カテゴリー別アーカイブ: バックハンド

ショートクロスのフィニッシュは

昨日の片手バック、ショートクロスについて

『momotaro』 さんから以下のコメントが返ってきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、ありがとうございます。ショートクロスはワイパーを強く意識するのですね。その 場合、フィニッシュでのラケットの位置はどこになるのでしょうか。フォアのように、脇の下のところまで持っていくのは、難しいと思います。肩の上でしょう か。グリップもウェスタンくらいに厚目にしたほうが良さそうですね。
私の場合、深めにトップスピンやフラットドライブを打つ場合は、セミウエスタン(通常は、イースタンでスライス)にして、両手を開いて胸を張るようなス ウィングにしています。ラケットヘッドは肩の上で、面はやや斜め上を向く感じになります。ワイパーだと、面は地面を向くイメージでしょうか。

momotaro より

 

 

 

水瓶座 私の答えです。

ここがフィニッシュのイメージでいいと思います。

fedbk1501sitani

手が肩の高さくらい

ラケット面も少しかぶるくらい

まあ、もう少し先まで走りますが

feder1501ransbk

これはショートでもないのですが

(ショートクロスならフィニッシュを肩より少し下にするつもりで)

面はかなりかぶっていますね

まあ、こんなイメージ

実際のプロのフォームを見るのが一番大切です。

ラケットヘッドが地面を向くなんて

見たことないでしょう。

もちろんバックですから

脇の下に振りきるわけにはいかない。

 

後は実際にコートでやってみてください

この程度のワイパー

この程度の引っぱりで

それなりのショートクロスが打てます。

 

グリップに関しては

通常はセミウェスタンかウェスタン。

でも

片手バックの場合

グリップを薄くしても

手首の折り方と腕の向きが変わるだけ

力の入りやすさは違うでしょうが

基本的にどのグリップでもできると思います。

レンドルやエドバーグ、マッケンローも

コンチネンタルでそれなりにやっていたと思います。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:45 | コメントは受け付けていません。

片手バックでショートクロス

『momotaro』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
全豪がいよいよ始まりました。テレビで観た、ナダルと圭の試合、相手は片手バックハンドの選手でした。敗れはしましたが、二人共思い切りの良いスイングで、強烈なバックハンドショットを放っていました。
一時期は、両手に変えようかと迷った時期もあったのですが、結局片手バックハンドで通すことにしました。その折は、アドバイスありがとうございました。
さて、そのバックハンドですが、長い(深い)球ならトップスピン、あるいはフラットドライブで打てるのですが、浅い球をトップスピンでアングルに打つことが難しく、結局スライスで打ってしまいます。
フォアハンドであれば、ワイパーで打てるのですが、バックではどうしても打てません。どのように打つと良いのでしょうか。

よろしくお願いします。

momotaro より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

バックハンドもクロスに打つときは

ワイパーです。

ただフォアハンドほど露骨ではないだけです。

それと

肩を中心に振るべきで

肘を中心にした半径の小さなワイパーとは

ちょっとイメージが違います。

 

身体から離して構え

feder1501bktb

上体よりだいぶ前の打点で

ボールの外側から

アウトサイドインに捕える。

fedbk1501hippari

ショートクロスの場合、特にですが

この時に

手の位置を強く引っ張り込むようにするのがコツ

手は緑色の線のように動きますが

力の方向はむしろ下に

水色の矢印方向に引っ張ると考えるとわかりやすい。

 

この引張りでラケットヘッドは自然に立っていく。

fedbk1501sitani

写真だけ見て

腕力で立てようとする人がいるが

むしろ逆効果

むしろ手首からやや垂れたところから

先ほどの水色矢印。

 

腕全体を外旋させるように

もしかしたら

手の位置を中心としたワイパー

と考えてもいいかもしれませんね

feder1501ransbk

面を徐々に被せていくようなイメージもいい鴨。

 

あまり引っ張らずに振り切れば、ダウンザライン

少し引っ張ると、クロスへ

強烈に引っ張ると、ショートクロスです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:40 | 1件のコメント

腰の使い方

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の質問部分です。

 

