また来ちゃったよ!慶應チャレンジャー!!
観戦以外の目的で二週連続で来るとは・・・。
内山プロと伊藤プロが優勝を争うこの日、自分が行ったのは赤い矢印のテント。
今日は区役所や慶應の教員、テニス部によるスマートテニスプロジェクトに行ってきました。
車いすテニスの体験と、GPSによるヒートマップ、in bodyでの計測、スピードガンでのサーブ測定といった様々なデータを通して活用法や車いすテニスを学ぶというこの企画。
まあ性懲りもせずスピード測定大好きマンなのもありますが、見るからに難しそうだと思った車椅子テニスを体験できるチャンスだったので申し込み。
まずは男子決勝の後のエキビシションマッチを真横で観戦。
車いすテニスのジュニア選手と慶應の選手がペアを組んでタイブレーク。
車椅子で動いて打つのが車椅子テニス、なのですが慶應の選手達が全然移動できずボールを打てない。
微動だにせずボールを見送ったり空振りも連発で悲鳴を上げる大学テニス界の精鋭達。
それなのにジュニア選手達は軽快そうにタイヤを回して動き回る。
大学トップ層の選手の腕力で全然動けてないというか、そもそも前進すらままならない様子だったのにどういう事なのか。
そもそも練習の時点で上杉選手が悲鳴上げまくってたよ!?
本当にできるのこれ!?
そんな衝撃のエキビシションの次はデータ測定。
1つ目はin bodyという機械を使った測定。
この機械一つで筋肉量や脂肪率、体の各部の割合とか色々分かるらしいトンデモマシン。
慶應でも最近測定し始めたらしい。
これが常備されていれば何のトレーニングが必要か毎度毎度確認して効率よく身体を鍛えれるって事ですね。
in bodyで分かるのはテニスのスキルから技術を差し引いた部分。(教員談)
そういう表現で聞くと全くフィジカル系のトレーニングをしていない事に結構危機感を抱きますね・・・。
in bodyの測定の説明を受けたテント。
snow peakさんというキャンプ用品メーカーより今回貸し出されているとの事。
キャンプ全然行った事無いけどこういうの実際に入るとテンション上がるぞい!
下は結構大きい石が転がってますがシートが肉厚で座り辛さをあまり感じさせない。これがテントか。
いいなぁキャンプ。
2番目に車いすテニスの体験と同時にGPSによるヒートマップ作成。
車椅子の操作の練習後、ジュニア選手達とラリー。
慶應の選手があれだけ苦戦したのだからそりゃ打ち難い。
思い返すと千葉のマスターズの時はどの選手も前進しながらリターンを打っていたが、そんなの無理。
ボールを打とうとする時に車椅子を移動させるなんて考えられない。
その場で打つ事しかできないからボールが打ち易い位置に向かって来てくれる事を祈るのみ。
そりゃボールが届かなくて思わず悲鳴上げちゃうわ。
そもそもラケットを持ってタイヤを回さなきゃいけないってキツくないすか。
全然回せないし、グリップが接触してめっちゃ抵抗かかるし、それでグリップ捲れるし。
気をつけて動かないとフレームがカンカン車椅子に接触するし。
本当にこんな回し方でいいのか?
こんなに大変な事を乗り越えてテニスをするのか。
車椅子の後ろにGPSを付けてヒートマップを作成する。
コート上をどう動いているか、これによって調べる事ができる。
主にサッカーやラグビーで使われているらしく、ヒートマップのデータの打ち出しも慶應のラグビー部の部員が行っていた。
ヒートマップはテニス部ではまだ使った事が無いらしい。
こういうのが毎回使えれば、試合でどう動くか、意識して変えて実際に変わっているかとか、そういうのが分かるのかな。
気づき難いですもんね、自分がちゃんと変われてるかって。
最後はスピードガンでのサーブの測定。
通常のサーブと、車椅子に座った状態のサーブを計測。
通常時は150km/h・・・もっと出ていて欲しかったなぁ
基本的に3割ぐらいしか試合で入らないファーストサーブ、150km/hでこの確率だとJTAでイケイケで攻めるのはちょっと怪しいか・・・?
車椅子に座った状態だと90km/h。
座ってサーブを打つ練習は何度かした事はあったけど、いや、車椅子は揺れる。
見てて思ったしやっても思った、足元が不安定。
眞田選手や藤本選手はこれでバシバシ鋭いスイングでサーブ放ってたけど・・・これじゃラケット振れないぜ。
こうして3つの測定を終えてプロジェクトは終わり。
男子の決勝は終わりましたが次からは女子の部の大会がまた始まる。
ホントに大仕事だテニス部。
今回のこのプロジェクトは車椅子テニスやデータ活用の面でメディアからの取材も受けていて、自分もカメラの前でインタビューを受けた・・・めっちゃ照れるし難しいね喋るのって・・・日陰者の俺には難易度高いよぉ。
2020年のオリンピック・パラリンピックのキャンプ地となる慶應が、データを使ってスポーツを研究している。
まだまだ使い始めの技術のようですが、高いレベルの部活が揃う大学が先頭を行く事で効果が実証されて、恩恵が広がっていく。
スポーツの楽しみ方、上達の仕方を変えうるこの技術が我々に行き届く日を心待ちにします。
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