カテゴリー別アーカイブ: ボレー

スライスからフラットへ

バックボレーと比べて

フォアボレーの苦手な人が多い。

 

理由は簡単で

バックボレーはスライスで打つが

フォアボレーはフラットで打つという事。

 

だが

フォアボレーがうまい人の中にも

フラットボレーの人がいる。

どうゆう事だろうか?

takaosfv1506

実は

フラットボレーというものの

特に感覚における違いの幅が大きい。

 

結論を言うと

スライス感覚のフラットならOK だが

トップスピン感覚だと難しいという事。

 

ストロークの場合

通常がトップスピンで打っていると

上体が前向きに開き

ラケットヘッドが下からボールに向かっていく。

nisifh1506b

このショットの

振り出しをラケットヘッドを下げないで

上からボールにぶつけていくようにすると

フラットのストロークになる。

 

フォアハンドスライスの場合だが

通常は

上体の開きを抑え、上体が前向きに回転しないようにし

ボールの後ろ上方から切り下していく。

1508vswing

打点の後ろから振り出して

この切り下し分を少なくすれば

やはりフラット気味のショットになる。

takaofvhit1508

そしてフォローを大きすぎないよう

止めるようにする。

これが安定して打てるフラットボレー。

 

つまりスライス感覚のない人のフラットボレーは難しいという事。

必要に応じて

しっかりアンダースピンをかけられるようにしておくと

つなぎのボレーや

アングル、ドロップなど

臨機応変に対応ができる。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

実は、松原さん自身も

昔、フラットにしか打てなかった時には

大のフォアボレー嫌いだったのだが

スライスボレーにしてからめきめきと上達し

最近では

気が付くとフラット気味にパンチしていることも

ますます上達しているのだ。

 

スライスボレーを

まずは、やってみることを推奨する。

そして

ATP Masters Series - Rome

明日は天気が良ければ

久しぶり、日曜日の松原テニスクラブ印西

会員さんたちの目の前で

美しいフォアボレーを決める姿が目に浮かぶようだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:05 | コメントは受け付けていません。

ぶつけられたら

『チョコビッチ』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   前衛アタックを打たれた時にボールが浮いたりアウトします。面を垂直に保つ為にどうすればよろしいでしょうか?

チョコビッチ より

 

 

水瓶座  私の答えです。

典型的なブロックボレーの出番ですね。

 

ラケット面はもちろん

手首ももちろん

背筋、腹筋ももちろん

 

インパクトに合わせ

「ギャッ」 と

全身を固め

身体中を面にしてしまうのです。

 

ラケット面だけじゃなく

全身でブロックです。

 

いい加減な答えですが

何とかなるもんですよ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:49 | コメントは受け付けていません。

なぜ横向きにこだわらない?

ボレーというと

横向きをしっかり作ろうとする人が多い。

自分で窮屈にして、エラーの原因になることも多い。

 

基本的に

「ボレーでは横向きになる必要はない」 ということを知ってほしい。

 

なぜなら

ボレーではそれほど大きな力は要らない。

だから

上体を回転させて、パワーを与える必要がない。

 

むしろ

時間がないから

いい姿勢で打てないことも多いので

上体が垂直でいられないことの方が多い。

djoko1508bv

また、それ以上に

打点を前にしたり、遠くにしたりするため

積極的に上体を打点の方に傾けることも多い。

takao1508tv

つまり

上体が垂直じゃないということは

上体の回転を伴えば

打球方向が定まらないということ。

だから

上体はなるべく回さないほうがいい。

takaofv1508tb

左半身でブロックなのだ。

 

そんなわけで

上体を横向きにする必要はない。

どの向きになってもいいから

そこから動かさないで打てばいいのだ。

 

ボールが来たらそっちへ行く。

だから

上体は打点の方に向く。

遠くに来れば

踏み込むことで自然に横向きだし

ATP Masters Series - Rome

近くに来れば

clijsters1508fv

上体がよけるように前向きのままでもいいのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:35 | 2件のコメント

ボレーを浮かせない

フォアボレーが浮いちゃうという人が多い。

浮く理由は

面が上を向くから

スウィングが ・・・

じゃあ

浮かせないためには?

