カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

だから引きも振り子

『ボールボーイ』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   フォアハンドの総集編ですね。
シンプルで分かりやすいです。

少し気になったのですが、フォアハンドでインパクトの形で構え、テイクバックでラケットが体の横に持っていくあたりまでにどうしても上腕を外旋してしまうのですが、このあたりを詳しく教えていただけませんか。よろしくお願いします。

ボールボーイ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

インパクトで垂直面を作るために

テイクバックでこうなるように引く。

h031411

ここへ、腕をひねらずに、内旋外旋をせずに引くために

振り子で引く。

hurikofor1411

そしてそのための構え方がこう。

dtarokamae1409

純粋に振り子で引いて

振り子で打てば

インパクトのラケット面は垂直になり

ラケット面は安定して使える。

だけど

打点の高さの変化に対応するためにはちょっと不便

だから、黄色線のように丸め

後ろでループスウィングにする。

jituyou1411

振り子のラケット面を使いつつ

凹型に、なおかつ外旋しないように引くのだ。

 

さて、砂入人工芝のクラブプレーヤーならこれでいいのだが

男子プロは現代テニスの高い打点に対応しなくてはならない。

だから、脇を開け、構えを高くし、ラケット自体を立て気味にして

1411ftb

面を外に向けていくように

じゃっかん、凹型の黄色線で引き

h031411

のように、低いところからと同様な面の向きに引く。

これが、現代的なフォアの肝。

これ以外のところは少しは妥協できても

ここだけは絶対に妥協できない、肝心かなめ。

 

よく、たった一つだけだから、見なかったことにして

という人もよくいるが

とにかくここが肝、これだけはダーメ !!!

 

さて、どちらの場合も

赤い線のように外旋させて

凸型に引けば、手早くていいのだが

1411ngtb2

こうなってしまい

振り出すところから

面をかぶせながら、内旋させていくしかなくなる。

これでは、フォアを安定させることは不可能。

 

いや、男子プロでたった一人

(女子ではちょくちょく見かける)

デルポトロだけは高い打点からぶったたくときにやっている。

デルポトロ並みのスウィングスピードと

世界1のテニスセンスに自信のある人は

試してみてもいい鴨。

もっとも、デルポトロ

普通にトップスピンをかけたラリーの時は

なぜか、面が下向きになるように引いているが ・・・   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:16 | 1件のコメント

インサイドアウトはある?

現代スウィングについての感想を、『hiyopapa』 さんから頂きました。

以下がそのコメントの気になった部分です。

 

カラオケ  ・・・ それと、以前古典的なスイングと現代的なスイング、どちらが難しいかという話になりましたが、スイング自体は現代的な方がカンタンだとやはり思います。実際、ボールをぶっ叩けるようになってきました。
しかし、打点と言う話になると現代的な方は面が変化する上、アウトサイドインで左右にも面が変わるためまさに一点。
対して古典的な方は面を維持、インサイドアウトの直線的なスイングなので打点の前後左右のブレが調整しやすいように思います。  ・・・

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の考えです。

確かに古典的なスウィングの方が

ラケット面の動きは

体重移動で押す分だけ、ほんの少し、直線的です。

 

しかし、どちらも基本的に肩を中心に円運動させる以上

しかも打点を上体の横より前に取るのであれば

forswing140221

インサイドアウトのスウィングというのは

うんと低い打点のサイドスピンショット以外に

(手前から向こうへ、ブーメラン・スネークというやつ)

気分的、感覚的以外にはありえません。

 

面の向きが変わることの懸念もおっしゃってましたが

インパクトのタイミングは

基本的に1点しかありませんし

どちらの打ち方でも

それを感じ、その時の面の向きも感じているはずです。

1411nisikorifor

それと

ラケット面を動かして当てる方が

動かさずに当てるよりはるかにやさしい。

直線的に当たるには

完璧な位置の、完璧な高さのテイクバックが必要で

そこから完璧に

打点にまっすぐ出さなくてはならないのです。

つまり調整しろがない。

そよ風が吹いただけでミスが出ます。

球出しや、壁打ちのような一定の練習ではなく

1発勝負の試合ではとても考えられないのです。

 

アウトサイドインに動くとか

トップスピンで下からとか

1411nisifshippari

アンダースピンで上からとか

1408fedss

走りながら打つとか

 

そんなふうに振った方が

合わせしろがあって

現実のテニスコート上では

はるかにやさしいと、わたしは思っています。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:22 | 3件のコメント

フォアの振り子はなぜ?

