ヘビートップスピンの覚悟

『フランカー』 さんと、『中年プレーヤー』 さんからの

フォアハンドの打球感覚についての質問に対し

まだ答えていなかったように思います。

 

水瓶座  以下、私の考え方です。

トップスピンは

手首を固定したほぼ垂直なラケット面が

ボールを下から斜め上の捕えることによりかかります。

斜め下45度くらいからのヘビートップスピンです。

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打球の深さは

ワイパーの高さやフィニッシュの高さで調整する。

1411nisikori finis

ちょっと面を被せればかかるとか

かかりやすいラケットがあるとか

引っ掛かりのいいストリングがあるかとか ・・・

 

そんなことは考えません。

中途半端なスピンではどうせしっかり落ちません。

しっかり落ちなければ大事な試合で安心できない。

プロの打球を見ればわかると思います。

 

それくらいのヘビートップスピンなら

安心して大胆に打てます。

 

軽いトップスピンで

アウトが怖くて、振り切れない

当たり前です。

プロだってできないのに。

「鬼のように、いっぱいスピンをかけましょう」

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30年くらい前

トッププロはどれくらいスピンをかけるのか?

そのスウィングはどれくらい早く、どれくらい振り切るのか?

疑問を解消するため

セイコースーパーテニスに出場中の

ビヨン・ボルグを見に行きました。

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回転のついでに前にも飛んでいるというようなイメージ

スウィングはゆったりした動作から

インパクト後のスウィングの速いこと。

 

だから私のテニスは

めちゃくちゃヘビートップスピン

ボールスピードが遅くなる心配は

スウィングスピードで解消すればいいと思っていました。

 

それくらいの覚悟でトップスピンを打てば

試合でも思い切って打てます。

 

話をちょっと変えてメンタルの話。

大事な試合、大事なポイントで

コチコチに緊張感で固まる。

その状態でできるテニスは

 

1、 当てるだけ

2、スライスでちょん切る

3、フルスウィングで振り切る

 

以上のどれかです。

 

だから、もし攻撃的にありたいのであれば

究極のヘビートップスピンしかない。

 

 

私は臆病者なので

昔々は

フォアは当てるだけ

バックはスライスをかけてごまかす。

 

トップスピンに変えた30数年前から

相変わらず、臆病者の私は

フルスウィングでヘビートップスピンを打っています。

 

手首を固定し、がっちり握りしめたまま

斜め下から45度くらいの気分で

30年前は60度くらいの気分で

垂直なラケット面をぶち当てます。

それくらいしなければ振り抜けません。

 

硬くなるときは

打ちながら、「うー、うーっ」 と叫びます。

多分、外からは

臆病者には見えないと思います。

上体の左に引っ張り込みながら

「ヨシッー!!!」

全力を出した後なので

顔は獰猛な雰囲気に輝きます。

 

テニスセンスにあふれる方

試合でビビらない人は

今日の話は聞かなかったことにしてくださいね。  テニス

 

 

 


カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 17:26 | 1件のコメント