人気blogランキングに参加してます。一日一回クリックお願いしま~っす♪
.
全仏オープンで、現在史上最多となる12回の優勝を誇るラファエル・ナダルが唯一その舞台で敗戦を喫した選手がいたの。それはロビン・ソダーリング。
公式記録では、ナダルは全仏オープンで2度負けているんだけど、そのうちの1回は不戦敗で最後まで戦って負けたのは2009年の4回戦でのソダーリングとの対戦のみ。
そんなソダーリングだけど、最後に公式戦の舞台に立ったのは2011年7月で、彼がもうすぐ27歳になろうとしていた時でランキングも前年の11月に自己最高位の4位を記録するなど、絶頂期にいたの。
その後はコートへ戻ることなく若くして引退しちゃったソダーリングが当時を振り返ってました。
「本当に引退を決断するのは難しかった。最後に試合をしたのが27歳の時。単核球症を患ったのは、テニス人生のピークの時だった。それは正式に引退する約2年前のこと。単核球症と診断されるかなり前から、かなりのストレスを感じ、かなり疲弊していた。それでも試合をし続けていた。免疫システムが弱くなる度に具合が悪くなったが、それでも戦い続けた。」
「心の奥底では、何かが起きていると分かっていたが、その時受けた検査は全て問題なかった。良いプレーができてはいたが、単核球症になるまではアップダウンもあった。免疫システムの低下と過度の練習のし過ぎが合わさっての影響だと感じている。」
「医者が言うには、最初に単核球症になったのは2011年のインディアンウェルズだろうと。最初はそれほど悪くなかったが、最後の大会となったバスタードのあとは、かなり悪くなった。6ヶ月も家から出られなかった。それから1年ほど経って練習も少しやって、激しくやるようになると、また症状が出始めた。良くなったり悪くなったりで、治療を挟んで3年くらい復帰を目指したが、どれも上手く行かなかった。」
「もう復帰できないんだと言うことを受け入れた。最終的に引退の決断を下したのはとても辛く、同時に安堵の気持ちもあった。引退してからの半年くらいはとても不思議だった。テニスのことを気にしなくて良かったから。病に陥ると、健康が最も大切なことだと認識し始める。」
「現役の時はテニスのことしか気にしていなかった。あの時は単純に回復することだけを考えていた。しばらく経って、以前対戦した選手達がプレーしているのをテレビで見た。またコートに戻って戦えたらと思った。精神的に辛かった。」
「どんなスポーツでもトップ選手になるのは簡単ではない。プロのキャリアの中で、1歩引くことができていたらとか、それほど真剣にやらずにリラックスできた瞬間があったらと後悔している。月日が流れ、かつて楽しんでいたことをどんどん犠牲にした。それが最高のテニス選手になるために必要なことだと思った。試合に勝ったりランキングが上がったりしたら、そうする価値があった。でも全て失敗だったかのように、そうは感じなかった。」
「引退してからはテニスを違ったように見るのは簡単なこと。今は単なるスポーツとして見ている。自分の最大の問題は、オンとオフのスイッチがなかったということ。試合や練習、もちろん色んな状況で、気持ちを切り替えられなかった。テニスのシーズンは長い。そんなシーズンで自分自身や自分の体のケアや休養を取るやり方を自分で見付けなければならない。」
「振り返ると、テニス以外にも何かやっていたら良かったと思う。引退したあとのことを考え始めていた20歳とか21歳の時に少なくとも何かの勉強でもしておけば良かった。テニス選手のキャリアはあまり長くない。誰にでも引退はあり、思っているより早く訪れる。時にはテニス以外のことを何か持っていると言うことは、プレッシャーからより解放されるはず。」
「誰もが2009年の全仏オープンでナダルからの勝利をいつも持ち出す。もちろんそれは最高の気持ち。世界中の誰もが自分が勝つなんて思っていなかったと思う。とても難しかった。なぜなら、彼と握手をした直後にこれは決勝戦ではないと気付いたから。自分自身にこう言った。OK、喜び過ぎるな、リラックスし過ぎるなと。単にナダルを倒した選手にはなりたくなかった。でも決勝戦で敗れてしまった。ただ集中し続けたかった。ちょっとでもリラックスすると負けてしまうから。」
「あの時は自分がやったことの大きさを認識していなかった。覚えているのは、ロッカールームに帰って携帯をみたら、350ものメールが来ていた。凄いことをしたんだと徐々に感じ始めたよう気分だった。あの日の勝利への全てのサポートには感謝しているが、最大の物語はナダルだ。全仏オープンで12回も優勝する選手を今後二度と見ることはないだろう。」
27歳で病に苦しみ、復帰へ向けて努力を続けつつも体が言うことを聞いてくれなかったソダーリング。それでもこうして歴史に名を刻んだのは事実。今後の人生も前を向いて歩んで欲しいわね!