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今年の開催のキャンセルが決まったウィンブルドンを統括しているオール・イングランド・ローン・テニス・クラブ(AELTC)のリチャード・ルイス会長は、きっと今回の決断は苦渋の決断だったはず。
今年の7月にその職を辞することになっているルイス会長は、今シーズンのテニス界の先行きの不安を示唆したものの、北米のハードコート・シーズンそしてUSオープンの開催を願っているって語っているの。
「私の中に楽観主義者がいて、時には楽観主義ではないこともあるけど、それでも北米のハードコート・シーズンが予定通り行われることを願っている。」
「ある人は物事が少し収まりつつあると願っていて、モントリオール、トロント、シンシナティの3つの1000ポイントの大きな大会がUSオープンへ向けての前哨戦として開催されて欲しい。私達はそれが現時点では恐らく希望は薄いと、みな思ってはいるが。」
「今シーズンにもうテニス大会は開催されないかも知れないと言うのは非現実的だとは思ってはいない。しかし、USオープンと全仏オープンが開催されることを願おう。」
そしてこれまでウィンブルドンで8度優勝のロジャー・フェデラーと7回優勝のセリーナ・ウィリアムズの二人にはまた来年もぜひウィンブルドンへ戻って来て欲しいと切望しているみたい。
「我々はまた両者には戻って来て欲しい。二人の姿は、みんなが楽しみにしているものでもあり、もっと二人のプレーを楽しみたいし、その姿からから産み出される希望の光を楽しみにしている。」
4月2日のブログでもお伝えしたけど、フェデラーもセリーナも現在38歳。他のどの選手よりここへ来ての1年はより大きな意味があるはず。
恐らくルイス会長もそれを十分承知してのこの発言なはず。ルイス会長の願いはきっと叶うわ。
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女子テニス界のレジェンドの1人で、ウィンブルドンでは女子シングルスで9回もの優勝を持つマルチナ・ナブラチロワは現在の状況について、そしてキャリア終盤にいるフェデラーやセリーナについてこう語ってました。
「この状況がいつ終わるのか誰も分からない。練習がいつ再開できるかも分からない。誰もが同じ船に乗っているけど、ある選手は他の選手より難しい状況にいたりもする。」
「若い選手は、上位ランクの選手と対戦することでより向上させるチャンスを逃している。これはココ・ガウフが良い例。最大の成長が見込めるのが彼女くらいの年齢。中堅選手はちょっと停滞するところで、ロジャーやセリーナのようなベテラン選手に取って、時間は友達のように仲良くはしてくれない。彼等は1年間を棒に振っている。」
「誰に取ってもとても難しい状況。もし自分がまだ現役だとしたら、そしてもしそれが30代でこの状況にいたとしたら、どんな状況にいるのか想像できない。自分は目標を持たなければやって行けない人間だけど、今は何の目標も持てない。」
「この先何が起こるか分からないし、次の大会が9月にあるのか、それとも来年になるのか分からない。9月にできれば上出来。」
ナブラチロワはグランドスラムでの女子シングルスでは18回の優勝。加えて女子ダブルスでは史上最多となる31回の優勝を持ち、ミックスダブルスでも10回と、グランドスラムでの優勝の合計は59回にもなるレジェンド。
これは男女通して、グランドスラムの合計優勝回数では、もちろん史上最多。現在もコメンテーターとしてテニスに携わっているナブラチロワ。49歳までダブルスの現役選手として第一線で戦っていた彼女でさえ未経験のこの事態。
現時点では、ATP、WTA、そしてITF大会は全て7月13日まで開催されないことが決定してるわ。今シーズンの再開の見通しも全く立たないわね!