カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

ワイパーの支点

『うそほんと』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。フォアハンドの質問です。
1月7日の「深さの打ち分けは」の記事で肩を中心に大きな円を描けば深く肘を中心に小さな円を描けば浅く打てますと有ります。深く打つ際に、肘を中心に小さな円を描いても打てると思いますが肩を中心にした場合との違いはなんでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

円の中心と書いたのは

振り子の支点ではなくワイパースウィングの

ワイパーの支点ですので念のため。

 

ところでテニスコートで実際にやってもらえたでしょうか?

たぶん、やってみれば結果はすぐに出ると思います。

 

肘を中心にワイパーすると

回転量の多いトップスピンが打てます

しかも下に向かって

低い弾道で飛ばしやすい。

1501gcnisikori

肩を中心のワイパーだと

回転やや少なめの高めの弾道で打ち出しやすくなる。

1501djok

もちろん肩中心でも

深いのと浅めの打ち分けはできます。

 

そして、肘中心ワイパーですと

浅いのと超浅めの打ち分けもできます。

 

そして

肘中心のワイパーでも上に向かって打てば深くも打てますので

こうすればナダルになれます。

(とりあえずナダル打ちは別物としての話です)

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肩中心ワイパーもできると

錦織にもなれるかもしれません。

1501aerokei

回転量の少ないトップスピン

速いフォアハンドが打てるということです。

 

フォアハンドをまとめると

現代男子プロ選手にとって

(全員がトップスピンクラブの正会員です)

肘中心ワイパーは必修科目

肩中心ワイパーは選択科目

ナダル打ちはプロのたしなみ

1501nisikori

といったところでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:51 | 1件のコメント

ラケット面のスイートスポット

『かきぴー』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチの理論はいつも明快で大変参考にさせていただいています。
初めて質問させていただくのですが、打点に関することです。打点といってもラケットに当たる位置なのですが、私の場合どうしてもラケットの先に当たりがち です。軟式上がりなもので強打が好きなのですが、しっかり構えて気持ちの良い打感を確信して打った時でも期待ハズレにガシャッてしまうことが多いのです。 時間のない時はともかくチャンスボールを高い位置から打ち込みたい時はガッカリです。
手首の角度を固定することが大事と伺っていたので、それを意識した時はきっちり当たる気はしていますので、無意識に手首の角度が緩くなっていて思っている よりも先にラケットに当たってしまっているということでしょうか?それとも前への体重移動の問題でしょうか?またはその両方?
以前は特に意識しなくても当たっていたので、どうも確信がもてません。
グリップはセミウエスタンのフラット系です。他にも意識するポイントやコツまたはチェック方法などもあればぜひご教授ください。

かきぴー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

たぶんフォアハンドの話ですね。

私もフォアハンドやスピンサーブは

ラケット面の先端気味で打っています。

告白すると

最近、パワーが落ちてきているので

フォアハンドはセンターに近づきつつあります。

 

ところで

なぜ、先っぽで打つのかというと

テニスの物理学

ラケットとボールの

衝突速度と反発係数の問題。

簡単にいうと

遅いスウィングだと

ボールはストリングの弾きや

ラケットの反発で飛ぶのですが

早いスウィングになると

ラケットやストリングではじいてくれない。

 

ラケット面にはスイートスポットがありますが

これはゆるいスウィングの場合。

早いスウィングだと

ボールもインパクトでつぶれてしまい

ストリングの弾きやラケットの反発でという理由では

ラケット面のどこで打っても飛ばない。

 

どこも飛ばないとなると

スピードの速い先っぽの方がまだましということ。

だからスウィングスピードの速い男子選手は

サーブやスマッシュ、フォアハンドを

本人はスイートスポットと感じる先っぽで打つのです。

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そんな人でも

ボレーは真ん中で打ちます。

 

この現象の

ボーダーラインは時速100km位のようです。

 

まあ、そんなわけで

先っぽで打っていると

先端にそれ以上の余裕がないので

どうしても先っぽガシャリが出やすい。

 

解決法は

いっぱい練習して精度を上げる。

姿勢を良くして

ボールとの距離を正確にしやすくする。

頭をしっかり垂直にして

しっかりボールとの距離をつかめるようにする。

昨日も書きましたが

インパクトまでボールを目で追わない

こんなことしか考えられません。

 

そうそうもう一つありました

ガシャリでも決まるほど

スウィングスピードを上げる。

 

まあ

上体と頭の姿勢をしっかりとれるようになれば

特に頭がぶれなければ

自然に、精度は上がると思いますよ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 20:33 | 1件のコメント

