ドロップショットの使い方

『オレンジ』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは、いつもわかりやすい解説ありがとうございます。

今回シングルスでのドロップショットの使い方について質問があります。

最近のトッププロは錦織選手をはじめみんなドロップショットが上手いですよね。

自分も真似してやってみるのですが、いいところに落としたなと思っても大概相手に拾われてしまいます。

プロの場合はストロークに威力があるので相手をベースラインの後方2、3メートルまで下げてから打ってるケースが

多いと思います。私のようにそこまで相手を押し込めるストローク力のない人はあまりドロップショットは

使わない方がいいのでしょうか?(相当足が遅い人と年配の人と対戦するとき以外)

また、打つとしたらどういうパターンやタイミングで使うと逆襲されるリスクが少ないのでしょうか?

オレンジ より

 

 

 

私の答えです。

ご質問の通り

ハードヒットと見せかけて、ドロップ

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相手をコートのはしっこに走らせた上に

2種類のショット、選択肢が

こちらにも、相手予測にもあるから決まるわけですね。

 

だから、ハードヒットじゃなくても

ドロップショットと対比できる、有効なショットがあればいいわけです。

 

すぐに思いつくのはアプローチショット。

浅いボールが来たときに

スライスを打ちながら前進してネットを取るのです。

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(これは365ネット技術解説ページの写真です)

この時にドロップショットを混ぜる。

アプローチを予測しているとドロップショットが取れない。

ドロップショットに備えると

前がかりとなり、パスが打てない。

下手すると、深いアプローチと行き違いになる。

 

もちろん、ネットへ出なくても

クロスの深いスライスとストレートのドロップショット

という組み合わせもありです。

 

 

どちらのショットもスライスなので

うまく打つと、インパクトするまでどちらなのかばれない。

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もう一つの使い方が

ばれても構わない

取られても構わないドロップショットの使い方。

 

深いボールの後に

ドロップショットを打って、相手をネットに来させる。

次のボールをパスかロブ。

相手コースが読めるなら

こちらも前進し、ボレーで処理するという方法もある。

私の知っているベテランプレーヤーに

ロブボレーで抜くのを楽しんでいる人もいる。

ただし

短めのボールを楽しみにしているような人に対しては

こちらが墓穴を掘り、あえてご奉仕という結末もあるので

相手ショット、持ち球を十分考えたうえで実行すべきですね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, ドロップショット, バックハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:10 | 1件のコメント

中学生のストリングは

『ALICE』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  コメントではなく質問です。
どちらに質問させていただいたらいいか、わからなくてこちらにさせていただきました。ご迷惑をおかけしていたらすみません。

ガットのことでアドバイスいただけないでしょうか?
現在中2で硬式テニスをしている息子がおります。テニス歴は、小1から小4まで週1回近所の市が主催のテニススクールに行っており、中1になって学校の部 活でテニスを復活し、中2からまた市主催のスクールと県大会に出るようなお子さんがいるスクールの2つに行っております。
現在使っているラケットはヨネックスのVコアXi100です。ずっとガットはゴーセンのスーパーミクロ1.25のモノを張っていたのですが、最近市主催の スクールのコーチにレーザーゴード1.25のポリをすすめられ、使っています。市のコーチももう一方のコーチも30歳くらいの方ですが、市のコーチは男性 で、思いっきり振り切りたい打ち方をすすめる方で、もう一方のコーチは女性で、もっと肩の力を抜いてラフに打つようにすすめるコーチです。
そこで、やっと本題なのですが、この女性のコーチにポリは飛びにくいから、やめなさいと言われました。しかし、もう一方のコーチにすすめられて張ってもらったラケットなので、変えることはちょっとむずかしいので、もう一本ラケットを用意すべきか、、でもそうすると、打ち方も変わるので、困るだろうし。こういう場合、どうしたらいいのでしょうか?男性のコーチは今のポリは固くないから、、ポリがいいとおっしゃるし、女性のコーチは飛ばないから、ポリはやめ なさいとおっしゃるし。。テンションは現在ガット張り替えたばかりで53です。それと、ヨネックスのラケットはポリじゃないほうがいいのでしょうか?息子 はガットが切れるタイプではないのですが。
よろしくお願いいたします。

ALICE より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

毎月のように切れるようならポリにすればいいし

切れないならナイロンでいいのでは

というのが私の考えです。

 

ただし、どっちが本当にいいのかは

本人のフィーリング。

毎週切れるなら、ポリしか選択肢はないし

そのパワーのストローカーなら

たぶんポリの方が使いやすいでしょう。

 

あまり切れないのなら

どっちが使いやすいのか、ピンとくるのか?