カラオケ   ・・・  2つめ、ストローク時の腰の回転について
秋口から(50の手習いと言いますか)地元のテニススクールに通い出しました。
そこのコーチが言われることに、「グリップゆるゆる、振った時、ラケットが飛んでいかない程度に握る。」「スイングの始動は腰から。ラケットを持つ側の腰骨を意識し、腰を回転させる。上半身はそれについてくる感じ」とよく言われます。
フォアはそれ程、変にも感じませんが、両手バックは、手打ちを意識し、腰は勝手について来ると思ってきましたので、少し違和感があります。再度、ご解説いただければ有難いです。

来年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日のスクエアースタンスを見ていただけたでしょうか。

うまく上体が前向きになって

その後腕が振り出されて来れば

きれいなフォアハンドが打てるのです。

ただ

ボールと正確な距離を取って回ればいいのであって

右腰が出なければならないわけではないのです

オープンスタンスや下がりながら打つときは

djok140609

むしろ左腰を動かしてどける。

身体のどこを基準に見るかで

背骨から見ればどっちでも同じことです。

背骨が前に出ていけば右腰

背骨が後ろに下がれば左腰になるのでしょうね。

 

両手打ちも文章にすればまるで同じこと

同じ原理なのですが

腕の力と上体の動きの力、動きの量

その関係、バランスがかなり違う

フォアハンドは

上体がゆったり動いて、つぎに腕が振られてくる。

1411nisifshippari

だからフォアはのびのびと振ったように見える。

それが、両手バックだと

上体がちょっと動いたところで

腕が鋭く振られてくる。

フォアだと上体の動きで打ったようになるし

1411nisikori finis

両手バックだと腕力で打ったようになる

nadal1410bkb

だからちょっと窮屈そう

ということだと思います。

 

ただ、安定性ということが実際には大問題なので

フォアでも両手打ちでも

手首ぐにゃぐにゃはどうもいただけませんね。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:09 | コメントは受け付けていません。

いつ準備するのか?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

本日は。3ついただいた2つ目

ストロークの準備が遅れるというお話

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ また、サーブ以外での課題として『準備が遅い』のがありましたが、昨日もやはり準備が遅く、結果十分にテイクバック出来ず打ち負ける(対コーチ)場面が多々ありました。
意識はしているつもりなのですが、なかなか上手くいきません。

質問②
早い準備をするために、何か良い打開策はありませんでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一言で言っちゃうと

「早く構えたらいいじゃない」

ということなのですが

いつごろ、準備を始めるかの基準について説明しておきます

 

ベースライン同士でラリーしているとします。

いつ構えに入るのかというと

相手が打った直後

1412gcnisikori

ボールがどこへ来るのか?

どれくらいの威力で来るのか?

がわかった、直後です。

したがってその時のボールは

まだ、ネットよりもはるか相手側にあります。

その段階でどこへ走るか?

フォアなのかバックなのか?

判断は終わっています。

 

上級者はなぜそんなに早くわかるのかというと

これらの情報から判断するからです。

 

相手のプレーぶり (スピン量やコースの癖など)。

相手のボールに入っていくときの入り方。

相手のフォーム (トップスピンか? スライスか?)。

相手のスウィングの勢い。

打球音。

ラケット面を離れたボールの飛び出し方向。

もちろん、風やコートサーフェスも。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

ほとんどの項目が

打つ前に決まっていることに、注目してほしいと思います。

相手が打つ前にかなりの予測が終了しているのです。

 

そして、構えを開始しながら、打点に向かってスタート。

1412djokovicfkamae

そして、引いて、ヒット。

引いといてヒットじゃありません。

 

まとめますと

構えるのは相手が打ってすぐ

肩の線を回しはじめグリップや手の角度などを作ります。

打点に入っていきながら、テイクバック。

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そして、ヒットです。

 

たぶん

準備の間に合わない人というのは

最初の判断が遅くて構えはじめの遅い人

もしくはそんなに早く準備するべき

技術的なことを言うと

一度構えて、改めてテイクバック、という2度引きをしてもいい

いや、するべき

ということを知らない人ではないでしょうか。  水瓶座

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 13:31 | コメントは受け付けていません。

ドロップショットの使い方

『オレンジ』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは、いつもわかりやすい解説ありがとうございます。

今回シングルスでのドロップショットの使い方について質問があります。

最近のトッププロは錦織選手をはじめみんなドロップショットが上手いですよね。

自分も真似してやってみるのですが、いいところに落としたなと思っても大概相手に拾われてしまいます。

プロの場合はストロークに威力があるので相手をベースラインの後方2、3メートルまで下げてから打ってるケースが

多いと思います。私のようにそこまで相手を押し込めるストローク力のない人はあまりドロップショットは

使わない方がいいのでしょうか?(相当足が遅い人と年配の人と対戦するとき以外)

また、打つとしたらどういうパターンやタイミングで使うと逆襲されるリスクが少ないのでしょうか?