さて、フォアハンドの基本形

基本スウィングの総集編

このところのいくつかの質問に対しての

 

水瓶座   私の答えです。

振り子のスウィング、その理屈は

力の話と形の話からなっています。

 

振り子に逆らわないように

そのパワーを利用するというのは

力の弱い、女子供の世界ではとても重要な話です。

振り子を使うことで

それほどのパワーを使わなくても最低限のボールが打てます。

男性でも左手で打ってみれば

意外に、加速のための力加減がわからないで戸惑うものです。

 

右腕で打つときでも

腕力だけでなく

振り子やその前の慣性力をうまく利用していたことに

気が付くかもしれません。

もちろん男子プロ、特に厚めのグリップの選手は

振り子より腕力の方がものを言っていることは間違いありません。

そんなわけで

振り子パワーも無視できないと思いますよ。

 

そして、これが片手バックだと

明らかに振り子が存在を主張してきますし

男子プロの両手バックでは

ほとんど、存在感がないのはもちろんです。

 

それと、面の安定性

薄いグリップですと急加速は

ラケットヘッドの遅れが面の向きに影響してしまう。

それを抑えるためにも

振り子、そのテンポ感を利用し

なめらかに振り出したいのです。

 

次に面の作り方、2つ目の形論の方です。

hurikofor1411

ラケット面は上の写真のように使います。

腕をひねらない

自然にインパクトで垂直面になる形で構え

dtarokamae1409

内旋も、外旋も、回内も、回外も使わないで

引いて行き、振りだしていけば

ほとんど、間違う要素がなくなるということです。

そうすると、紺色のラケット面の動き

引いたときは下向きになるし

それが徐々に上向き方向に変化して

インパクトで自然に垂直面になるよ

というお話です。

1409nisikoritsfr

もちろん途中で手首の形を変えなければということで

勢いづけに途中で手首の返しを入れたりすれば

それなりの変化の仕方をします。

あくまでも模式的ですが

実際にプロはこれをベースに、安定して打っているのです。

 

さて、真上から見るとこちらは円形のスウィングになります。

forswing140221

打球方向から見て

上体からの距離は打点の少し前から

ラケットヘッドが上体の真横に来た辺で

一番遠くなります。

だからそれ以降は

当然、アウトサイドインのスウィング。

腕は引っ張る方向で

赤矢印方向に手の位置を動かせば

細かいことを言うと

遠心力、緑矢印とも戦うので

紺矢印の方に力を入れると

ラケットヘッドがしっかり走るのです。

kmhammar1408

インパクト後に最高スピードを出すつもりでいると

左側に引っ張ることになり

インパクト前から引っ張り始め

結果、一番強く打てるのはこのせいだと思います。

 

もちろん腕を引っ張って縮め

回転半径を小さくすれば

さらに加速しますが

そこまでいかなくても

インサイドアウトを意識して

腕を伸ばしていくよりは

伸びないだけでも

減速要素がない分、相対的に強く打てるということです。  テニス

 

そうそう、もちろん、ワイパースウィングです。

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:37 | 2件のコメント

アウトサイドイン

『momotaro』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの質問前半です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
いつも参考にさせていただいています。
質問その1
>何度も参加している方も多いし
レベルも高いが
テイクバックの面がしっかり下向きになっていない人が
実は、全員だった。