東戸塚オープンS

昨日、1月12日の東戸塚松原テニススクール

東戸塚オープンシングルス大会

12名のフル参加で熱戦が展開された。

今回の皆さん

サーブのレベルが高いことが最初に受けた印象

CIMG0001

手首のしっかりした人が何名かいた。

試合は4名ずつ3グループでの予選リーグ

その結果

上位、1,2位の人たち6名の決勝トーナメント

3,4位の人たち6名の順位トーナメントを行った。

優勝はサーブ、ストロークに安定性のあった、遠藤さん

CIMG0019

片手バックもなかなかのパワー

準優勝が

強力サーブとトップスピンの、斉藤さん

CIMG0010

決勝戦は最初のゲーム

サーブアンドボレーのボレーミスで落としたのが最後まで響き

6-4で、向こう側、遠藤さんの勝利。

CIMG0020

全勝で優勝した、遠藤さんは

スタミナと冷静な試合運びも光っていた。

表彰後、皆さんに集まってもらい

CIMG0025

この後は私のレッスン

実は決勝の2人、そのフォアハンドが気になっていたのだ

相手の浅くなったショットに対しぶんなぐれない。

これは手首がインパクトで緩むことと

フィニッシュの取り方が上になることの弊害

CIMG0012

浅く打ち込めないのだ。

もちろんそれなりのレベルの人たち

全然できていないということではなく

かなり上の世界での話。

ワイパースウィングのアウトサイドイン

手首を固めた、左横へのフィニッシュ

これをはっきりさせなくてはならない。

 

いくつかのドリルを順番に行い

ほぼ全員のフォアハンドがしっかりとねじ込めるようになった。

ぜひ、何をどうしてどうなったかを

はっきり頭に刻んで、練習して癖にしてほしい。

準優勝の斎藤さんとも練習したかったのだが

都合により先に帰られたのが残念がった。

実は彼の手首、インパクトでひょろっとゆるむときがあるのだ。

これを見たらぜひ、意識してほしい

(自分のサーブを参考にするといいですよ)

パワーはダントツだったので

すごいレベルになれる可能性があると思う。

 

この後、つい出来心でサーブもやってしまった

やはり手首を固定して

きっちりコントロールすることを強調した。

実はこれに関しては斎藤さんのサーブはすごかった。

ぜひフォアも手首を ・・・

 

まだ明るいうちに全日程終了。

皆さん、ぜひまた参加してください。

私の顔も見に来てくださいね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 20:17 | 3件のコメント

フォアハンドの引きは

『hiyopapa』 さんより、いくつか質問をいただいていました。

以下がそのコメントの一部です。

 

カラオケ   ・・・ テニスジャーナルの記事・・・ってもしかして365のwebレッスンに載っているやつでしょうか?
なにやら松原先生の理論とキレイに一致した記事だなぁと思っていたのですが。  ・・・

・・・  振り子でスイングするには、やはり水平に引くのは適さないのでしょうか?
振り子に引く、または外向きに引いてループ、で教え直すべきでしょうか?
ジョコビッチの引き方に似たような引き方をする長男の引き方。どう教えたものかと悩んでおります。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

365のwebレッスンというのは

いきさつは知りませんが

テニスジャーナルの記事そのものです。

 

そして、そのほとんどは

松原さんが解説していたころのモノです。

ですから当然

私の理論とキレイに一致します。

 

さて、フォアハンドの引き方ですが

トップスピンを安定して打ちたければ

面を作って振り子で引き振り子で打てばいい。

というかそれ以外の選択肢はないと思います。

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その延長として後ろをループする。

1411ftb

さらにその延長で高めから引いて面を外に向ける。

 

もちろん  (念のための追加注釈)

黄色の線がOK線、赤はNG線です。

赤くループすると、面が上向きになります。

 

ところで、ジョコビッチのように引けば世界1です。

ラケットヘッドを遅らせすぎないようにしたほうが

kurai1411ftb

アマチュアとしては使いやすいと思いますが。

 

教えるのはそれくらいでいいのではないでしょうか

それ以外はのびのびと自分でやらせる。

それでだめなら

本人も頭をひねる。

その時のアドバイスは効きますが

それ以外のアドバイスはうるさいだけ。

あまり教えすぎると

かえって

身体も頭の中もとっ散らかって

動きがおかしくなります。

バシバシ行けばいいんじゃないですか。

1501djousiro

子供は教えなくても歩き出しますし

走りだします。

錦織やジョコビッチ、フェデラーなど

ビデオで

時々は目にすればいいと思いますし

出来れば生で

うまい選手、迫力あるプレーを見る機会があれば

勝手に真似をします。

耳からの情報より

目からの情報の方が役に立つことの方が多いと思います。

それで困った時に

コーチのアドバイスや

私の文章を引用する。

 

ぜひ

教えすぎないようにしてほしいと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:14 | 2件のコメント

腰の使い方

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の質問部分です。

 