オレンジ より

 

 

 

私の答えです。

ご質問の通り

ハードヒットと見せかけて、ドロップ

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相手をコートのはしっこに走らせた上に

2種類のショット、選択肢が

こちらにも、相手予測にもあるから決まるわけですね。

 

だから、ハードヒットじゃなくても

ドロップショットと対比できる、有効なショットがあればいいわけです。

 

すぐに思いつくのはアプローチショット。

浅いボールが来たときに

スライスを打ちながら前進してネットを取るのです。

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(これは365ネット技術解説ページの写真です)

この時にドロップショットを混ぜる。

アプローチを予測しているとドロップショットが取れない。

ドロップショットに備えると

前がかりとなり、パスが打てない。

下手すると、深いアプローチと行き違いになる。

 

もちろん、ネットへ出なくても

クロスの深いスライスとストレートのドロップショット

という組み合わせもありです。

 

 

どちらのショットもスライスなので

うまく打つと、インパクトするまでどちらなのかばれない。

nisifs1412tb

もう一つの使い方が

ばれても構わない

取られても構わないドロップショットの使い方。

 

深いボールの後に

ドロップショットを打って、相手をネットに来させる。

次のボールをパスかロブ。

相手コースが読めるなら

こちらも前進し、ボレーで処理するという方法もある。

私の知っているベテランプレーヤーに

ロブボレーで抜くのを楽しんでいる人もいる。

ただし

短めのボールを楽しみにしているような人に対しては

こちらが墓穴を掘り、あえてご奉仕という結末もあるので

相手ショット、持ち球を十分考えたうえで実行すべきですね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, ドロップショット, バックハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:10 | 1件のコメント

デュースサイドのバックリターン

『通りすがり』 さんからリターンの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  ・いつも楽しく拝見しております。
先日はダブルスのコミュニケーションにつき、御教示頂き 誠にありがとうございました。

・ダブルスを想定した「デュースサイドでのバックハンドリターン」について、悩んでおります。
(長文にて恐縮ですが)以下を前提に、アドバイスを頂けたら幸いです。

○ベテラン男子ダブルス(40才以上)を想定
○「フォアハンドリターン」は ある程度の強打が可能であり、(パートナーによるポーチを含めて)一つの得点源
○現状の「バックハンドリターン」は、ロブ&(スライスでの)ディンクショットが主体

・これまでも試行錯誤してきましたが、技術的には、フォアハンドのグリップがかなり厚いため、フォア→バック、バック→フォアの握り替えがともにうまくいかず、ポーチに合うリスクを抱えつつ、現在のバックのリターンは「スライス系リタ-ン」に頼っています。

・最近では、バックのリターンが気になるあまり、得意のフォアにエラーが増えている印象です。

・試合のステージが上がるにつれて(県大会QF、F等)、やはり「バックハンドでのドライブ系のリターンを習得する必要」があるでしょうか?
それとも「現在のスライス系の精度」を高めるべきでしょうか?

通りすがり より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ダブルスのリターンで、相手サーブが早いと

フォアバックともにフルスウィングするのは大変。

スウィング自体は問題ないのですが

テイクバックが間に合わない可能性がある。

 

フォアを主体にぶんなぐるとすると

バックが引き遅れる。

バックでたたこうとすると、フォアがちょっとといった具合。

 

一つの解決法は

というか誰でもやっておかなくてはいけないのですが

フォアで打つ場合とバックで打つ場合

それぞれが最短時間で完了できるよう

練習しておくこと。

 

そういえば若いころ

どっちもフルスウィングで困らなかった頃

しょっちゅう、リターンの素振りをしていました。

 

それでもどちらかに問題がある時は?