ということは、テイクバックの面をしっかり下向きにするということは、難しい技術ということなのでしょうか。

質問その2
フォアハンドは、アウトサイドインのスウィングということですが、松原コーチの動画を見ると、バックスウィングからヒットポイントまでは、インサイドアウ トのスウィング。ヒットポイントからフィニッシュまでが、アウトサイドインに見えます。実は私のコーチは、インサイドアウトに打てと教えていて、その様に 打つとボールの回転が良いように感じています。
アウトサイドインのスイングとは、ヒットポイント以降の話なのでしょうか。

momotaro より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

トミーの参加者のラケット面の話ですね。

面を下向きになるように引くというのは

別に難しいことではありませんし

当日も、私のアドバイスですぐに治りました。

1411nisikoriftb

ですが、もともとの癖があり

それが染み付いちゃっているほどの人は

本人が直すつもりで

意識して打っていないと

自然に、元の癖のように戻ってしまうということです。

そして1か月後に同じ話になります。

ですが毎月、徐々にですが治っているのです。

 

 

質問2ですが

forswing140619

スウィングを模式的に真上から見た絵です。

打点を前に取ると

インパクト付近では

ラケット面の位置も打球方向に対し

赤矢印のように、右側から左側に

つまりアウトからインに入っていくということです。

 

その時に

手の位置は、オレンジ矢印の方向に動きます。

つまり

この方向にしか振りようがないわけで

打点が前なら

インパクト付近で、当然、アウトからインに振られます。

 

図のように、上から見て、円運動をしていると

打球方向の線から見れば

スウィング前半は、インからアウトへ

後半はアウトからイン、ということになります。

 

ただし、感覚としては

ラケット面の動きを感じていると

打球方向に押す感覚があるというのも本当です。

私もそれを感じて打っています。

140711djousiro

ですが腕は、手の位置は左に引っ張り込むのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 16:57 | 4件のコメント

ヘビートップスピンが前提

ヘビートップスピンが前提

『hiyopapa』 さんよりワイパースウィングの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ    さて・・・このところ長男のボールがネットを越えて返って来ません。もちろん強く打っているわけではありません。
たまに越えてもサービスライン付近。かすれ当たりなのは明白です。

ワイパーを意識するあまりにボールを厚く捉えられていないのだろうなぁとは思うのですが、さてどうしたものかと悩んでおります。
しっかり横向きに入り、しっかり前向きで打てるように何か良い教え方はございませんでしょうか?

よろしくお願い致します。

追記です。
先ほどの長男のスイング。音はガシャっていたりかすっているような音ではなく、『バンっ』と良い音はしてます。
もしや腰の高さに収める、と教えたがためにショートクロスに打つような打ち方になっているのでしょうか・・・?
明日、サービスラインに立たせて球出ししてみます。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

下から上に向かってボールを捕えているのでしょうか?

それと

かすれあたりになりやすいのは

インパクトで前向きになれないためでは。

ワイパースウィングというのは基本的にトップスピン。

特にヘビートップスピンが前提です

1411nisikorifor

そのうえで

自信があれば真っ直ぐぶったたいて

フラット気味のハードヒットにも、というものです。

 

だから

トップスピンロブや

ナダルのエッグボールなどもワイパーで打つのです。

(もちろん、ナダル打ちというのもありますが)

 

要は、「上に向かって撃て」 ということ

 

ラケットヘッドをしっかり落として

上体が前向きになり

下から、トップスピンでボールを捕えることが重要です。

federa1411fr

フラット気味に

しかも前向きになれずに

左脇に向かって振り抜けば

ネット直撃か、手前のコート面に炸裂か ・・・

 

練習の段取りですが

ショートラリーを少ししたら

ムーンボールの打ち合いをする。

それから弾道を下げて打つ。

という風にやったらどうでしょうか。

もちろん、球出しで打たせてもいいと思います。

1411nisikori finis

フィニッシュは左脇です。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:39 | 2件のコメント

フォアハンド最低限の力

『スワン』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  昨日のテニス塾 みなさんのハードヒット(それもかなりうまい)に圧倒されっぱなしでした。初参加シングルバックハンドのものです。

自分のフォアは、
打点が後ろで振り切れない、強い当たりができないことが悩みです。
最近の脱力テニス・ゆるゆるグリップ等をなんちゃってで取り入れてます。
今回の、テイクバックでの面を伏せる(または後ろ側)・ワイパーでの引き込み等を消化していきます。