カラオケ   ・・・  2つめ、ストローク時の腰の回転について
秋口から(50の手習いと言いますか)地元のテニススクールに通い出しました。
そこのコーチが言われることに、「グリップゆるゆる、振った時、ラケットが飛んでいかない程度に握る。」「スイングの始動は腰から。ラケットを持つ側の腰骨を意識し、腰を回転させる。上半身はそれについてくる感じ」とよく言われます。
フォアはそれ程、変にも感じませんが、両手バックは、手打ちを意識し、腰は勝手について来ると思ってきましたので、少し違和感があります。再度、ご解説いただければ有難いです。

来年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日のスクエアースタンスを見ていただけたでしょうか。

うまく上体が前向きになって

その後腕が振り出されて来れば

きれいなフォアハンドが打てるのです。

ただ

ボールと正確な距離を取って回ればいいのであって

右腰が出なければならないわけではないのです

オープンスタンスや下がりながら打つときは

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むしろ左腰を動かしてどける。

身体のどこを基準に見るかで

背骨から見ればどっちでも同じことです。

背骨が前に出ていけば右腰

背骨が後ろに下がれば左腰になるのでしょうね。

 

両手打ちも文章にすればまるで同じこと

同じ原理なのですが

腕の力と上体の動きの力、動きの量

その関係、バランスがかなり違う

フォアハンドは

上体がゆったり動いて、つぎに腕が振られてくる。

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だからフォアはのびのびと振ったように見える。

それが、両手バックだと

上体がちょっと動いたところで

腕が鋭く振られてくる。

フォアだと上体の動きで打ったようになるし

1411nisikori finis

両手バックだと腕力で打ったようになる

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だからちょっと窮屈そう

ということだと思います。

 

ただ、安定性ということが実際には大問題なので

フォアでも両手打ちでも

手首ぐにゃぐにゃはどうもいただけませんね。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:09 | コメントは受け付けていません。

スクエアスタンスからの腰

『hiyopapa』 さんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんばんは。
連投失礼致します。

フットワークからの流れで一つ質問させて下さい。
ずばり『スクエアスタンスからのフォアハンドでは、脚はどう使えば良いのでしょうか?』
先日の質問にあった『イスに座るように重心を落として、スイングにあわせて左足に乗って立ち上がる・・・』のくだりなど、イマイチしっくり来ないもので、ジュニアに指導するときも含めて教えて頂けますと助かります。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

腰が前を向き

自然に上体が前向きになって

腕が振り出され

インパクト。

 

この一連の流れがうまくできるなら

何スタンスでも構わない。

だけど

初心者がそれを自然にできるためには

スクエアースタンスが一番いい。

 

というのはこんな恰好から

打球方向に踏み込んでいくと

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左足がつっかえ棒になって

ついでに

少し腰を開いておくと

(左足を前向きに踏み込むのがこつだが)

腰や上体が自然に前向きに回る。

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(これは昔、私が解説した、テニスジャーナルの記事)

それを何度も繰り返して

上体の向きを身に着けることがまずは大切。

 

そしてその後で

オープンスタンスに入っていく。

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オープンスタンスは

この上体の回転を

わざと意識して作らなければならない。

だからスクエアーでコツをつかみ

打てるようになってから始めたいのだ。

 

とまあ、話が進んだところで

もう一度言うと

左足はつっかえ棒

身体を回すための方便

しっかり乗っかるための脚ではないということを

強調しておこう。

乗っかりかけて蹴っ飛ばすのだ。

 

ついでにこれは野球のホームランを打つコツでもある。

これが下半身パワーを上体に伝える一番の方法でもあるのだ。  テニス

 

次に

「椅子に座ったような姿勢から持ち上がる」 のは

昔、ビック・ブレーデンが提唱していたこと

下から上にこすりあげるトップスピンを

マスターするための方法として言っていたのだと思う。

日本では、アメリカン・テニススクール

というところで盛んに取り入れていたので

そんな教え方のコーチもいるのかもしれない。

 

だが、そのやり方で

強力なトップスピンを見せてくれるコーチもいないし

実際にトッププロはそんなことしない。

とりあえず

気にしない方が身のためだと思うが ・・・      テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:16 | 1件のコメント

深さの打ち分けは

『このくらい』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  あけましておめでとうございます。
毎回毎回、楽しみにアップを拝見させてもらっています。

いつぞや松原コーチが「面を感じて打つこと」が大事を書かれていましたが、最近になってそのことを痛感しています。

私は「面を感じて打つことができる」と言っていましたね。

回転をかけて安定させることは重要だと思いますが、なんとかコートに収めようと、無理に回転を掛けようとしたりしていましたが、結局は面の作りで入るか入らないかが決まるんだな…と。

で、質問です。
コースを狙うことは面を向ける方向で決まりますが、深さ(長い・短い)はどのように調節すればいいのか、どこにポイントがあるのか、ご教授願います。

このくらい より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

たぶん、フォアハンドの質問だと思うので

そのつもりの答えです。

 