 

質問の雰囲気からしてバックハンドは片手打ちですね。

両手であれば

左手は持ち変える必要もなく

ぱっと引いて最短時間でヒットできるはず。

一番困らない組み合わせです。

 

フォアが得意で、片手バックの人がデュースサイドを守るとすると

まずフォアハンド命

これは捨てちゃダメ

できる限りこれで勝負する。

 

次にバック

あなたが16才だったら

片手バックでのトップスピンリターンです。

テイクバックを小さめにして

打点を遅らせないように

できればライジングヒットエンドラン。

次のショットをボレーか強烈フォアハンドでぶったたきます。

 

20代を大きく超えているようなら

(超えてますよね)

手持ちの武器のリニューアルで対処です。

もし、基本的にトップスピンが打てるのなら

持ち替えの素振りトレーニングだけでも改善できます。

フォアのグリップで待ち

バックに持ち替えながら、テイクバック、そしてヒット

ちゃんと素振りで練習しておけば

これは、16才の選択と同じでも大丈夫かも。

持ち替え量が多いので難しいと思う人がいるが

これは誤解

30度の持ち替えも90度も

同じ1回の持ち替え

HeninBStb1410

エナンのようにほぼ180度の握り替えをする人もいる。

 

しかし、もし普通のストロークで片手トップスピンが打てないなら

たぶん今からでは無理。

その場合

選択その1は、スライスを磨く。

fede1410bs

早いテンポで取る、スピードもアップ

リターンダッシュも練習しておく。

リターンダッシュはポーチされない方法の一つ。

ポーチを検知したらストレートに打つ。

トップスピンでは無理だがスライスなら練習しておけば十分可能。

そして、ロブを混ぜる。

強烈サーブなら、迷わずロブ。

 

選択その2は、両手で打つ。

面を作って体当たり

TENNIS/BRISBANE INTERNATIONAL 2010

小さなテイクバック、小さなフィニッシュ

その間垂直面を保つ。

リターンだけ両手でもいい。

これは奇想天外、そんなこと今から

と思うかもしれないが

そんなにハードルは高くない。

2か月くらい練習すればできるようになります。

なんせ両手は構えるのが間に合う、楽。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 18:23 | 1件のコメント

薄ければ肘は伸びる?

お嬢さんの両手バックが窮屈そうという

『れねしす』 さんから再度のコメントが入りました

もしかしたら誤解があるかもと思い

再度、追加の説明を書きました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   御礼が遅くなり申し訳ありません。
回答ありがとうございました。
旧ブログを含め松原コーチのバックハンドの記事を全て読み返してみました。手首を固めて打つ。面をまっすぐに保つということを、ずっと一貫しておっしゃっているのですね。土日で、娘と両手初心者の私自身双方が試してみたしたが、この二つ意外にに難しいんですね。
そういえば、娘のグリップ確認しましたが、右手はコンチネンタル、左手はイースタンで厚くはありませんでした。となると、今の打ち方はまずいのかなぁと思いつつ、娘に自分で試行錯誤させてみます。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の説明です

グリップの持ち方、厚いか、薄いかと

肘の曲がり方は相関関係があり

普通は厚いグリップの人は肘が曲がり気味

薄い人は肘が伸び気味です。

ですが

現実には腕力とも関係してきて

力のある人、つまり男は伸び気味だし

力の弱い、女子供は肘が曲がり気味になります。

syara1410bk

シャラポワは左手がイースタンくらいなのに

手首を折り、肘を曲げ

擬似的に、厚いグリップ状態を作っているのがわかります。

その方が鋭く振れて

ラケットヘッドのスピードが出る。

 

その逆をやる典型がこの人、ナダル

厚いグリップなのに手首を伸ばし気味に使い

nadal1410bkb

つまりグリップによらず

力が弱ければ

肘を曲げなければするどくは振れないということです。

ナダルの腕の太さなら

腕を伸ばし気味でも鋭く振れる

その方がラケットヘッドの速度は速くなります。

 

プレーヤーは、もちろんお宅のお嬢さんも

自分のパワーにあった、一番効率的な使い方を

たくさん打つうちに、自然に会得するのです。

どちらがいいというものではありませんし

無理に直すと情けないショットになるかもしれません。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 11:57 | 2件のコメント

