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左足の踏み込み

昨日に続き、サム・グロスのサービスについてのお話し。

これは

私が世界1のサーブ技術と絶賛している

鈴木貴男のサーブ

tssr1509

左足が浮いている。

知っている人も多いと思うが

彼は最初、ラインから離れて構え

トスを上げながら

左足を前にステップインする。

 

50cm位動かすから、かなりなもの

ルールではサーブの動作中

ずれる程度の動きは容認されているので

たぶんこれが世界1のずれ幅。

 

こんなに動いたら

ボールとの位置関係が難しくなりそうなものだが

実は違う。

 

動きの中で筋肉も心もリラックスできるし

若干なら

トスの位置に合わせた位置調整もできて

一流プレーヤーにとっては

むしろ

この方がドンピシャに決まりやすい。

 

これはジャンピングスマッシュが易しいのと同じ理屈。

常に最適打点に自分の身体を持っていける

エアーケイやジャックナイフも同じこと。

 

ところで、グロス

このタイミングがほぼ、鈴木貴男といっしょ

CIMG0876

左足は止まっている

というか、最初からこの位置で動かない。

 

ここで私はエッと思った。

実は、ウォームアップ中

30cm位?

彼はすべて左足をステップインして打っていたからだ。

そのなめらかな動きと躍動感のよさ。

 

当然、全球フットフォールトしているし

毎回、ライン内から飛び上がって打っているから、位置も前すぎ。

(それで、試合中のトスが前だったのかは定かではないが)

 

どうするのかな、と思ってみていたら

試合では一切動かさない。

エッ

もちろん、フットフォールトは取られない。

 

でも

ウォームアップの時のなめらかな動きの方が ・・・

 

(ついつい、コーチ目線で見てしまうが ・・ )

 

263km/h の時にどこに立っていたのかは知らない。

でも

毎回、40cm後ろから動けば

毎回、260km/h サーブが ・・・

 

もちろん、タラ、レバ、言ってみても始まらないが。   テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 19:26 | コメントは受け付けていません。