もちろん色の好みも含めて判断すればいい。

 

簡単に、単純に判断すればいい。

 

だから、息子さんが決めればいいのです。

そして自分で宣言させる。

「俺はこっちが好きなんで、こっちにします」

別に、コーチの意見を聞かなければならないことなんかありません。

それで、態度のかわるようなコーチなら

そんな人とは付き合わない方が息子さんのため。

 

他人のことなので無責任  (ごめんなさい)

思った通りを言います。

 

テニスはコート上で

1人きりで戦わなくてはならないスポーツ。

中学2年で

それくらいのことが自分で言えないようなら

どうせ、ろくなもんにはなりません。

 

親がコーチに

「息子が、こっちがいいと言うんで」

と言ったら、息子さんのその後も

コーチとの関係も、明るい未来が見えないような気がします。

ご質問の中に

息子さんがどちらが使いやすいと言っているのか?

どちらのコーチの話を信じているのか?

出てこないことがちょっと気になりました。  テニス

 

追伸

私が、現在使っているラケットはヨネックスのVコアXi98です。

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そしてストリングは、ポリツアー120

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ヨネックスとポリの相性が悪いということはありません。

というか

どこのメーカーのでもポリでOKですし

ナイロンもまたしかりです。   テニス

 

カテゴリー: ジュニア, ラケット、用具他, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 10:32 | 2件のコメント

スライスは薄く引き切る

『テニス好き』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ スライスがうまくないのです。自分の感覚としては、ラケットを前方に動かすほどなんだか回転が不足して チャンスボールを与えているような気がします(というか相手に簡単に強打されます)。滑って伸びるスライスを打つ場合、グリップを動かす力方向はアウトサ イドインで下になるのでしょうか。また写真と矢印などでアドバイスを頂戴できれば嬉しいです。よろしくお願いします!

テニス好き より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

アンダースピンドライブのことを

なんでスライスというのでしょう?

それは本家のスライスから

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薄切りにするのがスライス。

片手打ちのフォアハンドスライスです。

刺身を薄く作るために

刺身用のラケットを手前に引いていく感じ

きれいに薄く切れるのがわかるでしょうか。

もう一つの例

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これも、両手打ちフォアハンドスライス。

人切用のラケットを右上から左下に引き切るのです。

 

さてテニス用のラケットでのスライスです。

切れのいいスライスを打つ上手な人は

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手の位置を顔から離して、遠目に構えます。

そして、遠目から手前に打つ。

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アウトサイドインに刃物で薄くスライスするように

だからスライス。

手前に振り下ろし回転量が多いと

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こんなフィニッシュになることも。

 

切れのいいスライスはアウトサイドイン。

手前から向こうに振ると

鈍い辺りになります

スライスでなく、マサカリでしょうか。  テニス

 

 

カテゴリー: スライス | 投稿者松原コーチ 19:28 | コメントは受け付けていません。

コーチ研修会で

昨日12月2日火曜日は

相模原インドアテニススクール

私が役員をしている神奈川県テニス事業協会主催の

2014冬季神奈川県テニスコーチ研修会だった。

もちろん講師は松原さん

朝9時30分から4時少しすぎまでみっちりテニス漬け。

最初の1時間は私のテニス論

テニスの考え方に関するありがたーいお話し。

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今回の講習は基本技術に関して、ほぼすべてを行った。

実技の最初はスライスからボレーへ

ボレーはノーバウンドで打つスライスなのだ。

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まず、1バウンドのボールをスライスで

説明とデモの後、みなさんに打ってもらい

所々でアドバイスを加える。

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フォアのスライスで

面がどんどん上向きに変化させる方が

より安定して打てることがみなさん新鮮だったようだ。

腕の使い方を合間にチェックしたり

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バックも同じように1バウンドのスライスから

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これはフォアボレーの見本

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腰の動きがナイキのマークのように美しい曲線を描くように見せ