両手打ちバックの打点

『れねしす』 さんからの質問

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ  松原コーチ  ・・・

あと、質問がひとつあります。
プロのバックハンドのスーパースロー動画を見ていて思ったことです。
男子は、打点が右足よりもネットよりで、腕も伸ばし気味で胴体から離れた状態でインパクトし、インパクト後面も垂直か若干伏せ気味で抜けていっている気が します。それに対し、女子は、打点が右足か右足のかかとくらい食い込まれた位置で、腕は身体にくっつくような感じで左ひじなんて直角に曲がっています。イ ンパクト後も、面が上を向きながら抜けていっています。男女とも何人かのものを確認しましたが、おおよそ当てはまっている気がします。
男女の骨格や筋力の違いなどから、こういう違いがでてきているのでしょうか。
普段、雑誌等で男子の画像をみることが多く、その画像と娘のスイングを比較して、なんか娘が窮屈そうに打っているなぁと感じていたところ、女子の動画をたまたま見て、なんか娘の打ち方と似てると感じ、動画を見まくって、以上のような結論に達しました。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

男女を比べて

女子の方が男子より打点が後ろ、ということはないと思います。

選手は一番おいしい打点を練習でつかんで

それを癖にしています。

それが実戦的ないいフォーム、いい打点。

 

両手打ちのスウィングでは、上体の動きに対しての不自由度?

いや自由度が低いので

フォアハンドや片手バックに比べて

窮屈そうに見えるのはしょうがありません。

(上体の向きの話ですが)

そしてこの不自由度は

筋力の強い男子にこそ支配的なので

一般的には男子の方が窮屈

nisikoribkf1410

女子の方が

体の動きは、ややなめらかというのが普通だと思います。

女子の両手打ちの方が

スウィングがゆっくりな分、片手フォアハンドに近い感じなのです。

yan1410bkf

打点の近さなのですが

これはグリップと腕力の影響が大きいと思います。

両手打ちの左手の持ち方を

フォアハンドと比較するとわかりやすい。

厚めの人は肘が曲がる

薄めの人は肘を伸ばし気味に使う。

federa1410fr

そして力の少ない女子の方が厚めの傾向

ayumi1410bk

このことを窮屈というなら、確かにその通り。

腕力の男子は

打点が遠いメリットのある

薄いグリップが多め傾向なのだと思います。

agas1410bkimpc

さて打点の前後話ですが

右肩の位置か

右腰の位置を基準に考える必要があります。

足の位置はスタンスにより千差万別になりますので

基準にしない方がいいと思います。

 

以上は一般論

お宅の御嬢さんに当てはまっているのかは

お会いしたことがないので ・・・   テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 12:52 | 1件のコメント

片手バックのスウィング

片手バックのスウィングについて

『でぃーすけ』 さんからフォローしてもらいました。

ありがとうございます。

私以上にはっきりした言い方で

わかりやすかったので

とりあえず、以下にコメントを全文コピーさせていただきました。

 

カラオケ   感覚は人によりますからね~、片手バックは肩辺りに面を上向きに引いて、垂直を出してヒッパタク感じがありますね

フォアの真っ直ぐ横引き(フェレールのフォア)の様な引き方だとパンチは出にくくなりますね

大振りするのと、シッカリ準備して打ちに行くのは別次元の話し、シッカリ準備して打てないならコンパクトに引いてパンチを捨てダメージを最小限に止めるコントロールをすることになりますね

その必要な準備を少ない時間でもチャント出来るのがプロや上級者の証!ですね

準備の出来ない人はパンチの効かないヘッポコボールで繋いで、凌いで、凌いで、、、勝利へ、、、僕だったりして、、、

コーチの言われてる事は正しいです
最低限必要な準備が出来ないのは下手くそだから、、、もっと早く相手のコースを先読みして、正しい落下点に1/1000秒でも早く入り正しく軸足を決め て、予想通りの打点にラケットをスパーン!ってね、、、さらに相手の嫌なコースや球種、深さ、、、打法をある程度覚えてくると、フットワークや相手との掛 け引き、、、正しいフットワークとリズムが無ければ、正しいフォームでは打てない、、、ですね~

でぃーすけ より

 

 

 

