冒険の記憶① 宮ヶ瀬ダム(2007年1月)

ちょっと前にも書いたんですけど、yahooジオシティーズが終了したので僕が昔作った黒歴史・・・もといホームページが無事に消える事となりました。

その時に自分の興味があった物で作ったはずが、段々と仲間内で盛り上がる内に誰が見に来るのかよく分からない謎ジャンルのサイトとなり、そして歳をとるにつれて、 いや、テニスにのめり込むようになってから僕はホームページから離れっていった。

恥ずかしい過去の抹消に見事成功した訳ですが、そんなんでもPC内に保存してあった元ファイルを振り返ってみると、まるで卒業アルバムのよう。

いざ消えたらこみ上げてきた「消すのが勿体無い・・・かも?」

また皆で・・・いや、まだまだ皆で思い出を共有できればな、ついでに恥ずかしい部分は検閲して、思い出をサルベージしようじゃないか。

という事で、これからはたまに昔の話、少年時代の冒険の記録も書こうと思います。

万が一にもこの話に見覚えがあった方、僕の昔のホームページを知っている方がいらっしゃいましたら、まあ、黒歴史ですしおすし、お口にチャックして頂けたらな(笑)

 

 

 

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時は遡ること2007年の1月、その頃の僕らは中学2年生。

年が明けて3学期に入ったばかり、なのに早々一体何を考えていたのやら。

朝6時から元気に自転車を乗り回す4人は慣れた道で海老名から厚木へ渡る。

どんな休日の使い方だ。部活はどうした!?

今となっては詳細はもはや闇の深遠・・・

かつて自分が記したサイトによると、自転車での遠出に随分僕らはお熱だったらしい。

数ヶ月前に他クラスの友人のジュンと自転車で箱根に挑戦して以来、それが仲間内で謎のムーブを起こしたのかどうか、突如として自転車での宮ヶ瀬ダム行きを告げられたのであった。

 

 

 

 

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かつて僕のホームページで頻繁に用いられた冒険の地図である。

宮ヶ瀬に行くってのに無関係の小田原に棒人間が立ってるのはこの画像を頻繁に使いまわしているからです。

大人になってもガンガン使い回します!万能地図です!

僕らが住む海老名から宮ヶ瀬ダムは20km程。

位置関係が大体こんな感じ・・・いや、宮ヶ瀬は大山より手前です。

もっと言うと丹沢もそこじゃない。

位置滅茶苦茶じゃねえか。

確かこの画像の元は小田原から海老名に自転車で帰る時に作ったので小田原に棒人間がいる。

あたかも小田原の前に丹沢が立ちはだかっているように見えますが、当時中学生の僕にはよほど難敵のように思えたのでしょうか。

海老名市の隣の厚木市、そのまた隣の愛川町にある宮が瀬は僕らにとって最も身近なダム。

夏には花火、冬になればイルミネーション、景色良しで大体イベントやってるのでレジャーの定番であった。

後に原付の免許取って初めて走ったのも宮が瀬だったし、後々自転車でも原付でも何度も行く事になる宮が瀬。

最近も行ってるな・・・

他所に旅行行く度に宮ヶ瀬をついつい思い出してしまうし、どんだけ好きなんだよ宮ヶ瀬!

そんな宮ヶ瀬魂の発端らしき出来事がこの冒険だったのかもしれない・・・?

 

 

 

 

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そんな訳で海老名、厚木を抜けて愛川にやって来た僕ら。

まあ海老名は田んぼ、厚木は山ばっかで田舎っぽい風景ばかりなんですけど、僕らの基準では海老名を棚に上げているようで。

そもそも県に数少ない町という響き、山も近くていよいよ本番のような雰囲気。

今回の旅は、というかいつもの事なんだけど、野球部のジュン工作部のモチ社研のキアキ、そして野球部、社研を経てソフトテニス部に入った転部ばかりで根性なしの裏切り者クレーといったジャンルがバラバラの面々

体力もペースもバラバラで、走る奴は勝手に先に行き、遅い奴はチンタラ走る上に写真撮ろうとして止まるのですぐにはぐれる。

隣の町とはいえ初めて自転車で訪れる見知らぬ土地、まだ中学2年生の僕らにとってこの旅における協調性の低さ割と致命的なんじゃないかね。

鉄人とあだ名される体力お化けのジュンと、特に肉体派のあだ名は持っていないはずのモチの2人の姿が見えなくなってしまった為、これではマズいと思いキアキがケータイで連絡を取る。

それと同時に鳴り出す僕のケータイ。誰からの電話だろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キアキ「もしもし?」(隣でドヤ顔)

ぼく「お前かい!!!」

残念ながら当時ケータイを持っているのは僕とキアキの2人だけでした。

ジュンとモチは持ってきてないのではなく未所持。

この頃でも流石にケータイ持っている方が多数派だったような気がするけど・・・持ってない人もそこそこいたイメージ。

妙に画像が荒いのも当時のケータイのカメラ機能で撮っている為です。

今時の中学生だったら全員スマホ持っているのかな。

今となってはとても信じられないけどこんなケータイで僕らは満足していたらしい・・・ネットもアプリも性能が違い過ぎるだろうに・・・。

ちなみに写真のケータイはキアキの物。

走ってる自転車のカゴに小銭メガネ一緒に入れてるって杜撰過ぎるだろ!

僕のスマホデビューは大学からだったけど、キアキはこの管理方法にも関わらず20歳になっても同じケータイ使ってた。

流石に2012年ぐらいにもなるとガラケーを使ってるのはキアキぐらいだけだったと思う。

 

 

 

 

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なんとか合流して今度こそ4人で宮が瀬を目指す。

そんな僕らに牙を向くのが宮が瀬へと続く坂道。

ここまで来るまではそこそこ平坦な道程で、数字上の距離も残り半分を切っていたはず。

しかしその残りの道が全部山道。

ここから見る限り、山道の終わりはとりあえず目視では確認できない。

延々と続くであろう山道、そして冬の時期の早朝の山となると路面凍結、パトカーまでも巡回しているではありませんか。

正直、半分の時点でもう挫折した4人は、メンドクサイので歩き始めました。

 

 

 

 

 

宮ヶ瀬の道中

 

(雪が降るとこんな感じで凍結します)

 

 

 

 

 

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地獄の如き坂道を登り切った(徒歩)4人であるが、非常な看板が待ち受ける。

あれだけ長ければもうダムだろうと思ったら宮が瀬ダムはまだ先だと・・・?

そして左を向けば

 

 

 

 

 

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冗談じゃねえぜ坂道!!

どうなってんのさ角度!!

登り切ったらまた一難、いや、絶対この先にも待ち受けてるだろうよトラップ!!

まるでダムが見えてこない。

しかもお腹も減ってきたのに、せっかく見つけたコンビニでジュンもモチも「宮が瀬に着いたら食べようぜ!」とか

こいつら体力補給をまるで遠足気分のように後回しにしやがる!

他の人の体力をまるで考慮しねぇ・・・

運動部なのに体力で劣るクレー・・・。

 

 

 

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宮が瀬までの道はトンネルばかり。

坂道もトンネルも終わりが見えず、それでも淡々と進む4人。

まあ自転車はもうただの荷物で一切漕がなかったけど。怠惰な。

そして時はやって来る。

 

 

 

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ついに宮ヶ瀬ダムに到着。

海老名から3時間、もう殆ど歩いていたけどそれはそれって事で。

いつまでも坂が続いて一生辿り着けないのでは?とまで僕らは思っていたのだ。

 

 

 

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着いたので約束通り朝ごはん。

しかしクレーの朝食はまさかのコレだったらしい。

どうかしてるぜ。

 

 

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目的地に着いて何をするのかとかは、まあ勢いだけの中学生なんて特に決めてない。

自転車で遠くに行く事が目的のようなので既に目的は達成されているのだ。

資料館見たり、ダムの下へ降りてみたり、数百円のエレベーターをケチったり(笑)

 

 

 

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そんな感じで午前を過ごしたのか?そうだっけか?

早い気もするが昼食を食べに水の郷へ。

宮ヶ瀬でイベントがあると言ったらほぼここ。

 

 

 

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昼飯の写真も撮ってあった。

おいおいインスタ映えか

心なしか小盛の注文に見えるのは小食なのか守銭奴なのか。

 

 

 

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目的を達した我らは海老名へ帰還するべく宮ヶ瀬を後にする。

が、行きとは別ルートで帰ろう!

なーに、全部坂道だから楽勝!

とか言いながら下ってみると、やはりひたすら続く坂道。

体感時間だとまるで愛川からの行きよりも長いような・・・

まだ着かないのかとケータイの地図を見るも電波が入らず、気分は半分遭難・・・

今からすれば自転車でもあっという間の道だろうと思いますが、この頃の僕らにとっては未知の土地での冒険。

まるで行きの道の再来かのように延々と続く坂と格闘し、何とか海老名への帰還を遂げたのであった・・・。


カテゴリー: 冒険の記憶 | 投稿者クレー 23:02 | 5,580件のコメント

コメント(5580)

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