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男子ツアー最終戦のバークレイズATPワールドツアー・ファイナルズは、アンディ・マレーの優勝で幕を閉じました。同時にマレーは、シーズン最終ランキングでの1位も決めましたね。
ノヴァーク・ジョコビッチの5連覇を阻止して初優勝を飾ったマレー。来年の序盤戦はジョコビッチが守らないとならないポイントが大きいだけに、世界1位の座はしばらく続きそうね。
それにしてもマレーは、肉体的にも精神的にもタフですね!ここまでの試合でコートに立っていた時間は、ジョコビッチの6時間38分に対してマレーは10時間02分と、ストレートの試合なら2試合分くらい多く戦っていたの。
試合前の大方の見方は、疲労困憊のマレーに対して、試合時間も短く前日に休養がとれているジョコビッチが優勢だと言うものだったけど、マレーの動きには精彩を欠くどころか、ジョコビッチを上回るものでした。
もちろん、ジョコビッチもマレーも認めていたけど、ジョコビッチは普段よりミスが多かったのは確か。でもジョコビッチは、それはマレーがどんなボールも返してきていたからってマレーの好プレーがそんなミスを引き出していたって自身でも語ってました。
マレーのテレビに映し出される体は、腕も足もかなり太く、上半身もがっしりしてますよね。かなりトレーニングを積んでいるのが伺い知れますね。
来シーズンの事を考えると、とても楽しみですね。ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルが元気に戻って来たら、また多少の変化がありそうだし、アレキサンダー・ズベレフやカレン・カチャノフ、テイラー・フリッツなど、10代の選手をはじめ20代前半の若手も着実に力を着けているしね。
来シーズンは混戦模様が予想される感じね。
そんな中でも頑張って欲しいのが、トップ3入りを目指す錦織圭選手。今回の最終戦は、正直体力&エネルギー切れと感じてしまうものになってしまったけど、マレーとの壮絶な試合を見ても、トップ3を狙える実力は着いてきているって感じるからね。
それにはエネルギー切れしないような体作りが必要ね。体格的に恵まれていない錦織選手などは特に、全盛期のダビド・フェレールのようにアイアンマンと言われるくらいの強靭な体がないと、大会やシーズンを戦い抜けないからね。
来年は更にフィジカル面での向上に期待しましょう。
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その最終戦を資格がありながら欠場したのがナダル。来年へ向けて怪我の完治を考えてシーズンを早めに終わりにしたの。
ナダルはもう10年以上祖国スペイン男子テニスを牽引する選手だったわね。そんなスペイン勢だけど、今シーズンが終わってみると、これまでよりちょっと寂しいシーズンになってしまったのは事実。
同じくこの10年近くスペイン男子テニス界の中心選手だったフェリシアーノ・ロペスも同じように感じているみたい。
「それは、我々が受け入れなければならないものなのです。我々スペイン・テニスが、永遠に成功を収め続けるわけではないのです。」
「もちろん、我々はちょっと甘やかされていたかも知れません。スペインの人々は、スペイン人がずっとテニス界の上位にいて、数々の大会で優勝するのが当たり前だと思っているのです。サッカーやバスケットボールでも同じです。しかしそれは簡単な事ではないのです。」
「依然として素晴らしい選手はたくさんいます。それでもこれまでのような時代を今後も持ち続ける事は不可能なのです。その座に居続ける事やこれまで成し遂げた事がどれほど難しい事なのかを認識する必要があります。この10年間で5回もデビスカップで優勝した事も本当に凄いことなのです。」
って、厳しいテニス界で上位に君臨する事の難しさを切実に語ってました。
現在の世界ランクのトップ100にいるスペイン勢は11人だけど、その最年少は30位にいるパブロ・カッレノ=ブスタの25歳。11人中7人が30代と、若手の成長が期待されるスペイン・テニス界。ナダルの復活にも注目が集まるけど、将来を考えると若手の成長も必要になるわね。