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2013年のウィンブルドン女子シングルスでグランドスラム初優勝を飾りながら、その年の8月に引退を表明したマリオン・バルトリが、ダブルスの競技そして選手へ信じられないコメントをして、物議をかもし出しているの。
「一年を通してダブルスの試合があることが理解できない。グランドスラムやオリンピックなら分かる。ダブルスもテニスの歴史の一部だから。でも、ダブルス選手が6人ものチームを組んでいるのを見ると、単にダブルスだけプレーしているのにそんなに金銭的な余裕があるなんて。」
「自分がシングルスの選手として現役だった時は6人ものスタッフをフルタイムで雇うほどの余裕はなかった。そんなに賞金をもらっているなら、それを予選やチャレンジャーなどに出ている選手に与えたらどうか。全く分からない。ダブルスはシングルス選手ほどの努力はしていないんだから。」
「それほど練習もせず、毎週毎週大会へ出て賞金をもらっている。ダブルスを全くなくしてしまうとかは別として、賞金を少なくしてそのお金を予選や下部大会の選手へ回すべき。それが解決方法なはず。」
それに異論を投げたのは同じフランス出身で男子ダブルスで世界ランク1位に上り詰めた経験のあるニコラ・マウー。自身のツイッターでこんな風に呟いていたの。
「それは羨ましい。自分のチームも大きいとは思っていたけど、6人ものスタッフと一緒にツアーを回っているダブルス選手を紹介してくれ。努力と言う概念に関して最後まで推論するのなら、グランドスラムの女子シングルスは、男子と違って5セットマッチではないから、同じ額の賞金をもらうべきではないと思っているのかい?」
そしてそのマウーとも度々ペアを組んでいて、2014年の全仏オープン男子ダブルスではジュリアン・ベネトーと組んで優勝を飾ったエデュアール・ロジェール=ヴァスランもバルトリの発言に憤慨していたの。
「大会をシングルスだけにしぼって開催するなんて不可能だと思う。歴史的にも常にシングルスとダブルスで行われてきた。それがテニスの魂。一方で数年前にダブルスのルールに変更があった。全て3セットマッチでノーアドバンテージ、第3セットはスーパータイブレークと、短くはなってしまったけど。」
フランスは優れたダブルス選手を排出していて、マウーはピエール=ウーグ・エルベールと組んでここ数年間は男子ダブルスのトップ・ペアの1組で、昨年の全豪オープンの優勝でキャリア・グランドスラムも達成したの。
ロジェール=ヴァスランは「フランスではダブルスにはあまり良いイメージがないのが今でも残念なこと。フランスはエルベール、マウーは男子ダブルスの歴史においても最高のペアだし、女子のムラデノビッチも女子ダブルスでグランドスラム優勝を果たし世界ランク1位にもなっているのに。」って嘆いてました。
多くの著名なコーチ達もこのバルトリの発言には驚き、そして憤慨してました。
シングルスとダブルスには賞金に大きな差があると言われているの。ちなみに今年の全豪オープンでは、シングルス優勝賞金は男女それぞれ3億円を越えているんだけど、ダブルスはそれぞれ2,800万円ほど。こんなに開きがあるのに、バルトリはより一層ダブルスの賞金を減らせだなんて!