面の向きで調節したら

すごく不安定になると思います。

だから面は垂直で固定する。

そして、スウィングで調整です。

下に向けて振れば下に行くし

上に向けて振れば上です。

 

実際のプレーでは

スウィングの軌道の高さとフィニッシュで調整です。

このことに関しては

バックでも、薄いグリップのフラットでも

基本的な考え方は一緒です。

 

さて、フォアハンド

ワイパースウィングのトップスピンですが

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緑色のように振れば少し上気味に飛び出して

深く入ります。

黄色のように少し下向きの軌道を取れば

低い弾道で飛び出し

浅く、短めに入ります。

黒色と水色の線は手の位置の動きです。

 

その時、手にかける力の方向は

赤色の矢印

かなり下向きですで

この下向きが強ければ強いほど

下に、短く打てます。

ワイパーで遠心力がかかるので

ラケットの重みを中心に引っ張り込みながら打つわけです。

 

さっきの軌道の話を腕の動きに置き換えますと

肩を中心に大きな円を描けば深く

肘を中心に小さな円を描くと浅く打てます。

 

どちらにしてもフィニッシュは上体の左横です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:30 | 4件のコメント

いつ準備するのか?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

本日は。3ついただいた2つ目

ストロークの準備が遅れるというお話

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ また、サーブ以外での課題として『準備が遅い』のがありましたが、昨日もやはり準備が遅く、結果十分にテイクバック出来ず打ち負ける(対コーチ)場面が多々ありました。
意識はしているつもりなのですが、なかなか上手くいきません。

質問②
早い準備をするために、何か良い打開策はありませんでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一言で言っちゃうと

「早く構えたらいいじゃない」

ということなのですが

いつごろ、準備を始めるかの基準について説明しておきます

 

ベースライン同士でラリーしているとします。

いつ構えに入るのかというと

相手が打った直後

1412gcnisikori

ボールがどこへ来るのか?

どれくらいの威力で来るのか?

がわかった、直後です。

したがってその時のボールは

まだ、ネットよりもはるか相手側にあります。

その段階でどこへ走るか?

フォアなのかバックなのか?

判断は終わっています。

 

上級者はなぜそんなに早くわかるのかというと

これらの情報から判断するからです。

 

相手のプレーぶり (スピン量やコースの癖など)。

相手のボールに入っていくときの入り方。

相手のフォーム (トップスピンか? スライスか?)。

相手のスウィングの勢い。

打球音。

ラケット面を離れたボールの飛び出し方向。

もちろん、風やコートサーフェスも。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

ほとんどの項目が

打つ前に決まっていることに、注目してほしいと思います。

相手が打つ前にかなりの予測が終了しているのです。

 

そして、構えを開始しながら、打点に向かってスタート。

1412djokovicfkamae

そして、引いて、ヒット。

引いといてヒットじゃありません。

 

まとめますと

構えるのは相手が打ってすぐ

肩の線を回しはじめグリップや手の角度などを作ります。

打点に入っていきながら、テイクバック。

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そして、ヒットです。

 

たぶん

準備の間に合わない人というのは

最初の判断が遅くて構えはじめの遅い人

もしくはそんなに早く準備するべき

技術的なことを言うと

一度構えて、改めてテイクバック、という2度引きをしてもいい

いや、するべき

ということを知らない人ではないでしょうか。  水瓶座

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 13:31 | コメントは受け付けていません。

ネットすれすれを打てばいい

『butchcoon』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

先生、たびたびすみません。さきの質問に関連するかもですが、よく「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」と指導されたりします。たしかにネットから2,30センチ以内の高さでボールがネット上を越えていくボールはバック アウトはしません、結構な強さで打ってもです。しかしコンスタントにそんなこと可能なのでしょうか?

butchcoon より

 

 

 

私の答えです。

「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」

確かに、ほぼその通りです。

半面のラリー練習だったらできます。

「試合中にコンスタントにやり続けられない」

という以外に欠点はありません。

ジョコビッチさんなら、松原さんを相手にうまくやってのけられるでしょう。

ただ相手が錦織で

お互いに、相手の強力ボールに対してできるのかというと?

1411nisikorifor

私だって

ジョコビッチ相手には絶対にできないでしょうが

中級者相手ならうまくやって見せられると思います。

要はすごく実力差があって余裕がればできるということ。

競る試合を勝ち抜いていこうという人には

役に立たない話だと思います。

1411nisikori

もしそれが簡単にできるのなら

ナダルは変わらないと思いますが

ジョコビッチもフェデラーも

トップスピンなんてやめていると思います。

彼らのトップスピン

ものすごい量ですよ。   テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:35 | 3件のコメント

打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント