僕が有明テニスの森に初めて 来たのは高校一年生の頃でした。
全日本選手権、AIGオープン、デビスカップ、日本の、世界のトップレベルのテニスが集まるコートが日本にあるという事を自分の目で見て、胸が躍りました。
いつかここでテニスをしてみたい。
プロと同じ場所に立ちたい。
そんな憧れを抱いたっていいじゃないですか、しょうがないじゃないですか。
だって有明なんですから。
そう、今僕は、夢を叶える為に有明にやってきた・・・!!!
待たせたな有明ッ!!!!
まあ当然改修工事中ですけどね。
プロの練習を盗み見できる階段から早速目に飛び込むこの姿・・・
オリンピックに向けて立派なコートに改装中とはいえ、ちょっとインパクトありますねこれは。
杉田、錦織、大坂、国枝、上地がいて、トアルソン、ダンロップ、ヨネックス、アシックスがいる、世界に名だたる選手とメーカーがいる日本なんですから、世界のテニスに負けない、むしろめっちゃリードしちゃうテニスコートを期待したいですね。
クラブハウスはこうなってましたがちゃんと営業しているようです。
という訳でまさか改装中の有明を見に来たのではなく、ちゃんとテニスしに来ました。
平日に休みを取れたので、今まで出てみたいと思ってたディアドラカップにエントリーしました。
流石は日本随一のテニスパークたる有明、改装中でも残ってるコートが沢山あるのです。
でも9月いっぱいでこちらのコートも改修開始らしい。
参加間に合ってよかった。
待ちに待ったディアドラカップ。
ディアドラカップに出てみたいと思ったのは有明だからと言うのもありますが、この方が毎度のように出場してツイッターで優勝報告しているのを見たのがキッカケでした。
全日本を目指し、テニスコーチをしながらJTAの試合を回っている佐藤翔吾選手。
現在日本ランキング210位、少し前には200位台を切っていた。
全日本に出るには予選で100位切るぐらいの順位が必要なのかな。
佐藤選手、テニスのスタートは高校からで身長は165cmぐらい。
経歴とフィジカル的、パッと見だけだと全日本に行けるかどうか、失礼ながら疑問に思ってしまう。
だって全日本で見る選手って、プロって学生時代から全国に名を轟かせてきた怪物ばかりじゃないですか。
そんな中に殴り込めると思えますか?
しかし佐藤選手はディアドラカップカップ、川角杯といったレベルの高い草大会で優勝し、JTAの大会で優勝し、全日本へ向けて日々邁進している。
さあ、小さい頃からジュニアで活躍していた選ばれし者にしか全日本は無理!だなんて断言できるだろうか。
ツイッターのプロフィールではこの言葉を昔から載せている。
「始めるのが遅くても、体格や才能に恵まれていなくても日本のトップレベルに行けると証明する為に活動中!」
全くもってその通りだと思う。
ジュニアや体育会、コーチじゃないと大会で勝てない、なんて考えは間違ってると思う。
勝敗を分けるのは小さい頃からスクールの強化クラスでやってきたジュニア選手だからだとか、才能とかいう定義が不明瞭で曖昧なモノがあるからだとか、ではなく、ちゃんと練習したか、ちゃんと試合したかって部分ではないだろうか。
ちゃんと練習を積んで数多くの修羅場をくぐり抜けてきた人は職業コーチだろうと一般人だろうと関係なく強い。
上手くなりたい、強くなりたいと思ったらいずれはその道中で戦うことになるでしょう。
フィジカルに関してはあればめっちゃ有利だけど・・・少なくとも日本には西岡良仁がいて、高橋悠介がいて、清水悠太がいるんですから・・・って改めてみると恐ろしいなこの人達。
ディアドラカップの大会形式は予選はリーグ、本戦はトーナメントというごく一般的なもの。
リーグ戦初戦は早速佐藤さんと。
ツイッターを見ている限りだとパワーを克服しようとするタイプ、球足こそゆったり来るがこれで日本200位を切っているのだ。
展開は速く、早速先に打たれ振り回され、こちらが逃げようと無理に強打してミス。
ホント、自分はミスが多い。
先に仕掛けようとしていつものように1、2球でどんどんミスする。
そんな緊張とか調子悪いとか無かったつもりなんだけど、このエラーマシン状態が自分の平常運転って事ですね。
残念ながら、相手のテニスを、最近980位になった自分にとって雲の上のレベルのテニスを引き出すことはできなかったと思う。
自らの質の低さで貴重な機会を逃してしまった。
スコアは0-6。
2試合目、先の失敗から極力ミスを減らす方向を目指すものの、取れたのは序盤と終盤で計2ゲーム。2-6。
またもや相手から力を引き出せず味気ない試合にしてしまった。
格上とやるとウィナーを取れないパワー、選択肢を拡げられないコントロール、すぐミスる技量の低さ、素の姿が出てきてしまう。
最下位トーナメントは競って6-5。
段々とミスらないコツを掴みつつあるような気がしていたが、相手の質の高いボールをコントロールできずラリーで劣勢になる場面が殆どだった。
相手のレベルに水を差す自分のミスショットが目立ってしまった。
ディアドラカップの試合を消化した後、優勝した佐藤さんにもう1試合やって頂けた。
今度はそう簡単に自滅しない、ゲームも取れるだろうと過信したが結果はまたもや0-6。手が届かない。
ここのところ0-6で負ける事が非常に多い。
JTAには出るが自分はちゃんと出ていいレベルなのかどうか。
格上に圧倒されまくってる。
JTAの大会は4つ出たが、そろそろ圧倒されるのではなく食い下がれるようにならなければ、これじゃあただの観光になっちゃう。
今回はようやく佐藤さんと同じコートに立つことができた。
まあ立つ事にレベルとか資格は一切必要ないんですけどね。
ダブルベーグルされてしまったがまだまだ工夫できる事は必ずある。
せめてゲーム取れる試合をやってみせなければ申し訳が立たない。
同じ場所でテニスできるようにまた、200位台、全日本を目指すテニスへリベンジしたい、平日に休みが取れ次第。
高校で県はおろか地区大会でも本戦に一度も上がれなかった自分には無理だろうか?
大学では体育会に入らず、サークルの大会で1、2回戦負けだった自分には絶対無理だろうか?
最近の俺はテニスにとてもワクワクしてます。
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