月別アーカイブ: 2020年4月


ドイツの大会がライブ放送&スイスでは中止に!

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ドイツ国内でテニス大会が開催されるのを4月19日のブログでお伝えしたけど、その大会をTennis Channelが初日の5月1日から最終日の4日までライブ放送するんだって。

その大会は「テニス・ポイント・エキシビション・シリーズ」と言うもので、男子プロテニス選手8名で32試合をラウンドロビン形式で行うもので、賞金も出るんだって。これは3月から新型コロナウィルスの影響でツアーがキャンセルになってから、初めてプロ選手が参加するもの。

この「テニス・ポイント・エキシビション・シリーズ」はドイツのラインラント=パラティネート州で無観客での開催。試合形式はネクスト・ジェネレーションの最終戦と同じ4ゲーム先取の5セットマッチでノーアドバンテージ・システム。3ー3でタイブレークと言うもの。

日本ではスポーツ・イベントの再開はまだまだ先のようだけど、こうして海外では徐々に再開され始めてるのね。

そんな中、更に中止が決まってしまった大会が。それは男子のATP250大会で7月20日から26日までスイスのグシュタードでのスイス・オープンと、女子のWTAインターナショナル大会で7月13日から19日までスイスのローザンヌで開催のレディース・オープン・ローザンヌ。

これはスイス政府が1000人を越える人が集まるイベントを8月末まで禁止にする決定を下したことを受けてのこと。

こうなって来ると8月31日から開幕する予定のUSオープンの開催もどうなるのか不安ね。

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下位ランク選手のティエムへの反論!

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男子世界ランク1位のノヴァーク・ジョコビッチや、同6位のステファノス・チチパスなどが、下位ランキングの選手へツアーがキャンセルされたことから経済的に苦しい状況に陥っている選手達への支援を訴えている中で、同3位のドミニク・ティエムは否定的なの。

ティエムはこんな風に語っていたの。

「下位ランキングの選手は、生活のために戦っている人はいない。ITF大会で100%で戦っていない選手を見たことがある。多くの選手がプロフェッショナルではない。なぜそんな選手達にお金を与えなければならないのか分からない。」

「それなら、本当に必要としている人々や機関へ寄付したい。プロの世界では、そのキャリアを始めた時に成功や高い収入が約束されているスポーツなどない。我々はみな、ランキングを上げるために必死に戦かわなければならなかった。」

それに対して現在女子世界ランク447位のタラ・ムーアや、160位のアリー・キイクが反論してるの。

「残念ながら、これがトップ選手の中の何人かの考え。悲しいことに、ランキングの低い選手の中には“本当に必要としている人”がいて、食べ物を買えなかったり、適切な医療を受けられないでいる人もいる。」

「彼等も基本的に仕事を失っていて、もしティエムがスポーツが彼等の元に戻ることを望むなら、絶望している気持ちも理解しているはず。もしかしたら、今は500位以下にいながらテニス界へ戻って来れなくなった選手で、将来グランドスラムで優勝する選手がいるかも知れない。家族の誰かが病気で唯一の収入がテニスと言う人がいる。」

「彼が誰を助けたいかを選ぶことはできる。でも、ランキングの低い選手が必死に戦っていないと言っているのは失礼なこと。彼がその選手を個人的に知っていたり側にいたりしない限り、その人の労働倫理を判断する権利はない。」

ってムーアは自身の思いをSNSにぶつけていたの。キイクもこう呟いていたわ。

「彼は自分が何を言っているのか、分かっていない。低いランクの大会に出場している選手以上に一生懸命やっている人は人生で見たことがない。毎週毎週必死に打ち込み少ないお金で成功することだけを望んで生活している選手達がいる。」

そして元男子世界ランク49位で現在200位のイリー・マルチェンコはこんな意見を述べているの。

「この(ランキング下位選手への)チャリティーのようやものではなく、システム自体を変えるべき。選手は、彼等に値するものを得るべき。我々は今得ている以上に価値がある。低いランクの選手には、スポンサーもファンも着いていない。でも、そんな選手がいなかったらテニス界は存在しない。」

