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テニスプロはつらいよ!(賞金編)

今まで、テニスの技術や戦術の本は、何冊か読みましたが、それとは違う内容で、今、最高に読みふけっているテニスの本があります。(もう2回読み、飽きなく、3回目に突入します。)

それは、「テニスプロはつらいよー世界を飛び、超格差社会を闘う」です。

20171017

実在のテニスプロの現在進行形のドキュメンタリーで、テニスのトーナメントプロの過酷さを本音ベースで書かれています。

登場人物は、関口プロで、錦織の2つ年下ながら、ジュニア世界ランキング5位まで登りつめ、全仏ジュニアでは第4シードもついた、テニスエリートです。
(ほとんど知られていませんが、日本ランキングも10位以内)

一度には過酷さを書ききれないので、(またネタばれもまずいので)、まず賞金にフォーカスしてみると、

先日楽天オープンが終わりましたが、錦織が優勝した2014年、錦織の賞金は3300万円。

それに対し、関口プロは、予選で敗退し、賞金6万円。
(まあ、出れるだけでも凄いことなのですが)

さらに、2015年の日本のスポーツ賞金ランキングを見ると

男子ゴルフは、1位松山4億5000万円、2位石川1億8565万円ーーー9位松村6254万円、10位岩田6022万円。

野球では年俸ですが、1位黒田6億円、2位金子5億円ーーー9位五十嵐3億5000万円、10位中島3億5000万円。

同じくサッカーの年収ですが、(海外活躍の本田、香川等は除く、国内組)1位遠藤1億6000万円、2位中村1億3000万円ーーー9位槙野8000万円、10位柏木8000万円。

それに対し、テニスは、1位錦織3億4850万円、2位添田2252万円ーーー9位関口170万円、10位江原157万円。

日本人で、9番目に強い選手の賞金が、年間170万円です。

以前、テレビの賞金ゼロ円パパは、49歳で、レッスンプロを兼ねながらなので、まあ、こんなものかと思いましたが、

20歳代の現役トーナメントプロで、日本トップ10プレイヤーの賞金がこれでは、テニスで食べていくことは出来ない、厳しい現実をあたらめて、感じた次第です。

カテゴリー: テニス一般 | 投稿者レオ 19:04 | コメントは受け付けていません。