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皆さんに打ってもらい

午前中は終了

午後はフォアハンドバックハンドと進んだが

ここがこの日の目玉 (だったのだが)

みんな集中したので、写真がない。

フォアハンドでは、面の使い方

ワイパースウィングで必要なだけ短く打てる技を身に着けてもらった。

ワイパーの肘の位置に関する説明は特に効果があったようだ。

 

午後の後半はスマッシュでスウィングの勢いをつけ

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サービスへ

内旋主体の打ち方はもちろんだが

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今回は手首を固定することで面を安定させること

膝の動きが終わってから、しっかり遅れて腕を振り上げることを強調。

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膝が伸び、少しジャンプして

美しい姿勢で止まっているところで

腕は動いているところを見てほしい。

インドアで写真を撮るとこんな写真になるので面白い。

皆さんにはサービスラインから

下に向かって、スピンサーブを打ちおろしてもらい

その延長でベースラインから。

CIMG0066

これでスピンサーブのコツをつかんでくれた人もいたようだ。

そして最後は全員集合

CIMG0073

早目に帰った人や

こちらのクラブで午後はレッスンに入った人など

写真は全員というわけにはいかなかったが

たくさんの人たちに参加してもらい

私も気合の入った1日だった。

 

今回、開催に当たり

球出しやすべての運営で協力いただいた

相模原インドアテニススクールの皆さん

ご協賛いただいた、ヨネックス(株)様、日置(株)

本当にありがとうございました。

 

さて、次回は5月末か6月の初旬

スケジュールが決まったらこのブログでもご案内しよう。  テニス

 

 

カテゴリー: イベント, 日記 | 投稿者松原コーチ 18:25 | 1件のコメント

ネットすれすれを打てばいい

『butchcoon』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

先生、たびたびすみません。さきの質問に関連するかもですが、よく「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」と指導されたりします。たしかにネットから2,30センチ以内の高さでボールがネット上を越えていくボールはバック アウトはしません、結構な強さで打ってもです。しかしコンスタントにそんなこと可能なのでしょうか?

butchcoon より

 

 

 

私の答えです。

「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」

確かに、ほぼその通りです。

半面のラリー練習だったらできます。

「試合中にコンスタントにやり続けられない」

という以外に欠点はありません。

ジョコビッチさんなら、松原さんを相手にうまくやってのけられるでしょう。

ただ相手が錦織で

お互いに、相手の強力ボールに対してできるのかというと?

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私だって

ジョコビッチ相手には絶対にできないでしょうが

中級者相手ならうまくやって見せられると思います。

要はすごく実力差があって余裕がればできるということ。

競る試合を勝ち抜いていこうという人には

役に立たない話だと思います。

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もしそれが簡単にできるのなら

ナダルは変わらないと思いますが

ジョコビッチもフェデラーも

トップスピンなんてやめていると思います。

彼らのトップスピン

ものすごい量ですよ。   テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:35 | 3件のコメント

印西のイベントデイ

11月29日は松原テニスクラブ印西のイベント日

一般のダブルス大会と

ジュニアのグリーンボールとイエローボールでの

2レベルのシングルス大会だ

食事もついて大いににぎわう予定が

あいにくの天候で

スタートはしたものの11時ころから雨

グリーンボールはインドアも使って何とか終了できたものの

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午後からのイエローボールの部は中止になってしまった。

(詳しい結果は間もなくHPにアップの予定

金田コーチ、ジュニア用の、あの大量のカレー、どうなったんでしょうね?

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実は試合と並行して

一般の皆さんに私の特別レッスンがあったのだが

スタッフはみんな食事つくりに熱中して

終わってみたら、私の写真がなかった。

みんなボレーが上手になってしまったことだけを報告しておこう。

 

さて、一般のダブルスはインドアで着々と進行

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激戦が繰り広げられ

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金児さん、飯島さんのペアーが接戦を制して優勝

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田村さん、吉田さんのミックスペアーが準優勝となった。

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ところで裏方の方

金田コーチがレッスン以上に料理の腕にこだわったので

チャーハン、焼きそば、カレーともに

いつも以上においしくできたようだ。

皆さんにも満足頂いたよう

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とにかく、雨を避けてのイベントになったので

ハウスとインドアの間の通路に

調理場も休憩も食事も集中

ごった返しながらの楽しいイベント日になった。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 22:03 | コメントは受け付けていません。

スプリットステップとは

『れねしす』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ ところで、重ねての質問なのですが、スプリットステップです。
なんかやたらとカウンターでエースをとられる。そこで、動画を確認したところ、相手がヒットした瞬間に空中にいるではありませんか。着地する頃にはすでにボールはこっちのコート。そりゃあ、エースをとられるわけです。
以前の記事のぴょんぴょんしていれば、出来るようになるといった趣旨の解説を読み、練習時から常にやらせてみたのですが、とくにかわらず・・。試合中、 (体力がないので)ずっとぴょんぴょんしてるわけにもいかず、相手の動きを見ながら、丁度いいタイミングを探ってはいるようですがなかなかうまくいかない ようです。
いいタイミングでスプリットステップができる人は、最初はかなりタイミングを意識して練習していたのしょうか?それともセンス?

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

どっちに打ってくるのかを判断するためにスプリットステップ

と思っている人が多いような気がします。

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実は私

スタートするため、と考えています。

着地と同時に、どちらかにスタートする。

着地した時はどちらかにスタートの体勢になっているわけで

着地してからスタートの姿勢になるわけではありません。

着地のちょっと前に

左だ、という判断が下り

左に向けて走り出せるような体勢で着地

そのまま、左に向かって、スタート、となるわけです。

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普通、相手ボールがどちらに来るかは

ラケットから離れるボールの軌跡を見ればはっきりわかる。

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「よし、バック側だ」

 

もう少し慣れると

打球の雰囲気で

クロスなのか逆クロスなのかが

少し早目にわかるようになる。

 

もう少しすると

はっきりわかってからスタートしたのでは

取れないボールがあることに気が付く。

だから、フライングをする。

(だから逆を突かれることもあるのです)

 

だから最初のうちは

相手が打った瞬間は

空中にいても不思議はないのです。

打った途端にこちらに来るようなショットを打たれたのなら

取れませんが

たいていは、そんなに速いはずがありません。

 

相手がウィナーを打つのがわかるということも大事

その時に、相手をだましてでも取りたいのなら

ヤマを張ってフライングをする。

その時に大事なソフトウェアーは

「そうまでしてでも勝ちたいという心」

状況でコースがわかることもあるし

それまでのデータの蓄積で

コースが読めちゃう場合も多いのです。

そうまでして勝ちたい?

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相手コースを読んで、取って、カウンターを取った快感。

それがあるなら

必死に相手を観察し、何としてもコースを読もうとする。

それとスタートするための着地。

自然に身に着けるのではないでしょうか。

 

教えられることは

スタートするための着地をすること

フライングをしても失格にはならないということ。

 

そしてうまくできたら褒めることくらいでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | 3件のコメント

打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント

だから引きも振り子

『ボールボーイ』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   フォアハンドの総集編ですね。
シンプルで分かりやすいです。

少し気になったのですが、フォアハンドでインパクトの形で構え、テイクバックでラケットが体の横に持っていくあたりまでにどうしても上腕を外旋してしまうのですが、このあたりを詳しく教えていただけませんか。よろしくお願いします。

ボールボーイ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

インパクトで垂直面を作るために

テイクバックでこうなるように引く。

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ここへ、腕をひねらずに、内旋外旋をせずに引くために

振り子で引く。

hurikofor1411

そしてそのための構え方がこう。

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純粋に振り子で引いて

振り子で打てば

インパクトのラケット面は垂直になり

ラケット面は安定して使える。

だけど

打点の高さの変化に対応するためにはちょっと不便

だから、黄色線のように丸め

後ろでループスウィングにする。

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振り子のラケット面を使いつつ

凹型に、なおかつ外旋しないように引くのだ。

 

さて、砂入人工芝のクラブプレーヤーならこれでいいのだが

男子プロは現代テニスの高い打点に対応しなくてはならない。

だから、脇を開け、構えを高くし、ラケット自体を立て気味にして

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面を外に向けていくように

じゃっかん、凹型の黄色線で引き

h031411

のように、低いところからと同様な面の向きに引く。

これが、現代的なフォアの肝。

これ以外のところは少しは妥協できても

ここだけは絶対に妥協できない、肝心かなめ。

 

よく、たった一つだけだから、見なかったことにして

という人もよくいるが

とにかくここが肝、これだけはダーメ !!!