 

そう

面を上を向けないように

スウィングがしっかり上から出るようにすればいい。

 

ラケット面も上向きに引かないことだ。

 

こんなところから

vkamae1508

ここへvdatenn1508

 

ラケット面の動きとしては

1508vswing

弧を描いて、凹型に振るわけで

面は徐々に上を向いていく

だから

大きく引いた場合は

面が少し下向きになるくらいでいいのだ。

 

こんなに大きく振って大丈夫?

バックなら不思議に思わない大きさ。

ボールより上からで当たる?

バックでは普通にやっている。

上下に動きがあるからこそ

真ん中に持ってくる調整もできるのだ。

 

一度だまされた思ってやってみるといい。

大きく振った方が簡単。

 

上体の向きも参考にしてほしい。

打点の方向に向けば十分。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 20:04 | コメントは受け付けていません。

フォアボレーはフラット?

『kazu』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいてます。
私はボレーが比較的苦手でして、特にフォアボレーで球が浮く事が多いのです。
フェデラーのボレー動画を見ていて気付いたのですが、バックボレーは切り下ろしているのに対し、フォアボレーはスイングが小さく少し押し出す様に打っています。
自分で腕を振ってみた所、フォアは肘の進路上に体がある為、無理に回転をかけようとすると肘より先が上向いてしまいます。
フォアボレーでは回転量を落とし押し出してコントロールするのが正解なのでしょうか?

kazu より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

スライスで弧を描いて振れば

フォアでのバックでも面は徐々に上向きになっていきます。

clijsters1508fv

スウィングするにしても

ストロークと違い

特にフォロースルーが小さく

それほど大規模な振りではありませんので

進路上の身体が邪魔というのは

よほどクローズドに構えなければ

問題にならないと思います。

 

実は

よほどクローズドの人も、よく見かけます

横を向きすぎるのです。

ホントに真横向きじゃダメ

上体の向きは打点の方向に向くくらいで充分です。

takaofv1508tb

男子プロでは

バックは、はっきりスライスが全員

フォアでは、はっきりスライスという人もいるし

フォアはフラット、という人もいるのですが

ATP Masters Series - Rome

フラットでコントロールするのはけっこう難しい。

当てるだけの消極ボレーになりやすい。

 

だから

まずは、しっかり回転をかけたスライスボレーをすすめます。

そして

自信がでてきたら

回転を減らして少しだけぶんなぐる。

takaofvhit1508

このフラット気味に打つときのコツが

ラケットヘッドを振り回すのではなく

「フォアボレーでは回転量を落とし押し出して」

いくことなのです。

 

鈴木貴男は低いボレーではしっかりアンダースピンをかけます。

 

それと

takao1508tv

スライスボレーが打てないと

こんな遠くのボレーを

鋭く打つことができないのです。

 

ですから

打点より高めにセットして、まずはスライス。    テニス

 

アッ、そうそう

高めにセットしないから

打点の高さにセットするから浮くんですよ。

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:24 | 1件のコメント

フォアボレーの叩き方

『松研』 さんからフォアボレーの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  いつも拝読させて頂いていますm(__)m。
又々、ボレーについて質問させて頂きます。すみません。
今、すごい当たりのボレーとありますが
逆にいい当たりのフォアボレーは、
前に逆ハンドハイボレーの面の引き起こしで
説明して頂いた内容と一致するのでしょうか?と言うことです。内旋から回内を
使いインパクト前か同時に面動を止め
凹型にスライスして面が斜め上に
向いている状態で終らせる。ということでしょうか?
強いボレーはそれほど必要ではないかも
ですが、お暇ができた時に宜しくお願い
致します。
何度もお世話になっております。m(__)m

松研より

水瓶座  私の答えです。

バックのハイバックでやるような

引き起こしを使ったハードヒットフォアボレー

見たことありますか?

