、ジョー=ウィルフリー・ツォンガがフィアンセの第一子の出産のために祖国フランスへ戻っていて、マイアミ・オープンの欠場を明かしたばかりだったの。
加えて心配されているのが、世界ランク2位のノヴァーク・ジョコビッチもBNPパリバ・マスターズの敗退後に右肘の痛みを訴えている事から、マイアミ・オープンへの出場が微妙だって伝えられているの。
もしそうなったら、世界ランク3位のワウリンカが第1シードで、週明けに再び4位へ浮上する錦織圭選手が第2シードになるかも知れないの。
ジョコビッチのマイアミへの出場はまだはっきりしていないけど、それでもジョコビッチは数日中には決断を下さなければならないはず。どんな決断を下すかしらね。