 

さて、どちらの場合も

赤い線のように外旋させて

凸型に引けば、手早くていいのだが

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こうなってしまい

振り出すところから

面をかぶせながら、内旋させていくしかなくなる。

これでは、フォアを安定させることは不可能。

 

いや、男子プロでたった一人

(女子ではちょくちょく見かける)

デルポトロだけは高い打点からぶったたくときにやっている。

デルポトロ並みのスウィングスピードと

世界1のテニスセンスに自信のある人は

試してみてもいい鴨。

もっとも、デルポトロ

普通にトップスピンをかけたラリーの時は

なぜか、面が下向きになるように引いているが ・・・   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:16 | 1件のコメント

フラットになっちゃう

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントのほぼ全文です。

 

カラオケ   ・・・ 普段の練習では、回転がしっかりかかったサーブ(トップスライスサーブかな?)を打てているのですが、試合になるとフラットサービスになってしまいます。
そこで、動画を確認してみると、
普段のスイングは、ボールをうしろから叩くわけでなく、審判台の方向にエッジから抜けていきインパクトをむかえているのに対し、試合では、スイング方向は 同じなのですが、面がかえるのが早く、真後ろからボールをたたき、ボールは無回転でかなり右斜めに方向に飛んでいきます。そして、右にいくのを防ごうとし てなのか、トスがどんどん頭の後ろ方向になり(バックハンド方向)、身体をひん曲げてひどいフォームで打ってます。
試合で一度こうなると、トスの位置も戻して、エッジ方向からはいるように注意してもなかなか元にもどらなくなってしまいます。
ラケットダウン後の振り出し自体は悪くないんです。ただ、面がかえるのが早いんです。意識してはいるようですが、直りません。なんかいいアドバイスはありませんか。

また、トスがすごく不安定です。「手首や肘を使ってあげない」とか「ボールを握らない」とか、よくあるアドバイスどおりはやっているのですが、全然上手になりません。頭の後方によくいってしまいます。これもコツはありませか。  ・・・

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日のトスの話は読んでいただけたと思います。

意外に単純にあげればいいと思いますが

身体の他の部分の動きの影響が大きいという話でした。

 

トス以外でも

サーブはひまがあるので色々なことがしやすい

だから身体全体を使おうとする。

ところが試合になると

練習ほどスムーズに身体が動かないという事ではないでしょうか。

 

で、いったんぎこちなくなると

というか、すでにぎこちない

ドツボにはまっているわけですね。

 

一発割り切って、簡単にしましょう。

左手でトスを上げ

右手のラケットでぶん殴る

その右手もワインドアップなし

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最初からここに置いておく

後はラケットを下げて、上げるだけ。

ひざの屈伸なし

体重移動も極力しない。

せいぜい、横向きの身体が前向きになる程度。

 

腕はリラックスしようとしても

ドツボはまり状態だと、強張ってできない。

ならば、力んで固めちゃいましょう

そうすれば練習も試合も一緒。

 

それでも、面が回内してフラットになるなら

もっと薄く持って

回内してしまっても、薄く当たるようにしたらどうですか。

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トスが後ろに行っちゃう話は

まず、先日のトスの話をよく読んでください。

次に、リリースの位置

腕を振り上げるときの手の動きは円運動

腕が水平になった時が垂直に動く時

だから、そこで離す。

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心配して高いところまでついていけば

後ろへ投げちゃいます

きれいに離すのではなくパッと行きましょう。

 

 

実は今日話したやり方と真逆なやり方もあるのですが

それはまたいずれ。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:09 | 2件のコメント