質問があります。

アドバイスの中の、腕力を使って打つ(フォア)ことでいい感じでボールがいくことがわかりました。
ただ、その理由がわかりません。

・私の場合体が正面を向いたとき腕が遅れており、インパクトでは軸が崩れてラケットを左側へ振りきれないことの矯正のためのアドバイスでしょうか。
・それとも常に腕力を使って打つことを意識してスイングしてよいのですか。
・グリップは強めに握ってよいですか。

よろしくお願いいたします

腕力で打つことでいい当たりがいくつかありました。

でもその理由がわかりません。

スワン より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

昨日はトミーインドアのテニス塾

ご参加、ありがとうございました。

初参加、片手バックの人

そしてコメントにあった私の矯正法

もちろん、スワンさんのことはよく覚えています。

CIMG3960

さてフォアハンド

初心者なら、腕で打つと思います。

中級者になって、全身のパワーのなにがしかを使えるようになります。

上級者になると、全身を使うのが当たり前になり

その中で

無駄のない、スムーズな

頑張らないのにいいボールが打てる人が出てきます。

 

でそんなレベルの人がコーチや解説者になり

(もしかしたら、そんなこと生まれつき、できるセンスの人が)

スワンさんに、こう言います。

「あなたのテニスはまだまだですね

余計な力を抜いたら、もっといいボールが打てますよ」

というわけです。

(松原さんだって、その程度はできる人なんですけど)

 

余計な力は抜いてもいいのです。

 

でも、それ以外の必要な力まで抜いたら

腕がふにゃふにゃになり

スウィングそのものが安定性を欠き

スピードも失ってしまうのです。

(余計な力だけ抜ける、センスある人もいますが)

必要最低限 「以上」 の力が必要なのです。

 

昨日はそれが見えていましたので

力をしっかり入れるように

腕で打つようにアドバイスしたのです。

 

次の段階として

しっかり、腕力で打てるようになったら

少し力まないでやることも覚えればいいのではないでしょうか。

 

昨日、ツアーファイナル

フェレールのテニス見ましたか?

錦織が鬼のようなショットを打ち込む

コーナーの外まで走りざま

「ウーッ」 と叫びながら打ち返す。

もちろん、錦織だって

余計な力は抜けていましたよね?

1411nisikoriftb

ちょっと目には全力にしか見えません。

でも、全身を使ったスムーズなスウィング

余計な力は抜けているんでしょうね。

 

私がスワンさんに感じた余計な力が抜けた状態

(結構いい打ち方でした)

それは

スワンさんが、腕に力いっぱい入れて打った時です。

 

余計な力なんて

うまくなれば自然に抜けていきますよ。   テニス

 

わざと抜くと ・・・・・

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 13:05 | 2件のコメント

フォア、上体の開き

『hiyopapa』 さんからの質問

そのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長、ご回答ありがとうございます。

厚いグリップだと急加速出来て、薄めだと面が開きやすいため出来ないと言うのは、厚いグリップだと回外・外旋が生じにくいから、と言う理由でしょうか?
薄めのグリップでは急加速出来ない分を伸ばし気味の腕で回転半径を大きくとることで補う、と言うことでしょうか?

それから、今更なのですがしっかり前向きインパクトと体を開くことの違いについて、やや曖昧になっています。
体を開くのが早すぎる=力が上手く伝わらないとよく言いますが、どこまでがOKラインなのかがよく分かりません。
それと打点ですが、古典的スイングに比べて現代的スイングは打点が体に対して前後にはやや近く、左右にはやや遠く・・・と言う感覚があるのですがどうなのでしょうか?
あ、セミウエスタン~イースタンの場合ですが・・・。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