水瓶座   私の追加話。

「片手バックは肩辺りに面を上向きに引いて、垂直を出してヒッパタク感じ」

feder1410bktb

その通りですね

少し上向きの面で構え

面を起こすように振り出して、あとは面を垂直に保ち

feder1410bkimp

この構えを間に合わせる。

 

「最低限必要な準備が出来ないのは下手くそだから」

先日もお話ししたように

初級者、中級者に多いのは

振り遅れではなく構え遅れ、引き遅れ。

 

もちろん

「正しいフットワークとリズムが無ければ、正しいフォームでは打てない」

のですが ・・・

 

「正しい落下点に1/1000秒でも早く入り正しく軸足を決め て

予想通りの打点にラケットをスパーン!」

気持ちとしては全くその通り

で、ちょっと付け足すと

身体の動きがありますので

それを見越した位置にタイミングも併せて1/1000秒単位で正確に入り

打点に入っていきながら、スパーン、でしょうか。

 

「必要な準備を少ない時間でもチャント出来るのがプロや上級者」

まったくその通りですので

ボールに追いつく前に

構えを完了できるように頑張りましょう。

 

そうすれば、大きな構えだからという理由での振り遅れはしません。

大きな振りでもタイミングを合わすには

いつも言う話

ボールを想像して

ジャストミートで素振りしましょう。

ボールの軌道をちゃんと想像できるなら

まったく問題ありません。    テニス

 

追伸

構えの間に合わない時、例えばリターンなどで

「コンパクトに引いてパンチを捨て、ダメージを最小限に止めるコントロールをする」

こともありますね。

今、入ってきた 『レフティスタイル』 さんのコメント

ストロークとリターン別物話の解説はここにあるようですね。

 

でも

片手バックの得意なプロは

リターンでフルスウィングする場合もけっこうあります。

サーブが早くても、プロのように安定していれば

そしてバックに来るとわかれば、狙い撃ちです。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 16:34 | コメントは受け付けていません。

片手バックは高く引く

片手バックハンドの名手

テイクバックした位置はとても高い。

gasquet1410tb

もちろん大きく引いている。

 

よく言われる話に

「大きく引くと振り遅れるからコンパクトに ・・・」

というのがある。

それなら

テイクバックの小さなプロがいてもよさそうなものなのに

見かけない。

片手バックを得意にしているプロに限って

高く、大きく引いているように思える。

 

何か理由があるはず。

 

今日はちょっとだけ

深遠な物理学の世界にお付き合いいただきたい。

と言っても、小学5年生レベルの理科

例の振り子だ。

huriko1410

振り子の簡単な理論をあげておく。

「支点から重心までの距離が一定ならば、振幅が変わっても周期は一定」

ということ。

つまり、上の絵で

B~Dのように小さく振れても

A~Eのように大きく振れても

同じ周期で振れるということ。

 

今回、この振り子で周期に2秒かかるということにしよう。

つまり片道は1秒。

テイクバック最上段からフィニッシュまでが1秒という設定だ。

 

片手バックの打点は

gasquet1410imp

かなり前方なので

振り子の図でDの位置としよう。

テイクバックの位置を

Aにした場合とBにした場合で比べる。

同時に振り子の動きで振り出せば

周期が同じなので

最下点のCには、0.5秒後、同時に到着する。

 

その、0.5秒後に

ラケットは

小さく振った方は打点のDに到着

大きく振った方はフィニッシュのEまで到着する。

 

さて、D点に到着したのはどちらが早かっただろうか?

そしてよりすごいボールを打ったのは?

 

そう、大きく、高く、Aまで引いた、大振り選手の方なのだ。

gasuq1409bdl

もちろん、同時に振りはじめたということ。

振ることに腕の力を考えないということ

この前提があって成り立つ理論なのだが。

振り子をうまく利用できる選手にとっては

有効な理論だろうと思う。

 

「大きく高く引いた方が振り遅れない」

 

先日、理科系の某大学で

片手バックの男子学生を指導する機会があった。

振り子程度はもちろん理解しているわけで

以上の説明後

「だから、大きく高く、うまそうに構えてごらん」 と言ったら

1発目からドカンと1発

すさまじいバックハンドを打ち込んでいた。

 

もちろん

小さな構えと同じタイミングで振りはじめる必要があるわけで

早く構えはじめないと

振り遅れる前に

引き遅れるのでご用心。   テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:02 | 3件のコメント