世界ランク43位のジョン・ミルマンもその意見に賛同してるわ。

「賛成。もっと多くの選手が食事ができるように経済的に裕福になる解決策を見付けること。毎週毎週大会へ出ることに問題を抱えている選手と同じように、このパンデミックの間に選手は今同じような問題に直面している。ツアーを回っている間に何とか節約して生活しているように、今もそうやって暮らしている。それは問題だし、この問題はウィルスの前に存在していた。」

って、プロ選手としてトップへ行く前に厳しい時期があることを明かしているの。

この状況から、プロテニス選手としての人生を諦めざるを得なくなってしまうランキングの低い選手が出てきてしまう可能性はあるわ。将来の可能性を確かめる前に諦めなければならないような選手が。

ティエムの言葉は強過ぎかも知れないし、彼がそう感じる選手もいるのかも知れないけど、そんな選手は少ないと思うんだけど・・・。ま、寄付や募金はその人の意思だからね。

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マレー意欲あれど再開へは悲観的

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去年、股関節の手術から復帰を果たしたアンディ・マレー。シーズン最後のデビスカップで出場したシングルスでまた股関節を痛めてしまって、それ以降公式戦の舞台には立っていないの。

当初の予定では、3月のマイアミ大会での復帰を目指していたんだけど、新型コロナウィルスの影響で大会がキャンセル。股関節に負担の大きいクレーコート・シーズンではなくその後の芝のシーズンで復帰するのではと考えられていたの。

それでもクレーコート・シーズンも芝のシーズンもキャンセルされた今、延期となっているクレーコートでの全仏オープンには出場したい意向を示しているのよね。

「上手く進んだら、クレーでもプレーするだろう。開催されるかは疑問だけど。9月に大会が戻って来たとしたら驚きだけど、どうなるかな。復帰大会へ準備できるように練習とトレーニングをしていた。とても体もできていて、良い感触もあった。」

「テニスと言うスポーツは、選手、コーチ、チームが世界中から1つのエリアへ集まらなければならないから、通常へ戻るのは最も遅いスポーツの1つだろうと想像している。特に大きな大会などで、テニスが通常に戻るには世界全体が通常になって、世界中を以前のように飛び回れるようになったと感じられなければならない。」

「全仏オープンについて言えば、ヨーロッパでは物事が改善されたが、ある国々ではまだ問題があるかも知れない。もし、大会をやろうとしても、その国へ来て大会へ出場することが許されていない国や地域があったらできない。」

マレーもツアーの再開にはまだまだ時間がかかると感じているようね。

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フェデラーの案&全仏が1週間ずれるかも!

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ロジャー・フェデラーが、男子プロテニス協会のATPと、女子プロテニス協会のWTAの統一を呼び掛けてるの。

「男子と女子のテニスが1つに統一されるのが今なのではないかと考えているのは、自分だけではないのでは?」

「コート上の試合を男女で1つにすると言うことを言っているのではない。男子プロテニスと女子プロテニスを監督しているATPとWTAの2つの運営組織を1つにすると言うこと。」

「別々の違うランキング・システム、違うロゴ、違うホームページ、違う大会のカテゴリーが存在し、ファンに取ってはとても複雑。」

「もうずっと前にこうなるべきだったのかも知れないが、今が本当にその時かも知れない。どのスポーツにおいても、タフな時間だし、我々は2つの弱い組織、または1つの強い組織でこの困難から抜け出すことができる。」

それには、シモナ・ハレプ、ビリー=ジーン・キングらが賛同してますね。ニック・キリオスはあまり賛同してないようだけどね。でも、今回の新型コロナウィルスの影響から、様々なことご変わって来るかも知れないわね。

それから4月19日のブログで、ラファエル・ナダルが祖国マヨルカ島にある自身のアカデミーで選手達を集めて練習や試合をしようと言う案や、パトリック・モラトグルーもフランスにある自身のアカデミーで試合を行おうと言うアイデアをお伝えしたわよね。

ドイツも国内の大会を開催することを前向きに検討しているようだけど、ここへ来てオーストラリアでも国内でトップ選手達を集めて大会をしようと言う流れがあるんだって。

それぞれのアイデアは、この新型コロナウィルスのパンデミックから、ツアーが開催されず選手達も自宅で自粛の日々を送っていることから、選手の肉体的、テニスの技術的なレベルの維持と向上を目指すのが目的。

通常のツアーを再開するには、1つの国が終息しても世界が終息しなければ、世界中を転戦して回るテニス・ツアーの再開は難しいため、ツアー再開にはかなりの時間を要すと考えられているから、落ち着き始めた国の国内だけで大会を開こうと言うことなのよね。

それに加えて、そのことで選手に経済的にもプラスにもしなれば、最高のことよね。どんな動きになって行くかしらね?!

