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今季ここまで絶好調を続けているノヴァーク・ジョコビッチ。今年最初のグランドスラムである全豪オープンで優勝。その後も、ここまで行われた3回のマスターズ1000大会全てで優勝を飾っているのよね。
この勢いだと、まだ手にしていない来月行われる全仏オープンでの優勝も見えて来たんじゃないかって言われているわ。
27歳のジョコビッチはこれまで8回のグランドスラム優勝を飾っているけど、このままの勢いだとラファエル・ナダルが持つグランドスラム優勝14回を越えて、グランドスラム最多優勝回数となるロジャー・フェデラーの17回にも追い付くのでは?って言われ始めたの。
そして、元イギリス人ナンバー1選手だったティム・ヘンマンもジョコビッチが今の男子テニス界を支配しているって語っていたの。
「ジョコビッチはマシーンさ。それはベースラインから放つ彼のショットの打ち方で分かる。どれほど攻撃的に打っているか、それなのにこんなにミスも少ないんだ。そして彼のフットワークとその高い身体能力。これまでに見たことがないくらい、守りから一瞬で攻撃に変えてしまう能力の持ち主なんだ。ジョコビッチはフェデラーやナダルと同等と考えて良いだろう。」
「ジョコビッチはこれまで8回のグランドスラム優勝があるが、本当に近い将来にその数字を11、12、13へと伸ばすだろう。そしてそれ以上かも知れない。そうなれば、彼が史上最強の選手の1人にもなるだろう。」って、ヘンマンはジョコビッチを高く評価しているの。
ジョコビッチは全豪オープン、マイアミのマスターズ1000大会でアンディ・マレーを、インディアンウェルズのマスターズ1000大会ではフェデラーを、そして先週行われたモンテカルロのマスターズ1000大会では、そのクレーコートを得意としているナダルを下して優勝しているの。
そんな活躍ぶりを見ていると、1969年のロッド・レイバー以来となる同一シーズンで全てのグランドスラム優勝を果たす可能性も見えて来たかも知れないとの声も上がっているわ。
でもヘンマンはそれはかなり厳しいって言う見解を見せてるわ。
「セオリーでは、可能性がある。今の彼は本当に強い。しかしそうはなかなか行かないと思う。なぜなら、5セットマッチを7試合勝ち抜く事の難しさに加えて、それをこの1年で4回繰り返し、そして同時に怪我もなく戦わなければならないんだ。かなりの至難の技さ。」ってその難しさを説明していたわ。
そして「ジョコビッチは来月行われる全仏オープンでは未だに優勝がない。だからとりあえずはその優勝に全力を注ぐはず。ナダルの全仏でのこれまでの成績を見ると、その舞台でナダルを下すのはとても厳しい事だろう。」ってヘンマンは続けてました。
全仏オープンで優勝するとジョコビッチは生涯グランドスラム達成になるわ。そしてそうなると全豪オープン、全仏オープンと優勝を飾ると、今季での年間グランドスラムへの期待も高まるわね。それはフェデラーもナダルもまだ達成していない偉業!
ジョコビッチはフェデラーやナダルを押さえて、史上最強の選手と言われるには、その年間グランドスラム達成しかないかも知れないわね。