上級者がやるのを見たこともない

プロでも見かけないとすると

そんな打ち方をする人は

少なくとも

試合で勝っている人の中にはいないということです。

試合で勝っている人のハイボレーは

2とおりです。

1つ目は

スライスボレーで手首を固定して

斜め上から、切り下すように強く打つ。

 takaosfv1506

面は徐々に上を向いていく。

2つ目は

フラットボレーにして垂直面を保つようにして叩く。

古典的なフォアハンドストロークのような打ち方です。

やはり手首は固定する。

 bry1506b

左利きのボブはけっこうこんな感じ。

ラケットヘッドもスライスボレーほどは立てない。

もちろん

スライスボレーでも

人間の腕ですから

ハガネのようにとはいかない

振り出す時にラケットヘッドが遅れて面が少し上を向く

若干、その後で引き起こしのように面が戻ってくる

その程度の動きはあります。

 takaofvhit1506

ただし、本人の意識としては

面を保っているだけ

と、いうときにインパクトでしっかりと面が戻ってきて

しっかり決まるのです。

ATP Masters Series - Rome

マイクはフラットに近いスライスボレーでパンチ。

スライスボレーは

ラケットヘッドを少し立て、ちょっと上向きの面で終わるのが特徴。  テニス

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:48 | 1件のコメント

クロスボレーのコースは

フォアボレーは

まずは、クロスに打てないと困る。

 

シングルスで相手ボールが

バックからダウンザラインに飛んできた場合

そのコースはここだ

fvangl

サービスボックスの角あたり

ベースラインのコーナーではない。

 

相手がパスを打った時の位置

そして次のショットのために

走りこまなければいけない場所との距離を比べてみれば

一目瞭然だろう。

 

もちろん

決まればどこでもいいわけで

相手のストロークが浮いてきて

強いボレーが打てるなら

ベースライン付近に入るボレーでもOK。

もちろんウィナーになる。

 

しかし

実戦では

浮いてくるかどうかは、なってみないとわからない

相手がまいっていても

たまたま、ネットすれすれに返ってくることもある。

 

その時に

昔ならとっさに、つなぎのボレーを深く打った。

ところが

トップスピン強力ストローク時代の今なら

次で抜かれてしまう可能性が大。

 

できれば1発で終わりにしたいのだ。

 

だから最初からアングルに打つつもりでいた方が

途中で作戦変更の必要がなく

決まりやすいし

エラーも少なくなる理屈だ。  テニス

 

さて

相手フォア側に打ってネットへ出た場合の

フォアボレーの模範解答はこれ。

fvdownl

理由は先ほどと同じ

相手の一番遠いところ

取りにくいところに打つということなのだ。

 

実戦では

素晴らしい当たりのボレーがえらいというわけではない。

 

楽に決めるため

ポイントを取るためにネットへ出るわけで

ベースラインからのウィナーのようなショットは必要ない。

 

ネットプレー、特にボレーでは

すごい当たりに酔わない方がいい。   テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, ボレー | 投稿者松原コーチ 17:52 | 1件のコメント

フォアボレーはクロスに

フォアボレーを左右に打ち分けるには

クロスに打てることが大前提。

takaofv1506

クロスに打てる人が

ストレートや逆クロスに打つのは先を遅らせたり

ラケットヘッドを下げたりすれば簡単にできる。

 

その逆に

ストレートにしか打てない人が

クロスに持っていこうとすると

とっさにはできない。

 

打点を前にしたり

スウィングの向きを変えたりと

とっさの変更はもちろんできないし

そんなことをしても

とてもアングルには打てないのだ。

 

実用的なボレーは

最初からラケットヘッドを立てて

手首を折ってでも

面をクロスに向けておく。

rod1506fv

このまま打てば

自然にクロスに

アングルにも打てるようにしておく。

 