それから、延期と言う発表となっている全仏オープンだけど、その開催期間が1週間ずれる可能性が出てきたの。

当初、9月20日から10月4日での開催と言うアナウンスがあったんだけど、ATPとWTAが協議して1週間遅らせて9月27日から始めると言うもの。

それは、フランスで行われる世界的スポーツ・イベントのツール・ド・フランスが9月20日までなので、警備上に問題が出てきてしまうと言うのと、ル・マン24時間耐久レースも、当初6月13日から14日に行われる予定だったのが9月19日から20日にかけての開催へと延期となり、テレビの放映的にもかぶってしまうと言うことも原因の1つだと言うの。

考え方によっては、USオープンからも更に1週間時間ができるわけで、トップ選手達に取ってはどちらも参加しやすくなるんじゃないかしら。どうなるかしらね。

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勉強家のマスー!

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2度のオリンピック金メダリストのニコラス・マスーは、現在ドミニク・ティエムのコーチになっているのは有名なお話し。

そんなマスーは、他の選手の分析をとてもしていて、特にビッグ3と言われているノヴァーク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーのプレーの分析もして来たんだって。

もちろん、色んな選手のプレーを分析することがコーチとしての彼の仕事の役に立つと言う意味もあるみたい。

「フェデラー、ナダル、ジョコビッチと何年も前に対戦したことがある。そんな経験をドミニクに伝えている。しかしながら、テニスと言うのは常に進化していて、ずっと分析を続けなければならない。ビッグ3は、自分が人生で最も分析した選手。そうしなければ、彼等を倒すことは難しい。」

って語るマスーは、子供の頃から対戦相手の分析をよくしていたんたって。

「子供の頃、ライバルの分析をするのが大好きだった。そんな選手達や、次に対戦する選手を見ながらテニス・クラブで何時間も時間を過ごしていた。もちろん、将来ライバルになる可能性のある選手も。結果やランキングも見ていたし、彼等についても調査していた。良い選手がどんなことをするかも見付け出すようにしていた。あんまり勝っていない選手のもしていた。コーチとしても同じ。細かな詳細に渡って知りたい。今ではテクノロジーも使う。自分の最高の能力としてね。」

実はマスーはかなりの勉強家だったのね。マスーとティエムのコラボはここまではある程度上手く行っているようだけど、その影にはマスーの細かい分析能力もあったのね。

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レジェンド達の言葉!

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今日は、テニス界のレジェンドがかつて現役の頃を振り返って語っていたことや、今の若手に対する思いなどをご紹介します。

まずは、アメリカ人男子で最後に世界ランク1位の座に立ったアンディ・ロディックだけど、未だに現役を続けている1つ年上のロジャー・フェデラーについてこんな風に語っていたの。

「アンドレ・アガシは、サーブのトスを色んな所に上げて色んな所にサーブを打って来た。ピート・サンプラスはもっとパワフルなサーブで良いコントロールを持っていた。ロジャーのサーブはそれがどちらも混ざっているようなもの。ロジャーはどんな時でも色んなサーブを打てる信じられない能力を持っている。彼はある時170キロくらいのキックサーブを打ってきたと思ったら、パワフルなサーブをワイドへ打ってくる。予測不能でとてもイライラした。」

でも、ロディックがフェデラーにイライラを感じたのは、サーブだけじゃなかったの。

「彼はどんどんリターンを返して来た。他の選手へサーブを打つと、みんな少なくともどのリターンもしっかり打って返そうと何度もトライしていた。でも、ほとんど完璧に返球することができなかった。でも、ロジャーに対してファーストサーブでポイントを取らなければならなかったら、とても小さい変化を加えて、ロジャーはそれを返球してくる。サーブでアドバンテージが取れなかったら、その時はロジャーにアドバンテージがあった。そんな少しの変化に対応する彼の能力と、何本ものリターンを返して来ることは、本当にイライラした。」

つまり、フェデラーはサーブの能力もリターンの能力も、ロディックからするととても卓越していたって感じていたようね。対戦成績はフェデラーの21勝3敗で、その成績がそんなロディックの印象を表しているわね。

そして若い頃から活躍した女子選手でその後世界ランク1位に上り詰めたモニカ・セレスが、同世代の天才少女と言われたジェニファー・カプリアティとの思い出を自身の公式SNSに投稿していたの。

それは二人が並んでベンチに座っていた姿だけど、これは1990年に当時お互い10代の天才と言われていた頃にゲーム間でのワンショット。

その投稿の後にセレスは「この頃に戻れたら、ジェニファーと一緒にもっとダブルスをプレーすれば良かったわ。」って呟いてたいたの。

その後の二人のテニス人生は大きく変わったわ。セレスは1991年に世界ランク1位へ上り詰めたけど、カプリアティは燃え尽き症候群でツアー離脱。その後復帰を果たして、2001年に世界ランク1位に立ったの。

次は2003年に全仏オープンを制してその年の9月に世界ランク1位に上り詰めたファン・カルロス・フェレーロが今の若手に苦言を呈しているの。

フェレーロは2017年7月からアレクサンダー・ズベレフのコーチに就任すると、半年ちょっとでその関係が終了していたの。

「今の若手は、コート外に娯楽がたくさんありすぎる。インスタグラムなどで馬鹿げたことを投稿して、自分達の時代ほどテニスのことを考えていない。ズベレフは3時間コートで練習をするが、彼は質の高いテニスを1時間半ほどしかプレーできなかった。」

フェレーロはズベレフにそんな印象を持っていたのね。ズベレフはずっとその才能を認められていて、若くしてマスターズなどでの優勝も収めているわ。でも、グランドスラムに限ってはなかなか結果が出ていないのが現状。

フェレーロが言うように、短時間でしか質の高いテニスが出来ないのが本当なら、5セットマッチを勝ち抜かないといけないグランドスラムで、結果が残せないのはちょっと納得してしまうわね。

現在はまた、子供の頃からコーチをしていたお父さんがコーチに就いているズベレフだけど、その辺を改善させることは出来るかしらね。

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ナダルら、大会開催を提案!

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ラファエル・ナダルが故郷のスペインはマヨルカ島で運営している、ラファエル・ナダル・テニス・アカデミーで、ツアーが再開されるまで、男女プロ選手達が一同に介して練習をしたり試合をしたりする機会を設けると言う案をナダル本人が提案しているの。

「今現在、テニスは二の次のものになっており、最も大切なものは人々の健康。これからの数ヶ月でもしこのアカデミーが他のプロ選手達の助けになるために使うことができれば、みんなこのアカデミーに来て練習したり、また試合をしたりすることは大歓迎。しばらくは大会などはないものの、我々自身での試合はツアーが再開した時にこれまでのレベルを維持するための助けになるかも知れない。」

ってナダルは自身の思いを語っていたの。そして自身のアカデミーはそのキャパシティがあるし、環境も整っているんだって。

同じような考えを持っているのが、セリーナ・ウィリアムズのコーチであるパトリック・モラトグルー。

彼もフランスのソフィアアンティポリス市にパトリック・モラトグルー・テニス・アカデミーを運営していて、多くのプロテニス選手を排出し、将来を期待されるジュニアなども練習の拠点にしているアカデミーなの。

彼も自身のアカデミーで5月の16日から毎週末に試合を行いたい意向なんだって。それはフランスのロックダウンが終わっていたらと言うことなんだけどね。

そしてドイツでは、5月1日から国内で大会を開催する方向で考えられているんだって。それは国内に16ある州の中の3つの州で開催されるようで、ダスティン・ブラウンなどが参加するみたい。

もちろん、どの案も無観客での開催のようなんだけど、テレビ中継されたりして、ライブでトップ選手の試合が見られると言うもの。

日本から見られるのかは定かじゃないけど、通常のツアーの再開はまだまだ先だけど、狭く限られた場所や地域で選手を集って練習や大会を行って、それぞれのレベルの維持やフィジカルの維持を目指すようね。

日本でも国内のプロ選手達でエキシビションなど開催してくれたら良いのにね。まだちょっと早いけど。

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錦織選手、ジュニア時代から際立っていた

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錦織圭選手が現在拠点を置いているが、アメリカのフロリダにあるIMGアカデミー。錦織選手が中学生の時にアメリカへ渡ったのよね。

IMGアカデミーの肉体強化とコンディショニング・コーチをしているフィジカル・トレーナーの中村豊さんが、初めて錦織選手を見たときの印象を語ってました。

ATPの公式サイトの錦織選手のプロフィールでは身長が178cm。これは世界のトップで戦っている選手の中でもかなり小さい方だけど、そんな錦織選手が世界のトップで戦えるのはその卓越したフットワークのお陰と言っても過言ではないわね。

それは初めてIMGアカデミーを訪れた時から際立っていたみたい。

「圭が14歳の時はとても痩せていたけど、色んな動きに対してとても優れていた。驚くことに、自分が彼にトレーニングを行って、わずか1~2週間で彼の走るスピードが数段向上していた。」

「彼はきっと何らかの目標が必要で、目的意識を持つことでモチベーションが上がるんだと気付いた。彼の肉体的な能力は、ちょっと気付きにくいのかも知れないが、彼の予測能力は際立っていた。」

中村さんは、当時から錦織選手の秘められた能力に気付いていたのね。そしてそんな錦織選手は、2008年2月、18歳の時に世界ランク244位で予選から臨んだATP250大会のデルレイビーチで、あれよあれよと勝ち進みATPツアー初優勝を飾って、一気に世界に名を知らしめたの。

その後は怪我に悩まされることも多いテニス人生ながら、世界ランクも最高位で4位、ATPツアー優勝もトータルで12回とATPツアーのトップ選手の仲間入りを果たしたのよね。

今季も昨年からの怪我の影響でまだ公式戦の舞台には立っていないけど、現在のツアー休止中にきっと万全な体調に戻して、ツアーが再開したらまた大活躍してくれるはず。早くその姿が見たいわね!

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ツォンガ、引退への花道は?!

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明日、4月17日に35歳の誕生日を迎えるのが2012年2月に自己最高位の世界ランク5位を記録したジョー=ウィルフリー・ツォンガ。

ツォンガもこのツアーがキャンセルされている間に家族との時間を過ごしている姿を自身のSNSで伝えてました。先月には2017年3月に生まれた息子のシュガール君と一緒に楽器を演奏している動画をアップしてました。

今月の10日には、病院財団への基金として、2014年にトロントで優勝したときに着ていた直筆サイン入りのウェアをオークションにかけていることを伝えてました。

加えて、日々命を救うために戦っている医療関係者に対して感謝の気持ちも著してました。

そんなツォンガも自身のテニス人生もこの先そんなに長くはないと認識しているようで、自身のやり方で引退への花道を送りたいと思っているようなの。

それでも今回の新型コロナウィルスの影響からツアーが全てなくなってしまっている現状と、先々のツアーへの不透明感から、引退をどのようにしたら良いのか考えてしまっているんだって。

「自分の体から感じることはと言うと、もうそんなに長く現役を続けられないだろう。また、どうやって引退への花道を送ろうかと言うことにも多くの疑問がある。すぐに35歳になる。そんなに先は長くはないと体で感じる。だから、ツアーが再開されたら万全の状態でいたいし、しっかり頭を上げて前を向けるようにしたいし、下を向いたりはしたくない。」

そんなツォンガのテニス人生のハイライトは、何と言っても2008年の全豪オープンよね。世界ランク38位とノーシードで出場したツォンガは、1回戦でいきなり当時世界ランク9位のアンディ・マレーを下す番狂わせを演じたの。

4回戦では同胞で当時世界ランク8位のリシャール・ガスケを、準々決勝では当時世界ランク14位のミカエル・ユーズニーを下すなど、シード勢をことごとく撃破。

極めつけは、準決勝で当時世界ランク2位のラファエル・ナダルをストレートで下したの。決勝戦ではノヴァーク・ジョコビッチの前に敗れたものの、見事ノーシードから準優勝を飾ったの。

その後も、USオープンだけは最高成績がベスト8だけど、全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープンといずれもベスト4入りを果たすなど、実力の高さを見せ続けていたのよね。

2012年のロンドン・オリンピックでは、ミカエル・ロドラと組んで男子ダブルスで銀メダルを獲得し、2017年には国別対抗戦のデビスカップで祖国フランスを優勝へ導いたの。

引退を視野に入れながらツアーを回るつもりでいたはずのツォンガだけど、そのツアーも先が見えない現状だと、どこで、どの大会を最後にするか、なかなか考えられないようね。

ツアーが再開したら、もしかしたら男子も女子もテニス界の形勢に大きな変化が起きるかも知れないわね。

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ベレッティーニ&ワウリンカが語ったことは?

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グランドスラム18回の優勝を持つ元女子世界ランク1位のクリス・エバート。現在はアメリカのフロリダ州に自身のアカデミーを運営しているけど、この新型コロナウィルスの影響でツアーがキャンセルしている中でも選手とコンタクトを取ってインタビューをしているんだって。

そんな彼女がインタビューしたのは、4月12日の日曜日に24歳の誕生日を迎えた現在男子世界ランク8位のマッテオ・ベレッティーニ。

彼はもう何年も男子テニス界のトップに君臨して、ビッグ3と呼ばれる3選手について語り始めたの。

「ロジャー(フェデラー)はテニスそのもの。彼はやりたいことを何でもやってしまう。とても簡単に。彼は自分のアイドル。彼のことなら2年間は話していられる。彼はこうなるべくして生まれたような選手。ノヴァーク(ジョコビッチ)は機械。自分としては、彼との対戦は最悪。彼とのロンドンでの最終戦での試合を覚えている。第2セットでは70%くらいの確率でファーストサーブを入れたのに、そのセットを1ー6で落としてしまった。サーブをキープできなかった。驚くようなリターンをして来る。そして彼のバックハンドも本当に凄い。ナダル(ラファエル)の集中力は驚くべきもの。スコアが5ー0だろうと0ー5だろうと関係ない。」

そして現在のツアーがない期間と、自宅で過ごさなければならない今の生活についても語ってたわ。

「この夏にツアーが再開することには、楽観的に考えてはいない。ヨーロッパもアメリカも難しい時に入っている。このシーズンが全てキャンセルされてしまうのではないかと恐れている。今、とても良い状態にいて、毎日トレーニングもしている。」

ツアー再開にはまだまだ時間がかかると感じているベレッティーニだけど、再開してもここまでの好調さを維持できるように、自宅でトレーニングに励んでいるようね。

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そして自身のインスタグラム・ライブでこんな話をしていたのがスタン・ワウリンカ。

彼はスイス出身だけど、スイス出身選手と言えば史上最高の選手とも言われているロジャー・フェデラーがいるわね。

現在38歳のフェデラーは1998年にツアー・デビューし、35歳のワウリンカは2002年のデビュー。つまり、ワウリンカはプロ・デビューしてからずっとフェデラーの影に隠れた生活を強いられていたの。

フェデラーが初めてグランドスラム優勝を飾ったのは2003年のこと。ワウリンカが初めてATPツアー優勝をしたのが2006年で、その時は既にフェデラーは複数のグランドスラムでタイトルを獲得していて世界ランク1位にもなっていたの。

しかし二人は、2004年のデビスカップでは祖国スイスを優勝へと導き、2008年の北京オリンピックでは、男子ダブルスで金メダルを獲得するなど、共に記録を作って来たの。

「ロジャー・フェデラーの影にいるのは、ネガティブなこともあるが、自分はそんな状況に対してポジティブなアプローチを取ろうと決めていた。」

「ツアーには若くしてデビューし、史上最高の選手と付き合って行くことができるようになった。一千回も一緒に練習したし、デビスカップでも一緒に優勝して、オリンピックも共に金メダルを取るなど、数えきれない。」

「プロとしてキャリアを始めた頃は、彼にたくさんのアドバイスを求めた。最高の選手とだけではなく、他の選手とも話し合いをすることで、常におもしろいことを学べるから、成長させてくれている。」

やっかみを持ったり、ひがんだりせず、前向きな姿勢に加えて学ぶ姿勢があったから、その後の彼も3回のグランドスラム優勝と、世界ランクも3位にまで上り詰める結果に繋がったのね。

ワウリンカが初めてグランドスラム優勝を飾った時、フェデラーがとても喜んでいたのを覚えてるけど、きっとフェデラーも自分の事のように嬉しかったのね。

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