もちろん

「厚いグリップだと、ラケットが寝るので、回外・外旋が生じにくいから」 です。

薄めのグリップだと面を垂直に保つのに

伸ばし気味になっちゃうということで

回転半径を大きくするために伸ばすわけではないでしょう。

その形でも男子プロの腕力があれば

スウィングスピードを出せるということだと思います。

forswing140619

上体の向きですが

手は、茶色矢印方向に動くわけで

上体が前向きにならなければ

ラケット面を前に振り出せないわけで

充分に前向きで打つしかないのです。

それを開くという言い方だったら

腕の形が保てる範囲でですが

開けばいいのでしょう。

ただ

身体が開くという言葉は

「開くのはよくない」 という

古典的な言い方とセットなようで

私は嫌いな言葉です。

 

「体を開くのが早すぎる=力が上手く伝わらないとよく言いますが」

とのことですが

私は言ったことがありませんが

上体の前向きと腕のふりだしとは

最適なタイミングがあると思います。

古典的な打ち方の場合

実際は力の問題ではなくエラーの問題だと思います。

だから

古典学派の皆さんは開きがより遅い方がいいと思っているでしょうし

下向きに引く、現代風な面の使い方であれば

私は前向きが早目の方が遅いよりはまだいいと思っています。

ただ

思い当たるふしですが

『hiyopapa』 さんの後で出した写真

上体が前向きになった時に

腕の力が足りず

腕が伸びきって、形を保てず

腕全体が、後ろに置き去りになっています。

それと、上体が反り気味になり

軸が曲がってしまいました。

1411nisikorifor

腕の形が保てず、軸も曲がれば

エラーも出ると思います。

そしてこの形の状態が

「開く」 と、そして、「力が伝わらない」 と感じているのかもしれませんね。

錦織のおなかがへっこんだ形と比較してみてください。

もちろん腕も

1410djokftb

後ろに置き去りはいけません。

 

それと、打点ですが

古典的スイングと現代的スイングの比較

同じグリップならそんなに違わないと思いますが

むしろ

上体が前向きになる現代スウィングの方が

打点は前

そして、右肩が前に出るので、遠目になると思います。

 

最後に

私の説明、理論と

昔ながらの古典派理論との部分部分を

融合しないのが

理解を正確するコツだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:27 | 3件のコメント

フォア前足の踏み込みは?

『努力に勝る天才なし』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  右利きのフォアハンドの前足の踏み込みは、踵からでしょうか?
それとも母指球あたりでしょうか?
ちなみに、野球は母指球から踏み込むそうです。

努力に勝る天才なし より

 

 

 

水瓶座  私の説明です。

テニスでも野球でも一緒でしょうね。

普通は母指球から踏み込むと思います。

 

前足というのはたぶん左足のことだと思います。

スクエアースタンスなら野球と同じ体の使い方になり

同じように踏み込むことになります。

 

もう一つ

オープンスタンスでも同じこと

これは、右足を踏み込みますが

やはり

母指球から踏み込むのがホントでしょうね。

kurai1411ftb

この質問を聞いて

やってみました

かかとから踏み込もうとしたら

こけそうになりました。

 

私個人の感覚では

足裏全体をコート面に降ろしていきますが

母指球のところでコート面を感じながら降ろす

といった感じですね。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | コメントは受け付けていません。

マレーやフェデラーは横向き?

『hiyopapa』 さんからのコメント

以下がその質問部分です。

 

カラオケ  プロを見ていて思ったのですが、マレーやフェデラーは横向きが強く、錦織は全力で前向き、と感じたのですが、やはりグリップの影響なのでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

グリップの違い、というのはその通り

ですが

単純に厚い方が前向き

1411nisikorifor

薄ければ開かずに

ということでもありません。

(もちろん、その要素もほんの少しありますが)

federa1411fr

やっぱり充分に前向きですね。

 

質問中にあった

「錦織は全力で前向き」 というのがいい指摘です。

厚いグリップだと

肘も曲がって、少し打点が近くなりがち

1411nisifshippari

ラケット面が振り出しの反動で

上を向いてしまう心配もないので

「錦織は (急加速) 全力で (素早く) 前向き」

フェデラーやマレーは伸ばし気味の腕で

回転半径も大きいし

面がひっくりかえらぬように

しっかり横向きから、全力じゃなく

少しだけ、ゆっくりと加速するのでしょう。

ffederer141105

我々から見たら、ゆっくりには見えませんが。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 23:03 | 1件のコメント