そしてコースを変える時は

さっきも言った通り

手首を緩めて先を遅らせる

これだけで

左右に打ち分けられるのだ。  テニス

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:51 | コメントは受け付けていません。

両手バックのスライスは

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。
女子のお話が出てきたところで、1つ質問をさせていただきたいのですが、
たまに両手バックのスライスを打つ女性がいます。(必要に応じて、クルム伊達もやりますね。)

片手のバックも格好いいんですが、両手のスライスも上手そうに見えていいな~などと思うのですが、(女性の読者もいると思いますし)上手に打つコツ などがあれば、お教えいただきたく、よろしくお願いします。ちなみに私の妻も両手バックですが、スライスは上手くできないようです。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

男子がなぜ片手でスライスを打つかというと

リーチが広く

時間的に余裕がなくても打てるからです。

nishi1504bs

トップスピンで打てなければどうしてもスライスになる。

スライスなのに

遅れて打てない

届かないだと、存在価値がかなり低いのです。

 

スウィングそのものに力が足りない女の子の場合は

できないよりはできた方がいいわけだし

それでもトップスピンよりは取れる範囲が広い。

チェンジオブペースやドロップショットもできる。

 

だから存在価値があるのです。

 

打ち方のコツは片手のスライスと同様

腕のスウィングで

なるべく上体を回転させないようにして

凹型の弧を描いて振る。

 

片手ではそれがやりやすいのですが

両手で伸ばすと動きが取れない。

だから片手よりは上体を少しだけ回す。

肘を曲げ

その肘を送るようにして打つといいのです。

そして

大きめのテイクバックに短いフォロー。

 

ここに、ユーチューブに投稿した私の動画

両手バックのノーバウンドスライス

つまりバックボレーがあるので

こちらを見てください

ノーバウンド以外は基本的に同じです

 

ところで

伊達さんは本来、サウスポーですので

あれは両手フォアハンドスライスかもしれませんね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, ボレー | 投稿者松原コーチ 17:29 | 1件のコメント

思ったよりもできる

例えばファーストボレーを打つとき

プロなら動きの中で

ステップしながら

特別に腰をしっかり落とすわけでもなく

流れの中でこなす。

 

先日、下川井でのレッスン中

バックのローボレーを

首を曲げ、目の位置を下げて

不自然な形で打つ人がいた。

 

「プロならどうします

プロになりきって演技してください」

と話してみました。

 

その方はちゃんと頭を立て

しかも動きの中で美しいボレーの素振りをしてくれました。

nishi1504bv

そして

実際にボールを出して打ってもらったら

見事なボレー。

 

実はこの方はできるのです。

本当はうまい。

 

なのに

自分の番になると

心配なので

腰を落とし

背中を曲げ

首も曲げて、しっかり止まる。

しかも心配だとボールに近寄りすぎてしまう。

 

結果

ボールとの位置合わせに失敗し

首も曲がっているので

打ち出す角度も定まらず

結局エラーしてしまうのです。

 

プロはなぜあんな風に

楽な姿勢で頭を立て動きながら

ローボレーをこなすのか?

djoko1504bv

たいていの人は

プロはうまいからできると思っている。

 

本当は逆

あれ

プロはそれが易しいからやっている。

動きながらの方が

ボールとの距離もタイミングも

楽に決まる。

腰もそれほど落とさない方が動きが楽。

 

ところがアマチュアは

止まっていてさえ打てないのに

もっと難しい

動いて打つなんて無理、と思っている。

 

プロになりきって、まねをしてみるといい

真似ができるくらいなら

プロの身のこなしも

リズムもできるということ。

nisiap1504

少しやっているうちに

真似なのか本気の技術なのかわからなくなる。

その時にはすでに自分の技術なのだ。

 

いつも言うが

プロは易しいからやっているので

別に

高級技術を見せつけるためにやっているわけではないのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 21:29 | コメントは受け付けていません。