深い、浅い、フォアの打ち分け

『れねしす』 さんからの質問が気になっていたので

再度、取り上げてみます。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ
  • 左肩上のフィニッシュ・・・ 毎度のうちの娘ですが、首にマフラーを巻いているのかっていうくらいフォロースルーで首に腕が巻きついてます。
    回転量が少なめのときは、比較的上体の横でフィニッシュしていますが、スピンをかけようとヘッドをおとして打つ(ラケットが下から出てくる)場合、下から 上に上がっていく勢いをインパクト後も維持したまま、ラケットが天を指し(肘は顔の前を通過し)、その後降りてきて首に巻きつくように格納されます。
    個性なのかと、見て見ぬふりをしていましたが、今回の記事を拝見すると・・・打つボール自体はわるくないんですがね。
    実際、試合でも、ファロースルーが大きく、首にからみつく分、戻るのが遅くなっている気がします。
    直した方がいいんですかね?また、なんかコツがありますか?
    私自身は、ワイパースイングって意図的にするものではなくて、スイング開始からインパクトに至るまでの身体の使い方がワイパースイングに結果的につながるものだと考えてきたので、いまいちどうしたものか分かりません。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ベースラインからベースラインまで

もちろんその内側ですが

長い距離の打ち合いで、ちょうどよくなっているのでしょうね。

 

とりあえず、それでいいのではないでしょうか。

フィニッシュの位置というのは

打ち出す方向により違ってきます。

打点を遅らす場合はこんなのもあります。

1411nisikori

これは、意図的に肘を上に引っ張り上げます。

 

首に巻き付いて、次の動きが遅くなることですが

これは大胆に振り切った場合

どこにフィニッシュしても同じこと

むしろ、左向きになって、この後のほうが大変

1411nisikori finis

いい打球とのセット販売ですからしょうがない

腕だけ戻すなら村内大変じゃない

練習して早くリカバーできるようにすればいいのです。

ボレーとの打ち合いなんかも練習としては効果的です。

 

さて、気になる点は

短く打てますか?

ということ。

 

ショートクロスに打ったりできるか?

また、いいボールで相手を走らせて短く返球させた後

サービスライン付近から

平然と、決められますか?

 

これができないと、攻撃したら負けます。

 

フォアハンドの必要用件は

打球の深さを自在にコントロールできること。

そのために、自在に浅く打てることが必要なのです。

 

ワイパーショットというのは

大きく分けて2つの用途があります。

1つ目は、頭の高さくらいの高い打点。

これは面を安定させたければワイパーしかありません。

 

2つ目が、短く打つための技術。

これは松原さんの見本動画。

ここをクリックして、ユーチューブを見てください。

 

低いところから低いところへ打つために

手の位置やラケットヘッドが最高点でも

低いことがわかると思います。

1411gcnisikori

その時、手首を動かして乱したくないので

かぶせる動作、回内はなるべくしない

ワイパー自体は肘の位置を支点に内旋で打つのです。

肘が高く行き過ぎないよう

意図的に下に引っ張る必要もあります。

(私の方がひ弱なので、肘が高く引っ張られています)

もちろん

上体はインパクト時にしっかり前向きで

左側に振り抜けやすくするのです。

 

習得法ですが

1、 最初の高いワイパーを練習し、慣れる。

2、低い位置のワイパーに移る。

この順番でやれば浅く打てるようになります。

 

ラりーでも、試合でもワイパーを使っているうちに

首に巻き付く打ち方と融合していき

ナダル打ちも含め

必要な深さ、必要な方向に

自在に対処できるようになっていくのです。

 

フォアハンドはとても奥が深いので

熟練に時間がかかります。

基本的な考え方は1つでも

高さや打つ方向により変わる部分がある。

だから

1つの打ち方、1つのフォームしかない

と思わないようにしなければなりません。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 13:50 | 2件のコメント